建築士はあらゆる建物が法に適し十分な機能、耐久性を持っているか、設計から工事の監督までを行う責任者となります。
そのため仕事の内容は多岐にわたり、活躍の場は広いですがその分難易度も高く合格率も高くはありません。

試験には受験資格がありますので合格率などの試験概要をお伝えします。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

建築士試験:(通称)建築士(国家資格)

 \(\large{\color{green}{\fbox{二級建築士}}}\)

比較的小規模な建築物についてのみ、設計・工事監理を行うことが出来ます。

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{木造建築士}}}\)

より小規模な木造建築についてのみ、設計・監理を行うことが出来ます

 \(\large{\color{red}{\fbox{一級建築士}}}\)

全ての構造・規模・用途の建築物について、設計・監理を行うことが出来ます。

受験資格

 \(\color{green}{\fbox{二級建築士}}\) \(\color{magenta}{\fbox{木造建築士}}\)

■大学(短大を含む)または高等専門学校において、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業した者とします。
■高等学校または中等教育学校において、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業した者で、卒業後建築実務経験を3年以上有する者とします。
■建築設備士の資格を有する者とします。
■その他都道府県知事が特に認めた者(「知事が定める建築士法第15条第三号に該当する者の基準」に適合する者)で、建築実務経験を所定の年数以上有する者とします。
■建築に関する学歴がなく、建築実務経験を7年以上有する者とします。

 \(\color{red}{\fbox{一級建築士}}\)

■大学(旧制大学を含む)において、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業した者で、卒業後建築実務経験を2年以上有する者とします。
■3年生短期大学(夜間部を除く)において、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業した者で、卒業後建築実務経験を3年以上有する者とします。
■2年生短期大学または高等専門学校において、国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業した者で、卒業後建築実務経験を4年以上有する者とします。
■二級建築士として、建築実務経験4年以上有する者とします。
■建築設備士として、建築実務経験4年以上有する者とします。
■その他都道府県知事が特に認めた者(平成20年国土交通省告示第745号ほか)で、建築実務経験を所定の年数以上有する者とします。

試験内容と受験対策方法

試験内容

 \(\color{green}{\fbox{二級建築士}}\) \(\color{magenta}{\fbox{木造建築士}}\)
「学科の試験」に合格しなければ「設計製図の試験」は受験することができません。

■学科の試験
出題形式:五肢択一式
出題科目

・学科Ⅰ(建築計画)\(\,25\,問\)
・学科Ⅱ(建築法規)\(\,25\,問\)
試験時間:計3時間(学科Ⅰ・学科Ⅱ)

・学科Ⅲ(建築構造)\(\,25\,問\)
・学科Ⅳ(建築施工)\(\,25\,問\)
試験時間:\(計\,3\,時間\)(学科Ⅲ・学科Ⅳ)

■設計製図の試験 (学科の試験合格者のみが受験。)
出題形式:あらかじめ公表する課題の建築物についての設計図書の作成
出題数:1課題
試験時間:\(\,5\,時間\)

 \(\color{red}{\fbox{一級建築士}}\)
「学科の試験」に合格しなければ「設計製図の試験」は受験することができません。

■学科の試験
出題形式:四肢択一式
出題科目
・学科Ⅰ(計画)\(\,20\,問\)
・学科Ⅱ(環境・設備)\(\,20\,問\)
試験時間:\(計\,2\,時間\)(学科Ⅰ・学科Ⅱ)

・学科Ⅲ(法規)\(\,30\,問\)
試験時間:計1時間45分

・学科Ⅳ(構造)\(\,30\,問\)
・学科Ⅴ(施工)\(\,25\,問\)
試験時間:\(計\,2\,時間\,45\,分\)(学科Ⅳ・学科Ⅴ)

■設計製図の試験 (学科の試験合格者のみが受験。)
出題形式:あらかじめ公表する課題の建築物についての設計図書の作成
出題数:1課題
試験時間:\(\,6\,時間\,30\,分\)

対策方法

大学・短大・高等専門学校など

国土交通大臣の指定する建築に関する科目を修めて卒業し、建築実務経験を該当する年月積む。

試験頻度および日時や時期

 \(\color{red}{学科・設計製図ともに年\,1\,回}\)

 \(\color{green}{\fbox{二級建築士}}\) 

 学科:\(\color{red}{\,7\,月上旬}\)
 設計製図:\(\color{red}{\,9\,月上旬}\)

 \(\color{magenta}{\fbox{木造建築士}}\) \(\color{red}{\fbox{一級建築士}}\)

 学科:\(\color{red}{\,7\,月下旬}\)
 設計製図:\(\color{red}{\,10\,月中旬}\)

試験会場

受験者の住所地の都道府県ごとに指定された場所

受験料

 \(\color{green}{\fbox{二級建築士}}\) \(\color{magenta}{\fbox{木造建築士}}\)

 \(17,700\,円\)

 \(\color{red}{\fbox{一級建築士}}\)

 \(19,700\,円\)

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{green}{\fbox{二級建築士}}\) 合格率:\(\color{red}{\,25\,%前後}\)

 \(\color{magenta}{\fbox{木造建築士}}\) 合格率:\(\color{red}{\,40\,%前後}\)

 \(\color{red}{\fbox{一級建築士}}\) 合格率:\(\color{red}{\,10\,%前後}\)

主催・試験実施団体

名称:公益財団法人 建築技術教育普及センター
住所:東京都千代田区紀尾井町3-6

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