機械製図検定とは全国工業高等学校長協会が行う基礎製図検定の上位試験になります。
ここでは試験の日程や問題内容と合格率や難易度をお伝えします。
工業高校生は3年生のときに受けることになりますが、1次試験はともかく、2次試験であきらめてしまう人も多いです。
機械製図検定に「普通に合格した」という高校生からのアドバイスもお伝えします。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

機械製図検定試験:(通称)機械製図検定(民間資格)

機械製図検定は、製図の基本知識をよく理解し、簡単な部品の製作図が確実にかける実技能力を高め、製図教育の振興を図ることを目的としています。

合否決定は学校ごとに定める委員会で審査し、当該学校長が決定します。

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{第1次試験}}}\) 筆記試験

 \(\large{\color{red}{\fbox{第2次試験}}}\) 実技試験

受験資格

 \(\color{magenta}{\fbox{第1次試験}}\)

全国の工業高等学校在校生、および会場校責任者が認めた人

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\)

第1次試験に合格した人

試験内容と受験対策方法

試験内容

試験時間:
・第\(\,1\,\)次試験(\(\,70\,\)分)
・第\(\,2\,\)次試験(\(\,150\,\)分)
合格基準:第\(\,1\,\)次試験で\(\,105\,\)点以上(\(\,150\,\)点満点)得点し、さらに第\(\,2\,\)次試験で\(\,70\,\)点以上(\(\,100\,\)点満点)得点した人
※第\(\,1\,\)次試験と第\(\,2\,\)次試験の合計点が\(\,230\,\)点以上の人に対して、主催者が審査のうえ特別表彰されます。

 \(\color{magenta}{\fbox{第1次試験}}\) 

機械製図の基礎知識の理解度を調べる試験です。

試験問題:
【\(\,1\,\)】(\(\,60\,\)点)
\(\,1.\,\)立体図から投影図   \(\,2\,\)問 
\(\,2.\,\)投影図から立体図   \(\,2\,\)問 
\(\,3.\,\)断面図        \(\,2\,\)問 
【\(\,2\,\)】(\(\,40\,\)点)
\(\,4.\,\)寸法記入法      \(\,2\,\)問
\(\,5.\,\)寸法記入法      \(\,4\,\)問
【\(\,3\,\)】(\(\,25\,\)点)
\(\,6.\,\)はめあい,各種記号等 \(\,5\,\)問 
【\(\,4\,\)】(\(\,25\,\)点)
\(\,7.\,\)機械部分の図示法等  \(\,5\,\)問 

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\) 

機械部品の製作図を書いて、実技能力や機械製図の基礎知識の理解度を調べる試験です。
(製図機械・T定規のいずれを使用してもOK。)

試験問題:
【図形】(\(\,40\,\)点)
・投影図の位置関係
・正面図
・平面図
・右側面図
【寸法】(\(\,40\,\)点)
・大きさの寸法
・位置の寸法
・面の肌の指示記号
【見ばえ】(\(\,20\,\)点)
・図形、寸法のバランス
・線
・文字・記号
・端末記号(矢印)

対策方法

問題集

●機械製図検定問題集(解答分冊)

全国工業高等学校長協会が編集・発行している、機械製図検定問題集(解答分冊)は、自学自習で合格するために、やさしく、楽しく、学べるように問題の解き方を解説し、易しい問題から徐々にステップアップした応用問題まで、多様な問題が解ける問題集であると推奨しています。

全国工業高等学校長協会より購入できますが、学校より購入すると送料が無料になります。

試験頻度および日時や時期

 \(\color{magenta}{\fbox{第1次試験}}\)

年\(\,1\,\)回実施  \(\,6\,\)月上旬~\(\,6\,\)月中旬

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\)

年\(\,1\,\)回実施  \(\,6\,\)月下旬から\(\,7\,\)月上旬

試験会場

受験を希望する学校

受験料

\(\,900\,\)円

過去数年の平均合格率および難易度

【\(\,2018\,\)年】
受験者数:\(\,16,558\,\)人
合格者数:\(\,7,919\,\)人
合格率:\(\,47.83\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{7,919}{16,558}\times 100≒47.8(%)\)

【\(\,2017\,\)年】
受験者数:\(\,16,737\,\)人
合格者数:\(\,8,797\,\)人
合格率:\(\,52.56\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{8,797}{16,737}\times 100≒52.6(%)\)

【\(\,2016\,\)年】
受験者数:\(\,16,714\,\)人
合格者数:\(\,8,464\,\)人
合格率:\(\,50.64\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{8,464}{16,714}\times 100≒50.6(%)\)

例年、合格率\(\,50\,\)%前後と大きな変動はなく難易度は普通と言えます。

合格した高校生の話(アドバイス)

合格した現役高校3年生に、合格の秘訣を聞いてみました。
『秘訣?』???
秘訣はないそうです。
聞いた相手が悪かったのか、「学校でいっぱいやらされたから普通に合格した。」という答えでした。

危険物乙\(\,4\,\)は\(\,5\,\)回落ちて、真面目に取り組んだ\(\,6\,\)回目は余裕で合格したというあまり勉強しない高校生が、
『これはとっておかないとって思ってマジで取り組んだ。』
とはいってました。笑

ダメな人は\(\,1\,\)次ですでにダメだし、そういう人は\(\,2\,\)次はまったくお手上げ状態で、
\(\,1\,\)次がダメでも\(\,2\,\)次は受けるから合格率の\(\,50\,\)%は受かる人受からない人がはっきりしている状態での合格率だろうということです。

何をすれば良いかも聞いてみましたが、
『何度も練習するだけ。』
ということなので、過去問などを数多く練習するといいようです。

『ポイントは全部』ということなので、
寸法を表す方法などは覚えておかないと、その場で考えても出ないので問題慣れが一番効果があるようです。

試験問題を見ればわかりますが、考えればわかる問題ではありません
製図に必要な用語などは当然覚えて、問題を何度もやって、「こういう場合はこう表す」と覚えていくしかありません。

事前に当日の試験問題を見られるわけではありません。
『検定問題集』や学校の授業での練習問題で確認するということです。

主催・試験実施団体

名称:公益社団法人 全国工業高等学校長協会(略称 全工協会・全工協)
住所:東京都千代田区飯田橋2-8-1 工業教育会館

 ⇒ 

高校\(\,1\,\)年生で基礎製図検定を受けていますので、こちらも確認しておくと良いでしょう。