コンクリート技士・主任技士は、コンクリートの製造・施工等に携わる技術者の技術の向上を図ることを目的とした資格です。

ここでは、コンクリート主任技士の受験資格や気になる合格率と難易度についてお伝えします。

資格または検定試験名

コンクリート技士/コンクリート主任技士(民間資格

※合格者は登録(有料:\(\,5,500\,\)円)を行い「登録証」を発行して、コンクリート技士・コンクリート主任技士の資格が付与されます。

コンクリート技士・コンクリート主任技士の資格は、コンクリート診断士試験の受験資格要件の一つです。

●コンクリート技士
コンクリートの製造・施工・検査・管理などの一般業務を行う技術者

 ⇒ コンクリート技士試験の受験資格や合格率と難易度

●コンクリート主任技士
コンクリートの製造、工事・研究における計画や施工管理などの監督・指導を行う技術者

受験資格

次のいずれかに該当する人

\(\,1.\,\) いずれかを登録している
・コンクリート診断士
一級建築士
技術士(建設部門)
技術士(農業部門-農業土木)
・土木技術者《特別上級・上級・\(\,1\,\)級》(土木学会)
・RCCM《鋼構造及びコンクリート》(建設コンサルタンツ協会)
・コンクリート構造診断士(プレストレストコンクリート工学会)

\(\,2.\,\) 監理技術者資格者証を有している
・\(\,1\,\)級土木施工管理技士または1級建築施工管理技士

\(\,3.\,\) コンクリートの技術関係業務実務経験
・コンクリートの技術関係業務実務経験者(学歴・年齢は関係なし)
コンクリートの技術関係業務の必要実務経験年数:\(\,7\,\)年以上、またはコンクリート技士合格後\(\,2\,\)年以上

\(\,4.\,\) 1.~3.の資格がない場合
・大学(コンクリート工学・土木材料学・建築材料学・セメント化学・無機材料工学 等)を履修した卒業者
コンクリートの技術関係業務の必要実務経験年数:\(\,4\,\)年以上
・高等専門学校 専攻科(コンクリート工学・土木材料学・建築材料学・セメント化学・無機材料工学 等)を履修した卒業者
コンクリートの技術関係業務の必要実務経験年数:\(\,4\,\)年以上
・短期大学(コンクリート工学・土木材料学・建築材料学・セメント化学・無機材料工学 等)を履修した卒業者
コンクリートの技術関係業務の必要実務経験年数:\(\,4\,\)年以上
・高等専門学校(コンクリート工学・土木材料学・建築材料学・セメント化学・無機材料工学 等)を履修した卒業者
コンクリートの技術関係業務の必要実務経験年数:\(\,4\,\)年以上
・高等学校(コンクリート工学・土木材料学・建築材料学・セメント化学・無機材料工学 等)を履修した卒業者
コンクリートの技術関係業務の必要実務経験年数:\(\,5\,\)年以上

※受験資格は細分化されていますので、必ず日本コンクリート工学会HPで確認してください。

試験内容

試験時間:\(\,3\,\)時間\(\,30\,\)分
試験方式:選択式および記述式
試験項目(レベル):
1.土木学会コンクリート標準示方書(ただし,構造設計関連の内容は除く)
 日本建築学会建築工事標準仕様書JASS5 鉄筋コンクリート工事
(内容を理解し応用する能力。)
a.コンクリート用材料の品質,試験および管理
(技士の能力に加えJISに規定されている試験方法以外の試験方法についてもこれを実施し、結果を判定する能力。)
(新材料についてもその使用の可否を判断し、使用法や注意事項を立案する能力。)
b.コンクリートの配(調)合設計
(技士の能力に加え特殊なコンクリートについても適切な配(調)合を定めることができる能力。)
c.コンクリートの試験
(技士の能力に加えJISに規定されている試験方法以外の応用的試験を計画・実施し、試験結果からコンクリートの品質を総合的に判断する能力。)
d.プラントの計画管理
(技士の能力に加えプラントを計画する能力。)
(一般管理ならびに改善計画をする能力。)
e.コンクリートの製造および品質管理
(技士の能力に加えコンクリート品質の変動要因を総合的にとらえ、製造方法・品質管理基準を立案する能力。)
(異常事態に対して適切な処置を講じうる能力。)
f.コンクリートの施工
(技士の能力に加え工事の諸条件や関連工事を総合的に検討して適切な工事計画を立案する能力。)
(各種試験結果、施工中の状況および出来上がったコンクリートを調査してその品質を判定する能力。)
g.コンクリートに関わる環境問題
(コンクリートおよびコンクリート構造物に関わる環境問題についての一般的な知識と理解力。)
h.その他
(コンクリートおよびコンクリート構造物に関する一般的な知識と理解力。)

2. 関係法令(たとえば建築基準法施行令のうちコンクリートの品質ならびに施工に関係する事項)およびコンクリート関係のJIS
(内容および解説のあるものについてはそれを含めての理解。)

3. 小論文
(与えられた課題について、実務経験を踏まえた内容の小論文を記述する能力。)

試験頻度および日時や時期

年\(\,1\,\)回実施  \(\,11\,\)月

※詳しい日程は日本コンクリート工学会HPで確認してください。

試験会場

全国各地
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄

※試験会場は受験票で確認してください。

受験料

\(\,11,000\,\)円(税込)

過去数年の平均合格率および難易度

【2019年】
受験者数:\(\,3,159\,\)人  合格者数:\(\,406\,\)人  合格率:\(\,12.9\,\)%

【2018年】
受験者数:\(\,3,165\,\)人  合格者数:\(\,418\,\)人  合格率:\(\,13.2\,\)%

【2017年】
受験者数:\(\,3,372\,\)人  合格者数:\(\,438\,\)人  合格率:\(\,13.0\,\)%

【2016年】
受験者数:\(\,3,506\,\)人  合格者数:\(\,455\,\)人  合格率:\(\,13.0\,\)%

【2015年】
受験者数:\(\,3,477\,\)人  合格者数:\(\,453\,\)人  合格率:\(\,13.0\,\)%

過去\(\,5\,\)年間の平均合格率は約\(\,13\,\)%です。
難易度は非常に高い試験と言えます。

主催・試験実施団体

名称:公益社団法人 日本コンクリート工学会
住所:東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル12F

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