中小企業診断士試験は国家試験で、第1次試験と第2次試験があります。
1次、2次の試験科目内容と日程および合格率と難易度をお伝えします。
この資格試験は表に出ている合格率より実際は厳しい資格試験ですので、
独学で受験を考えている場合は、特に多めの勉強時間を確保する必要があります。


資格または検定試験名(正式名称と通称)

中小企業診断士試験:(通称)中小企業診断士(国家資格)

≪中小企業診断士になるには≫
第 \(1\) 次試験合格後に \(2\,つ\)のうちいずれかの方法により、中小企業診断士として登録する必要があります。
(1)第 \(2\) 次試験に合格後、実務補習を修了するか、診断実務に従事する。
(2)中小企業基盤整備機構または登録養成機関が実施する「中小企業診断士養成課程」を修了することで、第 \(2\) 次試験および実務補習または診断実務が免除されます。

中小企業診断士の登録の有効期間は \(5\,年間\)なので、資格を維持するためには \(5\,年ごと\)に次の両方の要件を満たしなおかつ更新の申請をする必要があります。
\(1\,.\)「知識の補充」に関する要件(\(5\,年間で\,5\,回以上\))
\(2\,.\)「実務の従事」に関する要件(\(5\,年間で\,30\,点以上\)/\(30\,日以上\)コンサル業務を行う)

受験資格

 \(\color{green}{\fbox{第1次試験}}\) 

誰でも受験できます。
※ただし中小企業診断士の登録の申請において、登録が拒否される場合があります。
「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」第5条参照、または中小企業診断協会で確認してください。

【他資格等保有による科目免除】
他資格等保有により科目免除対象となります。
他資格の種類や免除となる科目、証明する必要書類などは必ず中小企業診断協会からの通達や検定試験要項で確認してください。

【科目合格の有効期間】
科目合格の場合は、\(3\,年間\)で \(7\,科目\)に合格すれば\(第\,1\,次試験\)合格となります。
翌年度と翌々年度の\(第\,1\,次試験\)を受験する際、申請により当該科目が免除されます。
※科目合格による免除が認められる例はさまざまなパターンがありますので、公式サイトまたは協会で確認して確実に申請してください。

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\) 

\(第\,1\,次試験\)に合格した人(\(第\,1\,次試験\)合格の有効期間は\(\,2\,年間\)です。)
 

試験内容と受験対策方法

試験内容

 \(\color{green}{\fbox{第1次試験}}\) 

中小企業診断士となるのに必要な学識を有しているかどうかを判定されます。

試験形式:マークシート方式による多肢選択式
合格基準:総点数の\(\,60\,%\)以上で、かつ\(\,1\,科目\)でも満点の\(\,40\,%未満\)のないこと。
科目合格基準:\(60\,%\)(\(100\,点満点\))を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率となります。
試験科目:\(7\,科目\)
【1日目】
\(1\).経済学・経済政策 \(60\,分\)
・休み時間 (\(40\,分\))
\(2\).財務・会計 \(60\,分\) 
・休み時間 (\(60\,分\))
\(3\).企業経営理論 \(90\,分\)
・休み時間 (\(40\,分\))
\(4\).運営管理 ( オペレーション・マネジメント )\(90\,分\)
【2日目】
\(5\).経営法務 \(60\,分 \)
・休み時間(\(40\,分\))
\(6\).経営情報システム \( 60\,分 \)
・休み時間 (\(60\,分\))
\(7\).中小企業経営・中小企業政策 \(90\,分 \)
※試験開始後\(\,30\,分間\)、試験終了前\(\,5\,分間\)は退室できません。

持参するもの:
■受験票・写真票
■筆記用具等
黒鉛筆またはシャープペンシル(HB、B)・消しゴム・時計(時計以外の機能が付いているもの・秒針などの音のするもの・キッチンタイマーや大型のものはNG)
電卓は使用できないので注意してください。
■写真が貼付されている本人確認書類(運転免許証・社員証・学生証など)

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\) 

中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定されます。

筆記試験と口述試験が行われます。
合格基準:総点数の\(\,60\,%\)以上(\(100\,点\)満点)で、かつ\(\,1\,科目\)でも\(\,40\,%\)未満のものがない人、口述試験の評定が\(\,60\,%\)以上の人

【筆記試験】
試験範囲:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例
\(1\).事例Ⅰ(組織・人事)\(80\,分\)
・休み時間 (40分)
\(2\).事例Ⅱ(マーケティング・流通)\(80\,分\)
・休み時間 (\(60\,分\))
\(3\).事例Ⅲ(生産・技術)\(80\,分\)
・休み時間(\(40\,分\))
\(4\).事例Ⅳ(財務・会計)\(80\,分\)
※試験開始後\(\,30\,分間\)、試験終了前\(\,5\,分間\)は退室できません。

【口述試験】
筆記試験において相当の成績を修めた人を対象とし、約\(\,10\,分間\)の面接試験(\(\,3\,対\,1\))が行われます。
筆記試験科目問題からランダムで出題されます。

持参するもの:
■受験票・写真票
■筆記用具等
黒鉛筆またはシャープペンシル(HB、B)・消しゴム・時計(時計以外の機能が付いているもの・秒針などの音のするもの・キッチンタイマーや大型のものはNG)
電卓(携帯用電卓で単純な計算機能を持つものに限られています。関数電卓などはNG)
■写真が貼付されている本人確認書類(運転免許証・社員証・学生証など)

対策方法

テキスト・参考書での独学
専門学校・専門講座
通信講座

毎年、似た問題が繰り返し出題されているので、過去の問題を繰り返し解いていき解説を理解していくことが重要です。
しかし、会社の経営状態や経済の状態など分析するための知識は広範囲に多いのでまんべんなくカバーするのは独学では大変時間がかかってしまいます

第1次試験は暗記が中心でマークシート方式なので大丈夫でも、第2次試験は事例企業に対して診断・助言を記述式で解答しなければなりません。
中小企業診断協会から模範解答の公開もされていないので、専門の学校(予備校・受験校など)に通ってうか、通信講座を受けるなどして記述の添削をしてもらほうが短期間で効率よく合格を目指せるでしょう。

試験頻度および日時や時期

 \(\color{green}{\fbox{第1次試験}}\)

 \(年\,1\,回\)実施  \(8\,月\)(\(2\,日間\))

※ただし \(2020\,年(平成\,32\,年度)\)は、東京オリンピックが\(\,7\,月\,24\,日\)(金)から\(\,8\,月\,9\,日\)(日)開催予定となっていることから、
日程は\(\,7\,\)月中旬に前倒しする予定です。

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\)

【筆記試験日】 \(年\,1\,回\)実施  \(10\,月\)
【口述試験日】 \(年\,1\,回\)実施  \(12\,月\)

試験会場

 \(\color{green}{\fbox{第1次試験}}\)

実施\(\,8\,地区\) 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇

試験会場は\(\,1\,ヶ月前まで\)に中小企業診断協会HPで公開されます。
受験票でも確認できます。

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\)

実施\(\,7\,地区\) 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡

試験会場は\(\,1\,ヶ月前まで\)に中小企業診断協会HPで公開されます。
受験票でも確認できます。

受験料

 \(\color{green}{\fbox{第1次試験}}\) \(13,000\,円\)

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\) \(17,200\,円\)

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{green}{\fbox{第1次試験}}\)

【平成\(29\) 年】
受験者数:\(14,343\,人\)
合格者数:\(3,106\,人\)
合格率:\(21.7\,%\)

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{3,106}{14,343}\times 100≒21.7(%)\)

【平成\(28\) 年】
受験者数:\(13,605\,人\)
合格者数:\(2,404\,人\)
合格率:\(17.7\,%\)

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{2,404}{13,605}\times 100≒17.7(%)\)

【平成\(27\) 年】
受験者数:\(13,186\,人\)
合格者数:\(3,426\,人\)
合格率:\(26.0\,%\)

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{3,426}{13,186}\times 100≒26.0(%)\)

 \(\color{red}{\fbox{第2次試験}}\)

【平成\(29\) 年】
受験者数:\(4,279\,人\)
合格者数:\(828\,人\)
合格率:\(19.4\,%\)

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{828}{4,279}\times 100≒19.4(%)\)

【平成\(28\) 年】
受験者数:\(4,394\,人\)
合格者数:\(842\,人\)
合格率:\(19.2\,%\)

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{842}{4,394}\times 100≒19.2(%)\)

【平成\(27\) 年】
受験者数:\(4,941\,人\)
合格者数:\(944\,人\)
合格率:\(19.1\,%\)

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{944}{4,941}\times 100≒19.1(%)\)

中小企業診断士は、難易度は高く難易度A(難関)に位置づけられる国家資格です。
1次合格者が2次を受験できるので免除制度など考えず単純に計算すれば合格率は4%程度です。
企業経営を維持・拡大・改善する方向へ働き掛ける経営コンサルティング・ゼネラリスト向けの資格なので、学習範囲は広く第1次試験、第2次試験(記述・口述)の3つ試験に合格する必要があります。
多岐にわたる知識、経験が必要な試験なので相当の覚悟をして受験準備をした方が良いですね。
暗記をしてマークシート式の問題を適当にマークして運よく合格することはありえません。

主催・試験実施団体

名称:一般社団法人 中小企業診断協会
住所:東京都中央区銀座1-14-11 銀松ビル