通関士とは、1年に1回財務省が実施する「通関士試験」に合格し、晴れてなることができる国家資格です。
ここでは、通関士試験の日程や内容などの概要と独学に重要な過去問および難易度や合格率についてお伝えします。
通関士は国際貿易のキーマンとして各企業から重要視されている資格です。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

通関士国家資格 業務独占・必置

通関士とは

通関士とは、貿易に関する唯一の国家資格です。
輸出入者の代理人として関税と輸出入業者との間に立って、輸出入業者の利益を守る貿易ビジネスのスペシャリストです。

税関に申告する通関書類の作成や、税関検査の対応、税関が行う調査た処分などに対して異議申し立てや陳述など、通関業務を代行するのが主な役割(仕事)です。

通関士として通関業務に従事するためには、勤務先の通関業者の申請に基づく財務大臣の確認が必要になります。

受験資格

誰でも受験できます。

受験願書の請求先

■北海道(函館税関通関業監督官)
函館市海岸町24-4 函館港湾合同庁舎 TEL:0138-40-4259
■新潟県・東京都(東京税関通関業監督官)
東京都江東区青海2-7-11 東京港湾合同庁舎 TEL:03-3599-6316
■宮城県・神奈川県(横浜税関通関業監督官)
横浜市中区海岸通1-1 TEL:045-212-6051
■静岡県・愛知県(名古屋税関通関業監督官)
名古屋市港区入船2-3-12 名古屋港湾合同庁舎 TEL:052-654-4005
■大阪府(大阪税関通関業監督官)
大阪市港区築港4-10-3 大阪港湾合同庁舎 TEL:06-6576-3251
■兵庫県・広島県(神戸税関通関業監督官)
神戸市中央区新港町12-1 TEL:078-333-3026
■福岡県(門司税関通関業監督官)
北九州市門司区西海岸1-3-10 門司港湾合同庁舎 TEL:050-3530-8371
■熊本県(長崎税関通関業監督官)
長崎市出島町1-36 TEL:095-828-8628
■沖縄県(沖縄地区税関通関業監督官)
那覇市港町2-11-1 那覇港湾合同庁舎 TEL:098-862-8658

※受験願書の提出先は、受験しようとする試験実施地を管轄する税関に提出してください。
(東京税関、横浜税関、名古屋税関、神戸税関に出願書類を提出する際は、\(\,2\,\)ヶ所の試験実施地のうちいずれか一つを明記し提出)

試験内容と受験対策方法

試験内容

試験科目(試験時間):\(\,3\,\)科目
\(\,1.\,\)通関業法(\(\,50\,\)分)
\(\,2.\,\)関税法、関税定率法、その他関税に関する法律および外国為替及び外国貿易法(\(\,1\,\)時間\(\,40\,\)分)
【その他関税に関する法律】
●関税暫定措置法(昭和\(\,35\,\)年法律第\(\,36\,\)号)
●日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第\(\,6\,\)条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う関税法等の臨時特例に関する法律(昭和\(\,27\,\)年法律第\(\,112\,\)号)
●コンテナーに関する通関条約及び国際道路運送手帳による担保の下で行う貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律(昭和\(\,46\,\)年法律第\(\,65\,\)号)
●物品の一時輸入のための通関手帳に関する通関条約(ATA条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律(昭和\(\,48\,\)年法律第\(\,70\,\)号)
●電子情報処理組織による輸出入等関連業務の処理等に関する法律(昭和\(\,52\,\)年法律第\(\,54\,\)号)
(同法第\(\,6\,\)章に係る部分に限る。)
\(\,3.\,\)通関書類の作成要領その他通関手続きの実務(\(\,1\,\)時間\(\,40\,\)分)
※これらの科目は、法律のほかに、それぞれの法律に基づく政令、省令、告示、通達を含みます

試験形式(問題数・配点):
\(\,1.\,\)通関業法
選択式(\(\,10\,\)問・\(\,35\,\)点)
択一式(\(\,10\,\)問・\(\,10\,\)点)
\(\,2.\,\)関税法、関税定率法、その他関税に関する法律および外国為替及び外国貿易法
選択式(\(\,15\,\)問・\(\,45\,\)点)
択一式(\(\,15\,\)問・\(\,15\,\)点)
\(\,3.\,\)通関書類の作成要領その他通関手続きの実務
・通関書類の作成要領
選択式・計算式(\(\,2\,\)問・\(\,20\,\)点)
・その他通関手続の実務
選択式(\(\,5\,\)問・\(\,10\,\)点)
択一式(\(\,5\,\)問・\(\,5\,\)点)
計算式(\(\,5\,\)問・\(\,10\,\)点)

合格基準:原則として各科目\(\,60\,\)%以上

 \(\color{blue}{\fbox{科目の免除}}\)

次に該当する人は試験科目の一部免除を受けることができます。
■通関業者の通関業務または官庁における関税、その他の通関に関する事務(税関の事務及びその監督に係る事務)に従事した期間が通算して\(\,15\,\)年以上の人
上記の試験科目「2.と3.」の2科目が免除となります。

■通関業者の通関業務または官庁における通関事務(監督に係る事務を含む税関における貨物の通関事務)に従事した期間が通算して\(\,5\,\)年以上の人
上記の試験科目「3.」の1科目が免除となります。

※事務に従事した期間の計算や申請手続については税関HPで必ず確認してください。

対策方法

テキスト・参考書での独学
専門学校・専門講座
通信講座

出題の形式はマークシート方式でシンプルですが、暗記問題が多いことから努力をしないと合格できない試験です。
しかし、市販のテキストと過去問の独学で十分に合格できるとされている試験です。

過去問題を徹底的に繰り返し解いて、\(\,9\,\)割正解できるよう試験までにして自信をつけましょう。

しかし、独学では不安、時間や資金に余裕があるという人は、専門学校や通信講座を利用するのも合格への近道となるでしょう。
専門学校や通信講座は過去問題だけでなく、予想問題の用意があるなどさまざまなメリットがあるので、現在の自分の苦手な部分をはっきり知ることが出来ます。
また、その苦手な部分を教えてもらうことが出来ます。

試験頻度および日時や時期

年\(\,1\,\)回実施  \(\,10\,\)月

試験会場

全国\(\,13\,\)カ所で行われます。

北海道・宮城・新潟県・東京都・神奈川県・静岡県
愛知県・大阪府・兵庫県・広島県・福岡県・熊本県・沖縄県

※試験会場は、受験票を確認してください。

受験料

\(\,3,000\,\)円(収入印紙)

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{blue}{\fbox{2016年}}\)

受験者数:\(\,6,997\,\)人
合格者数:\(\,688\,\)人
合格率:\(\,9.8\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{688}{6,997}\times 100≒9.83(%)\)

 \(\color{orange}{\fbox{2017年}}\)

受験者数:\(\,6,535\,\)人
合格者数:\(\,1,392\,\)人
合格率:\(\,21.3\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{1,392}{6,535}\times 100≒21.30(%)\)

 \(\color{magenta}{\fbox{2018年}}\)

受験者数:\(\,6,218\,\)人
合格者数:\(\,905\,\)人
合格率:\(\,14.6\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{905}{6,218}\times 100≒14.55(%)\)

ここ数年の合格率は\(\,10~20\,\)%前後で推移し難易度は高いです。

主催・試験実施団体

名称:各地区の税関通関業監督官
住所:受験願書の請求先を参照してください。