個人情報保護実務検定の日程や試験内容などの概要と、独学用の公式テキストと過去問題集を使う勉強方法についてお伝えします。
個人情報保護実務検定は1級・2級・3級に区分され、一般の人から企業人までを対象に個人情報保護法を正しく理解し、個人情報を適法・適切に扱うために必要な正しい知識を身につけるための検定試験です。
資格または検定試験名(正式名称と通称)
個人情報保護実務検定:(民間資格)
\(\large{\color{magenta}{\fbox{3級}}}\) \(\large{\color{orange}{\fbox{2級}}}\) \(\large{\color{red}{\fbox{1級}}}\)
個人情報保護法は\(\,2015\,\)年に大きく改正され、\(\,2017\,\)年\(\,5\,\)月\(\,30\,\)日より全面施行されています。
それにより個人情報の取り扱いルールが大きく変わり、「改正個人情報保護法」(改正法)に基づいた対処が各企業で必須となり、すべての事業者がこの法律の対象です。
【改正法の改正内容6項目】
●個人情報の定義の明確化
●適切な規律の下で個人情報の有用性を確保
●個人情報の保護を強化(名簿屋対策)
●個人情報保護委員会の新設およびその権限
●個人情報の取り扱いのグローバル化
●その他改正事項
\(\color{black}{\fbox{合格後の更新について}}\)
個人情報保護実務検定の認定カードの有効期間は\(\,2\,\)年間です。
更新するには、「WEB上での更新テスト」に合格し手続きをする必要があります。
※更新しなかった場合でも、カードの有効期限が切れるだけで資格の取得自体が失効するわけではありません。
しかし、下記の「個人情報保護士認定申請」には認定カードの有効期限が切れている人は更新する必要があります。
\(\color{black}{\fbox{個人情報保護士の認定申請}}\)
\(\,2017\,\)年\(\,11\,\)月\(\,5\,\)日開催の第36回個人情報保護実務検定より、「\(\,1\,\)級の合格者」でかつ「マイナンバー実務検定\(\,2\,\)級以上の合格者」は個人情報保護士として認定されます。
※全日本情報学習振興協会HPで確認してください。
⇒ 個人情報保護士認定試験の日程や試験内容および独学用公認テキストと合格率
受験資格
\(\color{magenta}{\fbox{3級}}\) \(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(\color{red}{\fbox{1級}}\)
誰でも受験できます。
試験内容と受験対策方法
試験内容
試験内容は「Ⅰ 個人情報保護の総論」と「Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ」の\(\,2\,\)つに大別されます。
\(\color{magenta}{\fbox{3級}}\)
一般社会人にも必要と思われる部分を出題範囲としています。
「個人情報保護法の理解」に限られ、安全管理措置やガイドラインの細かな内容は含まれません。
出題形式:マークシート
問題数:\(\,50\,\)問
試験時間:\(\,60\,\)分
試験範囲:
Ⅰ 個人情報保護の総論
■個人情報保護法の理解
・個人情報保護法の歴史
・個人情報に関連する事件・事故
・各種認定制度
・個人情報の定義と分類
・個人情報取扱事業者
・条文に対する知識と理解
合格基準:正答率\(\,70\,\)%以上
\(\color{orange}{\fbox{2級}}\)
出題形式:マークシート
問題数:\(\,80\,\)問
試験時間:\(\,90\,\)分
試験範囲:
Ⅰ 個人情報保護の総論
■個人情報保護法の理解
・個人情報保護法の歴史
・個人情報に関連する事件・事故
・各種認定制度
・個人情報の定義と分類
・個人情報取扱事業者
・条文に対する知識と理解
Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ
■脅威と対策
・脅威と脆弱性に対する理解
■組織的・人的セキュリティ
・組織体制の整備
・人的管理の実務知識
■オフィスセキュリティ
・物理的管理の実務知識
合格基準:正答率\(\,70\,\)%以上
\(\color{red}{\fbox{1級}}\)
出題形式:マークシート
問題数:\(\,100\,\)問
試験時間:\(\,120\,\)分
試験範囲:
Ⅰ 個人情報保護の総論
■個人情報保護法の理解
・個人情報保護法の歴史
・個人情報に関連する事件・事故
・各種認定制度
・個人情報の定義と分類
・個人情報取扱事業者
・条文に対する知識と理解
Ⅱ 個人情報保護の対策と情報セキュリティ
■脅威と対策
・脅威と脆弱性に対する理解
■組織的・人的セキュリティ
・組織体制の整備
・人的管理の実務知識
■オフィスセキュリティ
・物理的管理の実務知識
■情報システムセキュリティ
技術的管理の実務知識
合格基準:正答率\(\,70\,\)%以上
対策方法
テキスト・参考書での独学
専門学校・専門講座
\(\color{magenta}{\fbox{3級}}\)
全日本情報学習振興協会が発行している「個人情報保護士認定試験 公認テキスト」と「個人情報保護実務検定3級 公式問題集」を活用しましょう。
個人情報保護士認定試験 公認テキストを熟読して個人情報保護実務検定\(\,3\,\)級 公式問題集を繰り返し解いて行きましょう。
また、個人情報保護法に関する一般的な書籍で学習する場合は、2017年に個人情報保護法が大幅に改正されているので、新しく発行された書籍を選んでください。
\(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(\color{red}{\fbox{1級}}\)
\(\,1\,\)級の試験範囲「情報セキュリティシステムについて」を除いたその他の部分については、\(\,1\,\)級と\(\,2\,\)級の試験範囲は同じです。
ただし、\(\,4\,\)択・\(\,2\,\)択の問題割合と難易度が異なります。
全日本情報学習振興協会が発行している「個人情報保護士認定試験 公認テキスト」と「個人情報保護実務検定1・2級 公式問題集」を活用しましょう。
個人情報保護士認定試験 公認テキストを熟読して個人情報保護実務検定\(\,1・2\,\)級 公式問題集を繰り返し解いて、ニュース、時事問題などにも注意を払って行きましょう。
全日本情報学習振興協会HPではサンプル問題が掲載されています。
※公式テキストや問題集は全日本情報学習振興協会HPからや書店で購入できます。
試験頻度および日時や時期
\(\color{magenta}{\fbox{3級}}\) \(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(\color{red}{\fbox{1級}}\)
\(\,5\,\)月・\(\,8\,\)月・\(\,11\,\)月・\(\,2\,\)月
試験会場
\(\color{magenta}{\fbox{3級}}\) \(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(\color{red}{\fbox{1級}}\)
札幌・仙台・新潟・東京・町田・横浜・埼玉
千葉・静岡・名古屋・津・大阪堺・京都・神戸
岡山・広島・福岡・熊本・沖縄 など
※開催会場は開催日によって異なるので、全日本情報学習振興協会HPで確認してください。
受験料
\(\color{magenta}{\fbox{3級}}\) \(\,6,000\,\)円(税抜き)
\(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(\,8,000\,\)円(税抜き)
\(\,2\,\)級への昇級のチャンスとして、個人情報保護実務検定\(\,3\,\)級合格者は\(\,2\,\)級を\(\,5,000\,\)円(税抜)の特別価格で受験できます。
\(\color{red}{\fbox{1級}}\) \(\,10,000\,\)円(税抜き)
過去数年の平均合格率および難易度
\(\color{magenta}{\fbox{3級}}\) \(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(\color{red}{\fbox{1級}}\)
合格率は公表されていません。
主催・試験実施団体
名称:一般財団法人 全日本情報学習振興協会
住所:東京都千代田区三崎町3-7-12 清話会ビル5階
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