家庭料理技能検定、通称「料検」とは食べ物について正しい知識と料理が上手になるようにと設けられた文部科学省、農林水産省、厚生労働省、全日本中学校長会、全国連合小学校長会、全国学校栄養士協議会後援の、検定試験です。
認定級には下位の5級から上位の1級まであります。
受験対策するためのテキストや合格率など資格の取り方の概要をお伝えします。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

家庭料理技能検定:(通称)料検民間資格
英検、数検、秘書検と同様に学校の調査書や履歴書に記入ができます。

 \(\large{\color{black}{\fbox{5級}}}\)  \(\large{\color{blue}{\fbox{4級}}}\)  \(\large{\color{green}{\fbox{3級}}}\)  \(\large{\color{magenta}{\fbox{2級}}}\)  \(\large{\color{orange}{\fbox{準1級}}}\)  \(\large{\color{red}{\fbox{1級}}}\)

\(\,1\,\)級は、料理教室が開講できる知識と調理技術が身に付き、指導者の立場に立つことができるレベルです。

受験資格

 \(\color{black}{\fbox{5級}}\)  \(\color{blue}{\fbox{4級}}\)  \(\color{green}{\fbox{3級}}\) \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

学歴・年齢・性別等の受験制限はありません。
5級から準1級はどの級からでも受験可能です。
試験時間の異なる級は併願も可能です。
ただし、併願できるのは「となりの級」だけです
(飛び級の併願受験はできません。)
例えば、5級と4級は併願できますが、5級と3級は併願できません。
そもそも、試験時間が重なるので受験できないようになります。
試験開始が、
 5級:\(9:30~\)
 4級:\(11:00~\)
 3級:\(9:30~\)
 2級:\(11:00~\)
のようになります。しかし、5級と2級も併願はできません。

※2級と準1級を併願する場合の二次試験会場について※
準1級の二次試験会場の設定上、それぞれ異なる会場になる場合があります。

\(\color{red}{\fbox{1級}}\)1級の受験には、準1級の合格が条件になります。
準1級の合格者のみ1級の一次試験(筆記)を受験することができ、
一次(筆記)試験に合格すると二次試験(実技)が受験できます。

一次試験免除について
1.3級~1級の一次試験合格の方について
合格から1年間に限り、受験の際に一次試験が免除され、二次試験から受験できる資格が与えられます。
2.3級の一次試験合格の方について
3級は年に2回検定試験を実施しますので、連続した2回の免除を受けることができます。

試験内容と受験対策方法

試験内容

 \(\color{black}{\fbox{5級}}\) :筆記試験のみ 

 \(\color{blue}{\fbox{4級}}\) :筆記試験のみ

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) :一次(筆記)試験+二次(実技)試験

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)  :一次(筆記)試験+二次(実技)試験

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\):一次(筆記)試験+二次(実技)試験

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\) :一次(筆記)試験+二次(実技)試験

一次試験(筆記試験)

試験領域:各級共通

1 食生活と栄養
2 調理と衛生

 

 \(\color{black}{\fbox{5級}}\) :小学生程度のレベル

内容:

  • 日本の食文化を知っている
  • 楽しく食事をするためのマナーを知っている
  • 自分の体に必要な栄養を理解し、何を食べればよいかを知っている
  • 調理のための準備の仕方を知っている
  • 材料の準備の仕方を知っている
  • 基本的な調味料を知っている
  • 初歩的な料理の作り方を知っている
  • ごはんとみそ汁を中心とした料理を知っている

試験方式:マークシート(2択\(50\,問\)

試験時間:\(45\,分\)

合格基準:\(正答率\,60\,%以上\)

 

 \(\color{blue}{\fbox{4級}}\) :中学生程度のレベル

内容:

  • 日本の食文化を知っている
  • 楽しく食事をするための工夫を知っている
  • 自分の体に必要な栄養を理解し、何を食べればよいかを知っている
  • 調理のための準備の仕方を知っている
  • 材料の準備の仕方を知っている
  • 基本的な調味料を知っている
  • 基本的な調理法を知っている

試験方式:マークシート(2択60問

試験時間:45分

合格基準:正答率60%以上

 

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) :高校生から大学・短大・専門学校1年程度のレベル

内容:

  • 日本の食文化を理解している
  • 自分の体に必要な栄養を理解し、何をどれだけ食べればよいかを知っている
  • 料理の調理方法と調理操作の意味を理解している
  • 食品の基本的な調理による変化を理解している
  • 基本的な料理の調味を理解している
  • 食品の安全・安心のための基本的内容を理解している

試験方式:マークシート(3択60問

試験時間:45分

合格基準:正答率60%以上

 

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\) :大学・短大・専門学校1・2年程度のレベル

内容:

  • 日本の食文化と料理の特徴を理解している
  • ライフステージごとの栄養を理解している
  • 活習慣病と食事の関係を知っている
  • 調理学の基礎的内容を理解している
  • 食品の基本的な調理による変化を理解している
  • 調味を理解している
  • 食品の安全・安心のための基礎的内容を理解している

試験方式:マークシート(3択60問

試験時間:45分

合格基準:正答率60%以上

 

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\) :大学・短大・専門2年程度のレベル

内容:

  • 日本の食文化を理解し、供食の条件等について知識がある
  • 対象者に応じた食事を計画できる
  • 調理学、食品学を理解している
  • 調味を理解している
  • 食品衛生学を理解している

試験方式:マークシート(4択60問

試験時間:60分

合格基準:正答率60%以上

 

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\) :大学卒業程度のレベル

内容:

  • 日本の食文化を伝えることができる
  • 対象者に応じた目的別の食事計画を教えることができる
  • 日本料理、西洋料理、中国料理の特徴を理解している
  • 栄養・食情報について理解している
  • 日常からもてなしまでの家庭料理を教えることができる

試験方式:マークシート(4択60問

試験時間:60分

合格基準:正答率60%以上

合格された方には、5級・4級は合格カード、それ以外の級は二次試験のご案内が届きます。

二次試験(実技試験)

基礎技術」と「調理技術」があります。

検定試験の毎回ごとに、
事前公表される『事前公表問題』の問題数と「当日出題される問題数」が受験案内されます。
事前公表される問題数や出題数および時間配分も各級ごとに違うので必ず確認しておきましょう。
試験当日に自分で問題を選ぶことはできません。

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)

基礎技術:『事前公表問題』1問が出題される問題(1問)になります。

内容:「切る」「むく」が一定時間内にできる

調理技術:『事前公表問題』1問が出題される問題(1問)になります。

内容:日常の食事に必要な単品の調理ができる

合格基準:出題問題それぞれの60%以上

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)

基礎技術:『事前公表問題2問から1問が出題されます。

内容:「切る」「むく」「魚をおろす」などの技術が身についている

調理技術:『事前公表問題2問から1問が出題されます。

内容:

  • 日常の食事に必要な調理ができる
  • 自分の食事(一食の献立)を作ることができる

合格基準:出題問題それぞれの60%以上

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)

基礎技術:『事前公表問題3問から2問が出題されます。

内容:「切る」「むく」「魚をおろす」などの完成度の高い技術が身についている

調理技術:『事前公表問題3問から1問が出題されます。

内容:家族等の日常の食事1食分を作成できる

合格基準:出題問題それぞれの60%以上

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

基礎技術:準1級合格者対象なのでありません。
調理技術:『事前公表問題3問から1問が出題されます。

内容:対象者に応じた目的別の食事を作ることができる

合格基準:出題問題それぞれの60%以上

対策方法

『各級に合わせた筆記試験用公式ガイド』
『技試験用公式ガイド』
『過去問題集』
『3,2,準1,1級の筆記試験対策講座』
『2,準1,1級の実技試験対策講座』

があります。

公式ガイド:

  • 家庭料理技能検定公式ガイド5級
  • 家庭料理技能検定公式ガイド4級
  • 家庭料理技能検定公式ガイド3級
  • 家庭料理技能検定公式ガイド1級・準1級・2級 筆記試験編
  • 家庭料理技能検定公式ガイド1級・準1級・2級 実技試験編
  • 家庭料理技能検定過去問題集

全国の書店や生協、Amazon でもご購入できます。

試験頻度および日時や時期

級によって違いがあります。
\(5級から2級までは年\,2\,回\)、\(準1級1級は年\,1\,回\)です。

第1回
 筆記試験:\(6\,月\)【全級
 実技試験:\(9\,月\) 3,2,1級は1日設定、準1級は3日設定

第2回
 筆記試験:\(11\,月\)【5,4,3,2級
 実技試験:\(翌年\,2\,月\) 3,2級

(年度により日にちが変動しますので事務局で必ず確認して下さい。)

試験会場

本会場・準会場・特別準会場などがあります。

全国各地にありますが、
準1級と1級の二次試験(実技試験)については特別本会場にて実施されます。

準1級:埼玉、東京、名古屋、京都、大阪、岡山、福岡
1級 :東京のみ

受験料

 \(\color{black}{\fbox{5級}}\) 筆記のみ:\(2,000\,円\)

 \(\color{blue}{\fbox{4級}}\) 筆記のみ:\(3,000\,円\)

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) 筆記(一次):\(4,000\,円\) 実技(二次):\(5,500\,円\)

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)  筆記(一次):\(5,000\,円\) 実技(二次):\(7,000\,円\)

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)  筆記(一次):\(6,000\,円\) 実技(二次):\(8,500\,円\)

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\) 筆記(一次):\(7,000\,円\) 実技(二次):\(10,000\,円\)


一次試験が免除される場合も同じ受験料となります。

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{black}{\fbox{5級}}\) 筆記試験のみ:およそ100%

 \(\color{blue}{\fbox{4級}}\) 筆記試験のみ:およそ100%

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)
 筆記試験:およそ90%
 実技試験:およそ95%

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)
 筆記試験:およそ95%
 実技試験:およそ80%

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)
 筆記試験:およそ90%
 実技試験:10~15%

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\)
筆記試験:受験人数が少ないため参考にできない。
実技試験:10~15%程度

主催・試験実施団体

名称:学校法人香川栄養学園 家庭料理技能検定事務局
住所:東京都豊島区駒込3-24-3

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