ボイラー技士試験は取得する級によってボイラー取扱いにおいて規模と責任範囲の違いがある国家資格です。

2級は高校生でも受験できるので工業高校生は受験することが多いですが資格が有効となるには年齢に下限があります

ここでは全級の受験資格と難易度および試験概要をお伝えします。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

ボイラー技士試験:(通称)ボイラー技士(国家資格

 \(\large{\color{green}{\fbox{2級}}}\)
二級ボイラー技士はごく一般に設置されている製造設備あるいは暖冷房、給湯用のエネルギー源としてのボイラーを取り扱う重要な役割を担います。

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{1級}}}\)
一級ボイラー技士は大規模な工場や事務所・病院などのエネルギー源としてのボイラーを取り扱う重要な役割を担います。

 \(\large{\color{red}{\fbox{特級}}}\)
特級ボイラー技士は大規模な工場等のエネルギー源としてのボイラーを取り扱う重要な役割を担います。

★免許申請
「合格通知書」が届いたら、都道府県労働局及び各労働基準監督署にある免許申請書に必要事項等を記入し、免許試験合格通知書及び必要書類を添付のうえ免許申請を行います。
免許申請書は厚生労働省のホームページからダウンロードすることも できます。
この免許申請手続きをしないと免許証は交付されません。
※ただし、満18歳未満の者には免許証は交付されないので、満18歳になってから免許申請をします。

受験資格

 \(\color{green}{\fbox{2級}}\)
誰でも受験できます。

※ただし、本人確認証明書(氏名、生年月日及び住所を確認できる書類)の添付が必要です。
本人確認証明書に限り、写しには「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明は不要です。

 \(\color{magenta}{\fbox{1級}}\)
1.二級ボイラー技士免許を受けた者
・添付書類 二級ボイラー技士免許証の写し


添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。
住所変更した場合は、現住所を確認できる郵便物等のコピーの添付が必要となります。

2.次のいずれかの者(ボイラーに関する学科を修めた者に限る)で、その後1年以上の実地修習を経た者
■大学(短期大学を含む)、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校(中高一貫教育の学校)を卒業した者
・添付書類 【A】【E】【F】
■大学改革支援、学位授与機構により学士の学位を授与された者
・添付書類 【B】【D】【E】【F】
■省庁大学校(それぞれ旧法令による同等のものを含む)を卒業(修了)した者
防衛大学校、防衛医科大学校、水産大学校、海上保安大学校、職業能力開発総合大学校(長期課程・総合課程)、気象大学校(大学部)、国立看護大学校(看護学部看護学科)
・添付書類 【C】【D】【E】【F】
■専修学校の専門課程(2年以上・1700時間以上)の修了者(大学入学の有資格者に限る)などで、その後大学等において大学評価・学位授与機構により学士の学位を授与されるのに必要な所定の単位を修得した者
・添付書類 【C】【D】【E】【F】
■指定を受けた専修学校の専門課程(4年以上)を一定日以後に修了した者など(学校教育法施行規則第155条第1項該当者)
・添付書類 【C】【D】【E】【F】

≪添付書類の種類≫
【A】卒業証明書(原本)で、蒸気ボイラー又は蒸気原動機について2単位以上修得したことを特記したもの
【B】学士の学位授与証明書(原本)又は学位記の写し
【C】卒業証明書(原本)、卒業証書の写し又は修了証明書(原本)で課程が限定される場合は当該課程を修めたことを特記したもの
【D】単位修得証明書等(原本)で、蒸気ボイラー又は蒸気原動機について2単位以上修得、さらに指定を受けた専修学校の専門課程(4年以上)は、学位取得に必要な所定単位を修得したことを特記したもの
【E】実地修習結果報告書の写し
【F】本人確認証明書

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

3.エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)第9条第1項のエネルギー管理士(熱)免状(旧省エネ法による熱管理士免状も該当)を有し、1年以上の実地修習を経た者
・添付書類 エネルギー管理士免状の写し及び合格証の写し・実地修習結果報告書の写し

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

4.海技士(機関1・2・3級)免許を受けた者
・添付書類 海技士免状の写し

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

5.ボイラー・タービン主任技術者(1種又は2種)免状を有する者で、伝熱面積の合計が25㎡以上のボイラーを取り扱った経験がある者
・添付書類 ボイラー・タービン主任技術者(1種又は2種)免状の写し・事業者証明書

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

6.保安技術職員国家試験規則による汽かん係員試験に合格した者で、伝熱面積の合計が25㎡以上のボイラーを取り扱った経験がある者
・添付書類 汽かん係員試験合格証の写し・事業者証明書

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

 \(\color{red}{\fbox{特級}}\)
1.一級ボイラー技士免許を受けた者
・添付書類 一級ボイラー技士免許証の写し


添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。
住所変更した場合は、現住所を確認できる郵便物等のコピーの添付が必要となります。

2.次のいずれかの者(ボイラーに関する講座又は学科目を修めた者に限る。)で、その後2年以上の実地修習を経た者
■大学(短期大学を含む)、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校(中高一貫教育の学校)を卒業した者
・添付書類 【A】【E】【F】
■大学改革支援、学位授与機構により学士の学位を授与された者
・添付書類 【B】【D】【E】【F】
■省庁大学校(それぞれ旧法令による同等のものを含む)を卒業(修了)した者
防衛大学校、防衛医科大学校、水産大学校、海上保安大学校、職業能力開発総合大学校(長期課程・総合課程)、気象大学校(大学部)、国立看護大学校(看護学部看護学科)
・添付書類 【C】【D】【E】【F】
■専修学校の専門課程(2年以上・1700時間以上)の修了者(大学入学の有資格者に限る)などで、その後大学等において大学評価・学位授与機構により学士の学位を授与されるのに必要な所定の単位を修得した者
・添付書類 【C】【D】【E】【F】
■指定を受けた専修学校の専門課程(4年以上)を一定日以後に修了した者など(学校教育法施行規則第155条第1項該当者)
・添付書類 【C】【D】【E】【F】

≪添付書類の種類≫
【A】卒業証明書(原本)で、蒸気ボイラー又は蒸気原動機について2単位以上修得したことを特記したもの
【B】学士の学位授与証明書(原本)又は学位記の写し
【C】卒業証明書(原本)、卒業証書の写し又は修了証明書(原本)で課程が限定される場合は当該課程を修めたことを特記したもの
【D】単位修得証明書等(原本)で、蒸気ボイラー又は蒸気原動機について2単位以上修得、さらに指定を受けた専修学校の専門課程(4年以上)は、学位取得に必要な所定単位を修得したことを特記したもの
【E】実地修習結果報告書の写し
【F】本人確認証明書

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

3.エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)第9条第1項のエネルギー管理士(熱)免状(旧省エネ法による熱管理士免状も該当)を有する者で、2年以上の実地修習を経たもの
・添付書類 エネルギー管理士免状の写し及び合格証の写し・実地修習結果報告書の写し

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

4.海技士(機関1、2級)免許を受けた者
・添付書類 海技士免状の写し

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

5.ボイラー・タービン主任技術者(1種又は2種)免状を有する者で、伝熱面積の合計が500㎡以上のボイラーを取り扱った経験があるもの
・添付書類 ボイラー・タービン主任技術者(1種又は2種)免状の写し・事業者証明書

※添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。

試験内容と受験対策方法

試験内容

 \(\color{green}{\fbox{2級}}\)
ボイラーの構造に関する知識  \(10\,問(\,100\,点満点)\)
ボイラーの取扱いに関する知識 \(10\,問(\,100\,点満点)\)
燃料及び燃焼に関する知識   \(10\,問(\,100\,点満点)\)
関係法令           \(10\,問(\,100\,点満点)\)

試験時間:\(\,3\,時間\)

 \(\color{magenta}{\fbox{1級}}\)
ボイラーの構造に関する知識  \(10\,問(\,100\,点満点)\)
ボイラーの取扱いに関する知識 \(10\,問(\,100\,点満点)\)
燃料及び燃焼に関する知識   \(10\,問(\,100\,点満点)\)
関係法令           \(10\,問(\,100\,点満点)\)

試験時間:\(午前\,2\,時間・午後\,2\,時間\hspace{15pt}合計\,4\,時間\)

 \(\color{red}{\fbox{特級}}\)

ボイラーの構造に関する知識  \(6\,問(\,100\,点満点)\)
ボイラーの取扱いに関する知識 \(6\,問(\,100\,点満点)\)
燃料及び燃焼に関する知識   \(6\,問(\,100\,点満点)\)
関係法令           \(6\,問(\,100\,点満点)\)

試験時間:\(各科目\,1\,時間\hspace{10pt}合計\,4\,時間\)

対策方法

テキスト・参考書での独学

ボイラー技士の参考書と過去問題集はさまざまな出版社から出ています。
書店で参考書と過去問題集を実際に手に取って相性の良いものを選んでください。

それから、書店またはAmazonや楽天ブックスから購入しましょう。

参考書を読んで過去問題を解く、その繰り返しを毎日コツコツと積み上げて試験を迎えることが大切です。

試験頻度および日時や時期

 \(\color{green}{\fbox{2級}}\)
 \(毎月(\,1\,回~\,2\,回)\)
日にちは各地区で異なります。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会で必ず確認して下さい。

 \(\color{magenta}{\fbox{1級}}\)
 \(年\,4\,回~\,7\,回\)
月、日にちは各地区で異なります。
公益財団法人 安全衛生技術試験協会で必ず確認して下さい。

 \(\color{red}{\fbox{特級}}\)
 \(年\,1\,回\hspace{15pt}10\,月\)
年度により日にちが変動しますので、公益財団法人 安全衛生技術試験協会で必ず確認して下さい。

試験会場

・北海道安全衛生技術センター
北海道恵庭市黄金北3-13

・東北安全衛生技術センター
宮城県岩沼市里の杜1-1-15

・関東安全衛生技術センター
千葉県市原市能満2089

・中部安全衛生技術センター
愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5

・近畿安全衛生技術センター
兵庫県加古川市神野町西之山字迎野

・中国四国安全衛生技術センター
広島県福山市新涯町2-29-36

・九州安全衛生技術センター
福岡県久留米市東合川5-9-3

受験料

 \(\color{green}{\fbox{2級}}\) \(\color{magenta}{\fbox{1級}}\) \(\color{red}{\fbox{特級}}\)

 各級とも\(\,6,800\,円\)

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{green}{\fbox{2級}}\) 合格率:\(\color{red}{\,60\,}\)%前後

 \(\color{magenta}{\fbox{1級}}\) 合格率:\(\color{red}{\,60\,}\)%前後

 \(\color{red}{\fbox{特級}}\) 合格率:\(\color{red}{\,30\,}\)%前後

合格率を見てもわかる通り1級までは難易度が高くはありませんが、
特級は2級、1級より深い知識が必要になりますので難易度は高くなります。

主催・試験実施団体

名称:公益財団法人 安全衛生技術試験協会
住所:東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階

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