消費生活アドバイザーとは内閣総理大臣および経済産業大臣が事業認定している資格で、消費者と企業とのつなぎ役です。
消費者の相談にのるだけでなく資料作成や苦情に対応し、製品の開発にも助言する大切な仕事があります。
資格試験の難易度と試験概要をまとめておきます。
資格または検定試験名(正式名称と通称)
消費生活アドバイザー:(検定名)消費生活アドバイザー資格試験(公的資格)
(消費生活相談員資格試験を兼ねる)
合格者は消費生活アドバイザー資格と消費生活相談員資格の両方を同時に取得できます。
受験資格
\(\color{black}{\fbox{通常受験}}\)
受験資格条件はありません。ただし、第1次試験を合格した者が第2次試験を受験できます。
\(\color{red}{\fbox{第1次試験免除}}\)
前年度の通常受験者のうち第2次試験で不合格の者は、翌年度に限り第1次試験免除を申請し第2次試験より受験することができます。
試験内容と受験対策方法
試験内容
\(\color{black}{\fbox{通常受験}}\)
<第1次試験(択一および〇☓式) >
下記の試験範囲より択一および〇☓式で出題されます。
1.消費者問題
2.消費者のための行政・法律知識
(1)行政知識
(2)法律知識
3.消費者のための経済知識
(1)経済一般と経済統計の知識
(2)企業経営一般知識
(3)金融の知識
(4)生活経済
(5)地球環境問題・エネルギー需給
4.生活基礎知識
(1)医療と健康
(2)社会保険と福祉
(3)余暇生活
(4)衣服と生活
(5)食生活と健康
(6)快適な住生活
(7)商品・サービスの品質と安全性
(8)広告と表示
(9)暮らしと情報
第1限
- 消費者問題
- 消費者のため行政・法律知識
- 広告と表示
出題形式:マークシート方式
問題数: \(18\,問\)
試験時間: \(70\,分\)
第2限
- 消費者のため経済知識
(地球環境問題・エネルギー需給を除く)
出題形式:マークシート方式
問題数: \(19\,問\)
試験時間: \(70\,分\)
第3限
- 生活基礎知識(広告と表示を除く)
- 地球環境問題・エネルギ 需要
出題形式:マークシート方式
問題数: \(18\,問\)
試験時間: \(70\,分\)
\(合計\,55\,問\,550\,点満点\)
合格基準:第1~3時限の合計得点が原則として \(358\,点以上\)(正解率 \(65\,%\))が合格の基準となります。
<第2次試験(論文・面接試験)>
・論文試験
第1次試験の試験範囲のうち1.消費者問題、2.消費者のための行政・法律知識、3.消費者のための経済知識より出題されます。
出題は下記の2グループにわけ、各グループ4題より1題選択し、2題記述します。
※第1グループ(4題)
消費者問題
行政知識
法律知識(2題)
試験時間:\(60\,分\)
※第2グループ(4題)
経済一般知識
企業経営一般知識
生活経済
地球環境 問題・エネルギー需給
試験時間:\(60\,分\)
・面接試験
面接委員による個人面接が行われます。
面接時間:\(10\,分程度\)
\(\color{red}{\fbox{第1次試験免除}}\)
【第1次試験免除の場合】
1次試験が免除される場合も2次試験の内容は同じです。
<第2次試験(論文・面接試験)>
・論文試験
第1次試験の試験範囲のうち1.消費者問題、2.消費者のための行政・法律知識、3.消費者のための経済知識より出題されます。
出題は下記の2グループにわけ、各グループ4題より1題選択し、2題記述します。
※第1グループ(4題)
消費者問題
行政知識
法律知識(2題)
試験時間:\(60\,分\)
※第2グループ(4題)
経済一般知識
企業経営一般知識
生活経済
地球環境 問題・エネルギー需給
試験時間:\(60\,分\)
論述合格基準:選択した2題それぞが5段階評価(A~E)のC以上。
・面接試験
面接委員による個人面接が行われます。
面接合格基準:面接委員の総合評価が3段階評価(A~C)のB以上。
対策方法
公式テキスト(全5冊)
参考書での独学
専門学校・専門講座
通信講座
※通信講座は「厚生労働大臣指定通信教育」となっているので、雇用保険の教育訓練給付制度の対象となります。
試験頻度および日時や時期
年1回
第1次試験 \(9\,月\) または \(10\,月\)頃
第2次試験 \(11\,月\)頃
試験会場
第1次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇
第2次試験:札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡
受験料
\(\color{black}{\fbox{通常受験}}\) \(12,960\,円\)(税込)
\(\color{red}{\fbox{第1次試験免除}}\) \(9,720\,円\)(税込)
※いずれの受験も合格後に資格保有者として登録するため、別途 \(10,800\,円\)(税込)の登録管理手数料がかかります。
過去数年の平均合格率および難易度
消費生活アドバイザー試験の合格率は、例年およそ \(20%\)前後で推移しているようです。
第2次試験で行われる論文試験や面接試験には、きっちりとこれが正解解答というものがありません。
このような相対評価試験としての性格を持っている消費生活アドバイザー試験は、容易に合格できる試験ではなさそうです。
主催・試験実施団体
名称:(一財)日本産業協会
住所:東京都千代田区内神田2-11-1 島田ビル3階
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