土地家屋調査士になるためには資格試験に合格する必要があります。
試験の内容と日程や受験会場、合格率や難易度などの概要をお伝えします。

筆記試験だけでも午前午後と試験科目が分かれますが、持っている資格によっては免除される場合もありますので確認しておいてください。

土地家屋調査士とは

土地家屋調査士は、土地の測量および表示に関する登記の専門家です。

不動産(土地や建物)の所有者に依頼を受け、不動産の表題登記を行うために必要な測量をして図面を書き、登記申請書を書いて登記手続きを行います。
依頼を受けて不動産の表題登記行うことができるのは、土地家屋調査士のみで独占業務として認められています。

また、不動産購入時の土地の筆界特定の手続(境界)の代理、土地の筆界が明らかでないことが原因で起こる民事に関する紛争に係る民間紛争解決手続の代理、依頼人からの土地建物に関するさまざまな相談の対応も土地家屋調査士の業務です。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

土地家屋調査士試験:(通称)土地家屋調査士国家資格

受験資格

 \(\large{\color{green}{\fbox{筆記試験}}}\)
誰でも受験できます。

下記の資格を持っている方は、午前の部の筆記試験の合格者と同等以上の知識および技能を有する者として、申請により午前の部の筆記試験が免除されます。
・測量士
・測量士補
・一級建築士
・二級建築士

 \(\large{\color{red}{\fbox{口述試験}}}\)
筆記試験の合格者が受験できます。

試験内容と受験対策方法

試験内容

 \(\large{\color{green}{\fbox{筆記試験}}}\)
不動産の表示に関する登記について必要と認められる事項で、下記の物が出題されます。

【午前の部】
試験時間:\(\,2\,時間\)
試験形式:多肢択一式・記述式
問題数:平面測量\(\,10\,問\)・作図\(\,1\,問\)
■土地・家屋の調査および測量に関する知識及び技能
・平面測量(トランシットおよび平板を用いる図根測量を含みます)
・作図(縮図および伸図ならびにこれに伴う地図の表現の変更に関する作業を含みます)
配点:
●多肢択一式 \(\,10\,問で\,60\,点満点\)
●記述式   \(\,1\,問で\,40\,点満点\)
合否判定:多肢択一式問題または記述式問題の各成績いずれかが、それぞれ一定の基準点に達していない場合は総合点に関わらず不合格となります。

【午後の部】
試験時間:\(\,2\,時間\,30\,分\)
試験形式:多肢択一式・記述式
問題数:不動産登記法・民法他から\(\,20\,問\)・土地・建物から\(各\,1\,問\)
■民法に関する知識
■登記申請手続き(登記申請書の作成に関するものを含みます)および審査請求の手続きに関する知識
■土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識および能力
配点:
●多肢択一式 \(\,20\,問で\,50\,点満点\)
●記述式   \(\,2\,問で\,50\,点満点\)
合否判定:多肢択一式問題または記述式問題の各成績いずれかが、それぞれ一定の基準点に達していない場合は総合点に関わらず不合格となります。

 \(\large{\color{red}{\fbox{口述試験}}}\)
試験時間:\(\,15\,分程度\)
試験形式:面接方式
下記の事項について面接試験が行われます。
■登記申請手続き(登記申請書の作成に関するものを含みます)および審査請求の手続きに関する知識
■土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識および能力
合否判定:土地家屋調査士としてふさわしい人間であるかを判断されます。(ほぼ全員合格になります)

対策方法

テキスト・参考書での独学
資格予備校

勉強方法では、独学と資格予備校を利用している方が半々です。
筆記試験の午前の部の作図方法などは独学では難しいこともあるので、資格予備校の個別コースやオプションコースを利用すると良いでしょう。

また、測量士、測量士補、1級建築士、2級建築士の資格取得者であれば免除されます。
土地家屋調査士の午前の部の問題より、測量士補の問題の方が簡単とされているので、測量士補の試験を合格し午前の部を免除されることを考えることも独学合格へ第一歩でしょう。
測量士補の合格発表後に土地家屋調査士の受験申し込みが始まります。

筆記試験の午後の部のポイントは、過去問の過去10年分を問題と解説も含めて丸暗記するくらい繰り返しコツコツ勉強し、試験対策模試を役立たせるのも良いかもしれません。

試験頻度および日時や時期

 \(\large{\color{green}{\fbox{筆記試験}}}\)
 \(年\,1\,回\hspace{10pt}10\,月\)

 \(\large{\color{red}{\fbox{口述試験}}}\)
 \(年\,1\,回\hspace{10pt}翌年の\,1\,月\)

試験会場

 \(\large{\color{green}{\fbox{筆記試験}}}\)
法務局または、那覇地方法務局ごとにそれぞれの局が指定した場所になります。
試験場所は、筆記試験受験票に記載されるので確認してください。

全国9会場
東京・大阪・名古屋・広島・福岡・那覇・仙台・札幌・高松

 \(\large{\color{red}{\fbox{口述試験}}}\)
法務局が指定した場所になります。
試験場所は、筆記試験受験票に記載されるので確認してください。

全国8会場
東京・大阪・名古屋・広島・福岡・仙台・札幌、高松

受験料

 \(8,300\,円\)
収入印紙で納付します。

過去数年の平均合格率および難易度

合格率:\(\,8.5\,%\)前後

10人に1人も合格しない、難易度は高い試験でかなりの高度な知識が必要とされています。
ただ、合格者の平均年齢は40歳前後で、受験者は会社員・公務員・自営業等で大半を占めています。
時間に余裕のある大学生や専業受験生ばかりが受かっている資格試験ではありません。

主催・試験実施団体

名称:法務局
住所:東京都千代田区九段南1丁目1−15 九段第2合同庁舎