建築CAD検定は日本初の建築CADの資格試験です。
建築用図面をCADを使って描く技量を測る「実践型の実技試験」で、等級は准1級・2級・3級・4級に分かれています。

ここでは、准1級の試験概要や気になる勉強方法や独学用過去問題集と合格率、難易度についてお伝えします。

資格または検定試験名

建築CAD検定試験:(民間資格

建築CAD検定試験とは

建築CAD検定試験は、自らの建築知識をもとに与えられた条件のもと、建築図面をCADシステムを使って正しいトレース技能や建築一般図を作成する実力など測るなどの、CAD技術のみでなく基礎的な建築知識も必要とされる「実践型の実技試験」です。

試験には、一般受験と団体受験の\(\,2\,\)つがあります。

■一般受験
建築CAD検定試験を団体受験する機会のない人(社会人や通っている教育機関が全国建築CAD連盟の試験認定校以外の学生)のために用意された受験方法

■団体受験
全国建築CAD連盟が「試験認定校」として認めている、CADを教えている教育機関(大学・短大・専門学校・高校・職業訓練校・CADスクール)に通っている学生や生徒が、その教育機関を会場とし受験する方法

※\(\,4\,\)級試験は高校の団体受験のみ実施のため、一般の人は受験できません。

4つの等級

等級は次の\(\,4\,\)つに分かれています。

4級(高校生の団体受験のみ)

 ⇒ 建築CAD検定4級の試験概要と独学用過去問および合格率と難易度

●3級(一般受験・団体受験)

 ⇒ 建築CAD検定3級の試験概要と独学用過去問および合格率と難易度

●2級(一般受験・団体受験)

 ⇒ 建築CAD検定2級の試験概要と独学用過去問および合格率と難易度

●准1級(一般受験・団体受験)

准1級の受験資格

誰でも受験できます。

准1級の試験内容と受験対策方法

試験内容

課題図面を与えられた建築図面を建築製図知識とCADの経験を駆使したうえで、建造物の特性を理解し適切な判断を行いトレースする。

試験時間:\(\,4\,\)時間\(\,10\,\)分(実技)
問題数:\(\,4\,\)題
試験形式:建築一般図を4面作成を完成する。
要求される能力は次のような総合力です。
1.効率よく作図するために必要なCADシステムの各種設定に関する知識
2.課題図面を読み解き・入力手順を計画する能力
3.図面内各部の規格サイズ・適正サイズ等の知識
4.CADシステムの図面作成機能と修正機能に関する高い知識と操作能力
5.訓練段階で知り得る自らの様々な課題を克服するための方法を工夫・会得する能力

合否判断基準:\(\,4\,\)図面すべて完成の場合を合格

対策方法

有効な受験対策(合格への近道)として効果的なことは、コツコツと繰り返し過去問題を解くことです。

全国建築CAD連盟発刊の「建築CAD検定試験問題集」が全国建築CAD連盟HPから購入することが出来ます。
最新の\(\,5\,\)回分の試験問題が掲載されていますので、勉強に有効活用しましょう。

※一般書店での取扱いはしていません。

准1級の試験頻度および日時や時期

一般受験団体受験】年\(\,1\,\)回実施  \(\,10\,\)月

※詳しい日時は全国建築CAD連盟HPで確認してください。

准1級の試験会場

一般受験
用意される試験会場は、毎回異なります。

※受験地は全国建築CAD連盟HPで確認し、試験会場は受験票で確認してください。

団体受験
自分が通っている教育機関

准1級の受験料

\(\,14,700\,\)円(税込)
 

過去数年の平均合格率および難易度

【2018年度】
受験者数:\(\,47\,\)人
合格率:\(\,2.4\,\)%

【2017年度】
受験者数:37人
合格率:\(\,30.3\,\)%

【2016年度】
受験者数:42人
合格率:\(\,12.2\,\)%

【2015年度】
受験者数:31人
合格率:\(\,35.7\,\)%

【2014年度】
受験者数:52人
合格率:\(\,0.0\,\)%

過去\(\,5\,\)年間の平均合格率は約16%難易度は高く難しい検定試験と言えます。
 

主催・試験実施団体

名称:一般社団法人 全国建築CAD連盟(AACL)
住所:愛知県名古屋市東区武平町5丁目1番地 名古屋栄ビルディング7階

 ⇒ 不動産・建築・施工に関する資格一覧 就職や再就職に活かしやすい注目の資格

他の建築に関する資格もチェックしてみましょう。