スポーツドクターとはスポーツマンの健康管理、スポーツ障害、スポーツ外傷の診断、治療、予防研究などにあたる専門の医師のことです。
医師の国家資格を持ち、なおかつ日本スポーツ協会の講習を受け認定を受けなければ資格登録ができません。
講習会も医師なら誰でも受けられるわけではありませんので受講資格や科目および研修会について見ておきましょう。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

メディカル・コンディショニング資格 スポーツドクター:(通称)スポーツドクター(民間資格)

スポーツドクターになるには

日本スポーツ協会が開催する養成講習会(基礎科目・応用科目)を受講して、終了後に日本スポーツ協会(ドクター部会)がスポーツ医学臨床経歴書により経験について審査し、
相当の臨床経験を有していると認めた場合、公認スポーツドクターとして決定されます。
検定試験は行われません

資格の有効期限は\(\,4\,\)年間です。
資格更新には、資格有効期限を迎える\(\,6\,\)ヶ月前までに最低\(\,1\,\)回、日本スポーツ協会が認める義務研修会の参加が必要です。

《スポーツドクターの役割》
・スポーツマンの健康管理、スポーツ障害、スポーツ外傷の診断、治療、予防研究等にあたる。
・競技会等における医事運営ならびにチームドクターとしてのサポートにあたる。
・スポーツ医学の研究、教育、普及活動を通して、スポーツ活動を医学的な立場からサポートする。

※出典:日本スポーツ協会HPより

養成講習会の受講条件

受講開始年度の\(\,4\,\)月\(\,1\,\)日時点で、
日本国の医師免許取得後\(\,4\,\)年を経過(受講開始年度の\(\,4\,\)年前の\(\,4\,\)月\(\,1\,\)日以前に取得)し、
日本スポーツ協会または協会加盟(準加盟)団体から推薦され、協会が認めた人。

申込方法

日本スポーツ協会加盟団体(都道府県体育協会・中央競技団体等)へスポーツドクター養成講習会の受講を希望している旨を連絡して、推薦を得る方法を確認してください。

養成講習会の受講内容

 \(\large{\color{black}{\fbox{カリキュラム内容}}}\)(基礎科目・応用科目)

 \(\color{magenta}{\fbox{基礎科目 25単位(25時間)}}\)

\(\,1.\,\)ポーツ医学概論
\(\,2.\,\)神経・筋の運動生理とトレーニング効果
\(\,3.\,\)呼吸・循環系の運動生理とトレーニング効果
\(\,4.\,\)内分泌・代謝系の運動生理とトレーニング効果
\(\,5.\,\)運動と栄養・食事・飲料
\(\,6.\,\)女性と運動
\(\,7.\,\)発育期と運動(小児科系)
\(\,8.\,\)中高年者と運動(内科系)
\(\,9.\,\)発育期と運動(整形外科系)
\(\,10.\,\)中高年者と運動(整形外科系)
\(\,11.\,\)メンタルヘルスと運動
\(\,12.\,\)運動のためのメディカルチェック(内科系 )
\(\,13.\,\)運動のためのメディカルチェック(整形外科系)
\(\,14.\,\)運動と内科的障害【急性期・慢性期】
\(\,15.\,\)スポーツによる外傷と障害(\(\,1\,\))上肢
\(\,16.\,\)スポーツによる外傷と障害(\(\,2\,\))下肢
\(\,17.\,\)スポーツによる外傷と障害(\(\,3\,\))脊椎・体幹
\(\,18.\,\)スポーツによる外傷と障害(\(\,4\,\))頭部
\(\,19.\,\)運動負荷試験と運動処方の基本
\(\,20.\,\)運動療法とリハビリテーション(内科系疾患)
\(\,21.\,\)運動療法とリハビリテーション(運動器疾患)
\(\,22.\,\)アンチ・ドーピング
\(\,23.\,\)障害者とスポーツ
\(\,24.\,\)保健指導
\(\,25.\,\)スポーツ現場での救急処置

 \(\color{red}{\fbox{応用科目 27単位(27時間)}}\)

\(\,1.\,\)スポーツと環境
\(\,2.\,\)スポーツによる精神的障害
\(\,3.\,\)メンタルトレーニング
\(\,4.\,\)筋力トレーニングの理論と実際
\(\,5.\,\)持久性トレーニング
\(\,6.\,\)スポーツバイオメカニクス
\(\,7.\,\)アスリートの体力評価
\(\,8.\,\)スポーツによる内科的障害
\(\,9.\,\)循環器疾患とスポーツ
\(\,10.\,\)呼吸器疾患とスポーツ
\(\,11.\,\)腎・肝・消化器疾患とスポーツ
\(\,12.\,\)スポーツ外傷・障害の最新情報(\(\,1\,\))脊柱・骨盤・大腿
\(\,13.\,\)スポーツ外傷・障害の最新情報(\(\,2\,\))肩
\(\,14.\,\)スポーツ外傷・障害の最新情報(\(\,3\,\))肘・手関節・手指
\(\,15.\,\)スポーツ外傷・障害の最新情報(\(\,4\,\))膝
\(\,16.\,\)スポーツ外傷・障害の最新情報(\(\,5\,\))下腿・足関節・足部
\(\,17.\,\)スポーツ外傷・障害の最新情報(\(\,6\,\))その他の外科的疾患
\(\,18.\,\)アスレティック・リハビリテーション
\(\,19.\,\)アスリートの健康管理の実際
\(\,20.\,\)ドーピング・コントロールの実際
\(\,21.\,\)大会救護と救急医療
\(\,22.\,\)競技と安全対策
\(\,23.\,\)テーピング・ブレース
\(\,24.\,\)スポーツと海外遠征
\(\,25.\,\)スポーツと歯科
\(\,26.\,\)スポーツと眼科
\(\,27.\,\)スポーツとアレルギー疾患

 \(\large{\color{black}{\fbox{受講有効期限 }}}\)

基礎科目からの受講:\(\,6\,\)年間
応用科目からの受講:\(\,3\,\)年間

基礎科目から受講し、基礎科目のすべてを受講して翌年度は応用科目を受講となります。
欠席せずに全ての講習を受講すれば\(\,2\,\)年で修了します。

 \(\large{\color{black}{\fbox{講習の免除}}}\)

 \(\color{magenta}{\fbox{基礎科目}}\)

●日本医師会認定健康スポーツ医の資格を持っている人
●日本整形外科学会認定スポーツ医学研修会の総論(\(\,25\,\)単位)または総論Aを修了した人

 \(\color{red}{\fbox{応用科目}}\)

免除はありません。

講座頻度および日時や時期

\(\,9\,\)月~翌年度\(\,2\,\)月
日本スポーツ協会において計画し実施されます。

土曜日・日曜日の講習を計\(\,5\,\)回(基礎科目\(\,2\,\)回、応用科目\(\,3\,\)回)、\(\,2\,\)年かけての開催になります。

※講習会の詳しい日程は、日本スポーツ協会HPの開催要項から確認してください。

講習会の会場

会場の詳しい日程は、日本スポーツ協会HPの開催要項から確認してください。

受験料

 \(\color{magenta}{\fbox{基礎科目からの受講}}\) \(\,50,400\,\)円(教材費含む)

 \(\color{red}{\fbox{応用科目からの受講}}\) \(\,28,800\,\)円(教材費含む)

 \(\color{green}{\fbox{資格登録料}}\) \(\,40,000\,\)円(\(\,4\,\)年間)

 \(\color{black}{\fbox{初期登録手数料}}\) \(\,3,000\,\)円
 
 

主催・試験実施団体

名称:公益財団法人 日本スポーツ協会
住所:東京都渋谷区神南1-1-1 岸記念体育会館2階

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