ビジネスコンプライアンス検定とは、企業や組織が業務、活動を行う際に必要なコンプライアンス能力の理解度や対応能力を判定する資格試験です。
ここでは、ビジネスコンプライアンス検定初級の試験日程や試験内容と合格率および独学用の気になるテキストや過去問と勉強法についてお伝えします。
認定区分は上級と初級があります。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

ビジネスコンプライアンス検定 初級(民間資格

 \(\color{orange}{\fbox{初級  Primary Lebel}}\)

●認定基準
コンプライアンス経営のもとでビジネスパーソンとして、日常業務を遂行する際に必要となる基礎的な法律知識と価値判断基準を有し、経営理念や社内規模、社会通念に基づく健全な行動をとることができる。

受験資格

誰でも受験できます。

試験内容と受験対策方法

試験内容

試験は筆記試験です。

出題形式:多肢選択問題(マークシート方式)
試験時間:\(\,60\,\)分
問題数:\(\,40\,\)問
合格基準:\(\,65\,\)%以上の得点率

問題内容:ビジネスパーソンとしてのコンプライアンス行動において必要とされる次の問題
1.コンプライアンスに関する基礎的な知識
2.コンプライアンスに関連する基本的な法律知識
3.ビジネスシーンにおける健全な価値判断基準
出題範囲:
1.コンプライアンスの基本論・総論
1-1コンプライアンスの基本
(1)コンプライアンスの意義
(2)CSRやメセナとの関係
1-2コンプライアンスと法の関係
(1)コンプライアンスと法令との関係
(2)アメリカの司法制度・違法行為との違い
1-3コンプライアンスの基本的手法
(1)コンプライアンスの基本的手法
(2)内部統制の基本
内部統制とは/内部統制の目的と要素
1-4法律・政令・条例・その他ルールの役割と体系的理解
(1)法令等の制定過程
(2)法令の分類とそれらの関係
1-5コンプライアンス違反と制裁
(1)刑事罰・行政上の措置・社内処分

2.ビジネスコンプライアンスと法・ルール
各種法令(関係法令などを含む)について、法令の趣旨・目的や主な制度について出題されます。
2-1企業活動における基本法令
(1)会社法
(2)独占禁止法
(3)金融商品取引法
(4)知的財産法(著作権法、特許法、商標法、不正競争防止法など)
(5)労働法(労働基準法、労働契約法、労働組合法、男女雇用機会均等法、障害者雇用促進法、雇用対策法、労働者派遣法、公益通報者保護法など)
(6)民法(参考指定図書「リーガルベイシス民法入門」)
2-2消費者とコンプライアンス
(1)消費者に関する法律(消費者基本法、消費者契約法、特定商取引に関する法律、割賦販売法、製造物責任法、消費生活用製品安全法など)
2-3情報セキュリティとコンプライアンス
(1)個人情報保護法
(2)プライバシー権、肖像権、パブリシティ権、名誉毀損など
(3)インターネットビジネスに関連する法とルール(電子商取引に関する法律、不正アクセス禁止法、プロバイダ責任制限法、特定電子メール法など)
2-4地球環境と地域社会とのコンプライアンス
(1)環境関係法(環境基本法、地球温暖化対策推進法、廃棄物処理法、水質汚濁防止法、土壌汚染対策法など)

対策方法

テキスト・参考書での独学
講座・セミナー

サーティファイより、検定の内容に完全準拠した学習用教材として、公式テキストと問題集(過去問)を発行しています。

【公式テキスト】
■ビジネスコンプライアンス 「社会的要請への適応」から事例理解まで

【問題集】
■ビジネスコンプライアンス検定初級問題集

また、推薦図書として次の\(\,3\,\)冊を紹介しています。
【推薦図書】
1.コンプライアンスの知識 (日経文庫)
2.コンプライアンス革命 コンプライアンス=法令遵守が招いた企業の危機
3.インテグリティマネジメント ~コンプライアンス(法令遵守)を超えてCSRの実現へ~

独学用の学習に必要なこれらの書籍は、(株)ウイネットにて購入できます。
ビジネスコンプライアンス検定HPで確認してください。

ビジネスコンプライアンス検定HPではサンプル問題も掲載されていますので活用してください。

独学の学習では心配だという人には、ビジネスコンプライアンス検定に対応した各種講座・セミナーが紹介されていますので、ビジネスコンプライアンス検定HPで確認してください。

試験頻度および日時や時期

年\(\,2\,\)回実施  \(\,8\,\)月・\(\,2\,\)月

試験会場

全\(\,10\,\)都市
札幌・仙台・東京・横浜・新潟
静岡・名古屋・大阪・広島・福岡

※試験会場は試験\(\,1\,\)週間前に受験申込者に直接連絡があります。

受験料

\(\,5,500\,\)円

過去数年の平均合格率

合格率はサーティファイ認定試験事務局より、次のように合格率は60%位と発表されていますが、初級と上級の平均合格率と考えられますので、初級の合格率はもっと高いと考えられます

\(\,2017\,\)年度実績
合格率(初級・上級)\(\,57.8\,\)%

主催・試験実施団体

名称:(株)サーティファイ 認定試験事務局
住所:東京都中央区日本橋茅場町2-11-8 茅場町駅前ビル

 ⇒ オフィス技能・事務に関する資格一覧 スキルアップ,就職活動,転職に実力をアピール

他のオフィス技能・事務に関する資格もチェックしてみましょう。