自動車整備技能登録試験1級の日程や試験内容などの試験概要や気になる合格率についてお伝えします。
自動車整備技能登録試験に合格すると、国土交通省の行う自動車整備士の技能検定の学科試験が免除されます。
実技試験は、同一種類の学科試験に合格した者が受験することができます。
資格または検定試験名（正式名称と通称）
自動車整備技能登録試験1級（民間資格）
自動車整備技能登録試験とは
自動車整備士は、車の事故が起こらないよう万全の状態にオーバーホールし安全を守るのが使命で、国土交通省が実施している極めて重要な国家資格です。
その自動車整備士になるためには、一定の受験資格を満たしたうえで、国土交通省が実施している自動車整備士の技能検定試験を受け合格しなければなりません。
日本自動車整備振興会連合会（日整連）が実施する自動車整備技能登録試験は、一級・二級・三級および特殊整備士の試験（学科・実技）で、この試験に合格することで、自動車整備士の技能検定の学科試験が免除されます。
実技試験は、同一種類の学科試験に合格した者が受験することができます。
受験資格
●学科（筆記）試験
・二級整備士資格（二級シャシ除く）を取得後、自動車の整備作業に関する実務経験が\(\,3\,\)年以上の人
・二級合格後（二級シャシ除く）、一種養成施設の一級課程を修了した人
※各都道府県の自動車整備振興会で確認してください。
●実技試験
・学科試験に合格した人
整備の実務経験のない者を対象とし、国土交通大臣の指定を受けて整備士を養成する自動車大学校、整備専門学校、高等学校又は職業技術専門校等をいいます。
教育時間は、一級課程（二ガ、二ジ両取得者）及び二級課程で1800時間、三級課程で900時間となっており、
養成期間は、 一級課程（二ガ、二ジ両取得者）及び二級課程で2年以上、三級課程で1年以上となっています。
また、この養成施設の所定の課程を修了しますと、修了した課程に対する実技試験が免除（修了後2年間）されます。
《二種養成施設とは》
整備工場等で働いている者を対象とし、国土交通大臣の指定を受けて整備士を養成する各都道府県の自動車整備振興会技術講習所をいいます。
教育時間は、一級課程（二ガ、二ジ両取得者）は135時間（実行170時間程度）以上で1年を超えない範囲、
また二級・三級課程は共に90時間以上（実行110時間程度）で、6ヶ月を超えない範囲でカリキュラムが設定されています。
また、この養成施設の所定の課程を修了しますと、修了した課程に対する実技試験が免除（修了後２年間）されます。
※出典：日本自動車整備振興会連合会HPより
試験内容
●学科（筆記）試験
試験時間：\(\,100\,\)分
問題数：\(\,50\,\)問 \(\,1\,\)問\(\,1\,\)点
出題形式：四肢択一式（マークシート方式）
合格基準：
\(\,50\,\)点満点に対し\(\,40\,\)点以上、
かつ No.1～No.15（\(\,6\,\)点）
No.16～No.30（\(\,6\,\)点）
No.31～No.40（\(\,4\,\)点）
No.41～No.45（\(\,2\,\)点）
No.46～No.50（\(\,2\,\)点） 以上の成績であること。
試験問題：
\(\,1.\,\)構造、機能及び取扱い法
\(\,2.\,\)点検、修理、調整及び完成検査の方法
\(\,3.\,\)整備用機械に関する初等知識
\(\,4.\,\)整備用の試験機、計量器及び工具の構造、機能及び取扱い法
\(\,5.\,\)材料及び燃料油脂の性質及び用法
\(\,6.\,\)図面に関する一般知識
\(\,7.\,\)保安基準その他の自動車の整備に関する法規
●学科（口述）試験
試験時間：\(\,10\,\)分
問題数：\(\,2\,\)問 \(\,1\,\)問\(\,10\,\)点
出題形式：試験委員による対話・聞き取り方式
合格基準：\(\,20\,\)点満点に対し\(\,16\,\)点以上
●実技試験
現物での部品、装置および実車における点検・測定・判定等の記入方式で行われます。
試験時間：\(\,40\,\)分
問題数：\(\,4\,\)問
合格基準：
\(\,40\,\)点満点に対し\(\,32\,\)点以上
かつ、各問題の配点に対してそれぞれ\(\,40\,\)％以上の成績であること。
試験問題：
\(\,1.\,\)基本工作
\(\,2.\,\)点検・分解・組立て・調整および完成検査
\(\,3.\,\)修理
\(\,4.\,\)整備用の試験機・計量器および工具の取扱い
試験頻度および日時や時期
●学科（筆記）試験
年\(\,1\,\)回実施 \(\,3\,\)月
●学科（口述）試験
年\(\,1\,\)回実施 \(\,5\,\)月
●実技試験
年\(\,1\,\)回実施 \(\,8\,\)月
※試験の種類や詳しい日程は、各都道府県の自動車整備振興会で確認してください。
試験会場
●学科（筆記）試験
原則として
各自動車整備振興会所在地の都道府県
●学科（口述）試験
原則として
札幌・宮城・新潟、・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡
●実技試験
原則として
札幌・宮城・新潟・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄
※試験会場については、各都道府県の自動車整備振興会で確認してください。
受験料
●学科試験
\(\,6,200\,\)円
●実技試験
\(\,12,000\,\)円
過去数年の平均合格率
2019年
●学科（筆記）試験 3月実施
【一級小型】
受験者数：3,403人 合格者数：1,676人 合格率：\(\,49.3\,\)％
2018年
●学科（筆記）試験 3月実施
【一級小型】
受験者数：3,563人 合格者数：823人 合格率：\(\,23.1\,\)％
●学科（口述）試験 5月実施
【一級小型】
受験者数：843人 合格者数：831人 合格率：\(\,98.6\,\)％
●実技試験 8月実施
【一級小型】
受験者数：158人 合格者数：81人 合格率：\(\,51.3\,\)％
2017年
●学科（筆記）試験 3月実施
【一級小型】
受験者数：3,318人 合格者数：744人 合格率：\(\,22.4\,\)％
●学科（口述）試験 5月実施
【一級小型】
受験者数：785人 合格者数：763人 合格率：\(\,97.2\,\)％
●実技試験 8月実施
【一級小型】
受験者数：170人 合格者数：39人 合格率：\(\,22.9\,\)％
主催・試験実施団体
名称：一般社団法人 日本自動車整備振興会連合会（日整連）
住所：東京都港区六本木6-10-1 森タワー17階
⇒ 車両・航空・船舶・電気・通信に関する資格一覧 陸,空,海と電気,通信の安全
他の車両に関する資格もチェックしてみましょう。
