中国語検定試験(中検)準1級の日程と会場や出題範囲、および合格率と難易度についてお伝えします。

主に日本語を母語とする中国語学習者を対象とし、中国語に関する能力を6段階(準4級から1級)で判定する資格です。
仕事に中国語を活かしたいと考えている人にはおすすめの資格です。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

中国語検定試験 準1級:(通称)中検 準1級民間資格

【認定基準】
 実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター)
■社会生活に必要な中国語を基本的に習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳と簡単な通訳ができること。

《中国語検定試験6段階の試験級》
●準\(\,4\,\)級 
●\(\,4\,\)級 ⇒ 中国語検定試験(中検)準4級,4級の日程と会場や出題範囲および合格率と難易度
●\(\,3\,\)級 ⇒ 中国語検定試験(中検)3級の日程と会場や出題範囲および合格率と難易度
●\(\,2\,\)級 ⇒ 中国語検定試験(中検)2級の日程と会場や出題範囲および合格率と難易度
●準\(\,1\,\)級
●\(\,1\,\)級 ⇒ 中国語検定試験(中検)1級の日程と会場や出題範囲および合格率と難易度

受験資格

【一次試験】
誰でも受験できます。

【二次試験】
一次試験合格者および一次試験免除者

試験内容と受験対策方法

試験内容

試験方法は、リスニング(選択式)と筆記(選択式・記述式)になります。

【一次試験】
試験時間:\(\,120\,\)分
解答形式:マークシートによる選択式・一部記述式
出題範囲:新聞・雑誌・文学作品・実用文などからやや難度の高い文章の日本語訳・中国語訳、および熟語・慣用句などを含む総合問題。
配点:
■リスニング(選択式)\(\,100\,\)点
■筆記(選択式・記述式)\(\,100\,\)点
合格基準点:
リスニング(選択式)\(\,75\,\)点
筆記(選択式・記述式)\(\,75\,\)点
※リスニング・筆記ともに合格基準点に達していないと合格できません。
ただし、難易度を考慮して調整されることがあります。

【二次試験】
試験時間:\(\,10~15\,\)分
出題範囲:日常会話,簡単な日本語・中国語の逐次通訳及び中国語スピーチ
合格基準点:\(\,75\,\)点(\(\,100\,\)点満点中) 
判定項目:
■コミュニケーション能力(面接委員との簡単な日常会話)
■訳す力(口頭での中文日訳と日文中訳)
■表現する力(指定されたテーマについて\(\,1~2\,\)分のスピーチ)
■総合(発音・イントネーションおよび語彙・文法の運用能力の総合的な判定)
《試験の流れ》
試験を始める前に中国語で簡単な自己紹介をします。
※ただし、自己紹介は採点対象ではありません。
●試験開始
\(\,1.\,\)コミュニケーション能力
面接委員との日常会話(\(\,2\,\)問)
(面接委員)中国語で質問 ⇒(受験者)中国語で質問に答える
(面接委員)その答えに対しさらに質問 ⇒(受験者)その質問に中国語で答える
\(\,2.\,\)訳す力
口頭での中文日訳・日文中訳(各\(\,2\,\)問)
・中文日訳
(面接委員)中国語の文章を読み上げ ⇒(受験者)日本語に訳す
・日文中訳
(面接委員)日本語の文章を読み上げ ⇒(受験者)中国語に訳す
\(\,3.\,\)表現する力
指定されたテーマについて\(\,1~2\,\)分のスピーチ
(面接委員)\(\,3\,\)つのテーマが記載されたカードを示す ⇒(受験者)テーマを\(\,1\,\)つ選びスピーチの内容を\(\,1\,\)分間考える
(面接委員)スピーチ開始の合図 ⇒(受験者)テーマを告げて中国語でスピーチを開始
スピーチは\(\,1~2\,\)分におさめてください。
\(\,1\,\)分経過時に合図があり、\(\,2\,\)分を過ぎた場合は途中であっても試験は終了となります。

対策方法

テキスト・参考書での独学

日本中国語検定協会HPでは次のように、過去試験問題集(解答・解説付)、関連書籍を紹介しています。
●中国語の環(試験に関する情報や中国語学習のノウハウを提供)
●中検試験問題(解答・解説付)
●関連書籍
・新しいことばと古いことば
・日文中訳のコツ\(\,101\,\) 他

試験頻度および日時や時期

【一次試験】
年\(\,3\,\)回実施  \(\,6\,\)月・\(\,11\,\)月・\(\,3\,\)月(各第\(\,4\,\)日曜日)

【二次試験】
年\(\,3\,\)回実施  \(\,7\,\)月・\(\,1\,\)月・\(\,4\,\)月

試験会場

【一次試験】
約\(\,50\,\)会場
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡・北京・上海・台北 など

【二次試験】
東京・大阪・上海

※詳しくは日本中国語検定協会HPで確認してください。

受験料

\(\,8,700\,\)円
※インターネット申込 \(\,8,500\,\)円

過去数年の平均合格率および難易度

【一次試験】
●2019年3月
受験者数:\(\,397\,\)人
合格者数:\(\,62\,\)人
合格率:\(\,15.6\,\)%

●2018年11月
受験者数:\(\,508\,\)人
合格者数:\(\,72\,\)人
合格率:\(\,14.2\,\)%

●2018年6月
受験者数:\(\,419\,\)人
合格者数:\(\,94\,\)人
合格率:\(\,22.4\,\)%

●2018年3月
受験者数:\(\,417\,\)人
合格者数:\(\,80\,\)人
合格率:\(\,19.2\,\)%

【二次試験】
●2019年1月
受験者数:\(\,77\,\)人
合格者数:\(\,72\,\)人
合格率:\(\,93.5\,\)%

●2018年7月
受験者数:\(\,88\,\)人
合格者数:\(\,83\,\)人
合格率:\(\,94.3\,\)%

●2018年4月
受験者数:\(\,80\,\)人
合格者数:\(\,78\,\)人
合格率:\(\,97.5\,\)%

一次試験合格率は\(\,20\,\)%前後で、難易度が高い検定試験です。
二次試験は、難易度が高い一次試験を合格した人が受験者なので、合格率は\(\,90\,\)%を超え難易度は低くなります。

主催・試験実施団体

名称:一般財団法人 日本中国語検定協会
住所:東京都中央区東日本橋2-28-5 協和ビル

 ⇒ 語学に関する検定一覧 現代人にとって語学力は必須のスキル

他の語学に関する検定試験もチェックしてみましょう。