精神保健福祉士とは「精神科ソーシャルワーカー」と呼ばれる専門職の国家資格です。
ここでは、精神保健福祉士国家試験の受験資格や日程、試験科目や合格点(合格基準)および合格率と難易度についてお伝えします。
心に病を抱えた人が生活をスムーズに営めるように、相談、支援、助言、訓練、指導などを行うのが主な仕事です。
資格または検定試験名(正式名称と通称)
精神保健福祉士(国家資格)
精神保健福祉士とは
精神保健福祉士は福祉系の三大国家資格の一つで、「社会福祉士」「介護福祉士」とともに福祉の分野には欠かせない職業です。
\(\,1997\,\)年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。
年々複雑になる社会環境の中で高ストレス社会といわれる現代において、私たちの抱えるストレスは計り知れません。
精神保健保持に役立つための、医療・保健・福祉に関する専門的知識と技能を持ち活躍する精神保健福祉士の役割はますます重要になってきています。
心に病を抱えた人が生活をスムーズに営めるようにするため、社会復帰を目指す人のため、相談、支援、助言、訓練、指導などを行うのが主な仕事です
受験資格
受験資格の取得ルートは、学歴や経験などによって\(\,11\,\)通りあります。
\(\,11\,\)通りのルートは次のように大きく\(\,3\,\)つに分かれています。
\(\large{\color{magenta}{\fbox{福祉系大学・短大等(指定科目履修)ルート}}}\)
●福祉系大学等(\(\,4\,\)年)+指定科目履修
●福祉系短大等(\(\,3\,\)年)+指定科目履修+相談援助実務(\(\,1\,\)年)
●福祉系短大等(\(\,2\,\)年)+指定科目履修+相談援助実務(\(\,2\,\)年)
\(\large{\color{orange}{\fbox{短期養成施設等(6ヶ月以上)ルート}}}\)
●福祉系大学等(\(\,4\,\)年)+基礎科目履修+短期養成施設等
●福祉系短大等(\(\,3\,\)年)+基礎科目履修+相談援助実務(\(\,1\,\)年)+短期養成施設等(\(\,6\,\)ヶ月以上)
●福祉系短大等(\(\,2\,\)年)+基礎科目履修+相談援助実務(\(\,2\,\)年)+短期養成施設等(\(\,6\,\)ヶ月以上)
●社会福祉士登録者+短期養成施設等(\(\,6\,\)ヶ月以上)
\(\large{\color{purple}{\fbox{一般養成施設等ルート(1年以上)}}}\)
●一般大学等(\(\,4\,\)年)+一般養成施設等(\(\,1\,\)年以上)
●一般短大等(\(\,3\,\)年)+相談援助実務(\(\,1\,\)年)+一般養成施設等(\(\,1\,\)年以上)
●一般短大等(\(\,2\,\)年)+相談援助実務(\(\,2\,\)年)+一般養成施設等(\(\,1\,\)年以上)
●相談援助実務(\(\,4\,\)年)+一般養成施設等(\(\,1\,\)年以上)
※受験資格は多肢に渡るので、社会福祉振興・試験センターHPで必ず確認してください。
試験科目と合格点
試験16科目
\(\,1.\,\)精神疾患とその治療、
\(\,(1)\,\) 精神疾患総論(代表的な精神疾患について、成因、症状、診断法、治療法、経過、本人や家族への支援を含む)
①精神医学、医療の歴史と現状
②精神現象の生物学的基礎
③こころの理解
④精神障害の概念
⑤精神疾患の成因と分類
⑥代表的な疾患
⑦精神症状と状態像
⑧診断の手順と方法
⑨身体的検査と心理的検査
\(\,(2)\,\)精神疾患の治療
①精神科薬物療法
②電気けいれん療法などの身体療法
③精神療法
④精神科リハビリテーション
⑤環境・社会療法
\(\,(3)\,\)精神科医療機関の治療構造及び専門病棟
①疾病構造と医療構造の変化
②外来診療
③在宅医療(訪問診療、往診等)
④入院医療(さまざまな専門病棟等)
\(\,(4)\,\)精神科治療における人権擁護
①精神科治療と入院形態
②インフォームドコンセント
③隔離、拘束のあり方
④精神科救急医療システムとその対象
⑤移送制度による入院
\(\,(5)\,\)精神科病院におけるチーム医療と精神保健福祉士の役割
①報告、連絡、相談、カンファレンス等
\(\,(6)\,\)精神医療と福祉及び関連機関との間における連携の重要性
①治療への導入に向けた支援
②再発予防のための支援
③退院促進の支援
④心神喪失等の状態で重大な他害行為を行なった者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)
\(\,2.\,\)精神保健の課題と支援
\(\,(1)\,\)精神の健康と、精神の健康に関連する要因及び精神保健の概要
①社会構造の変化と新しい健康観
②ライフサイクルと精神の健康
③生活習慣と精神の健康
④ストレスと精神の健康
⑤精神の健康に関する心的態度
⑥予防の考え方
⑦自殺予防
⑧さまざまな活動
⑨精神保健活動の三つの対象
\(\,(2)\,\)精神保健の視点から見た家族の課題とアプローチ
①現代日本の家族の形態と機能
②結婚生活と精神保健
③育児や教育をめぐる精神保健
④病気療養や介護をめぐる精神保健
⑤社会的ひきこもりをめぐる精神保健
⑥家庭内の問題を相談する機関
⑦グリーフケア
⑧保健所等の精神保健福祉士の役割
\(\,(3)\,\)精神保健の視点から見た学校教育の課題とアプローチ
①現代日本の学校教育と生徒児童の特徴
②教員の精神保健
③関与する専門職と関係法規
④スクールソーシャルワーカー
⑤保健所等の精神保健福祉士の役割
\(\,(4)\,\)精神保健の視点から見た勤労者の課題とアプローチ
①現代日本の労働環境
②うつ病と過労自殺
③飲酒やギャンブルに関する問題
④心身症と生活習慣病
⑤職場内の問題を解決するための機関及び関係法規
⑥保健所等の精神保健福祉士の役割
\(\,(5)\,\)精神保健の視点から見た現代社会の課題とアプローチ
①災害被災者、犯罪被害者の精神保健
②ニートや貧困問題と精神保健
③ホームレスと精神保健
④性同一性障害と精神保健
⑤他文化に接することで生じる精神保健上の問題
\(\,(6)\,\)精神保健に関する対策と精神保健福祉士の役割
①アルコール問題に対する対策
②薬物依存対策
③うつ病と自殺防止対策
④認知症高齢者に対する対策
⑤社会的ひきこもりに対する対策
⑥災害時の精神保健に対する対策
\(\,(7)\,\)地域精神保健に関する諸活動と精神保健に関する偏見・差別等の課題
①関係法規
②ネットワークづくり
③資源開発
④精神保健に関する調査
⑤精神保健に関わる人材育成
⑥国民の精神障害観
⑦施設コンフリクト
\(\,(8)\,\)精神保健に関する専門職種(保健師等)と国、都道府県、市町村、団体等の役割及び連携
①国の機関とその役割
②精神保健に関係する法規
③保健師等の役割と連携
④地域精神保健に係わる行政機関の役割及び連携
⑤学会や啓発団体
⑥主なセルフヘルプグループ
\(\,(9)\,\)諸外国の精神保健活動の現状及び対策
①世界の精神保健の実情
②WHOなどの国際機関の活動
③諸外国の精神保健医療の実情
\(\,3.\,\)精神保健福祉相談援助の基盤
\(\,(1)\,\)精神保健福祉士の役割と意義
①精神保健福祉士法
②精神保健福祉士の専門性
③精神保健福祉士の専門職倫理と倫理的ジレンマ
\(\,(2)\,\)社会福祉士の役割と意義
①社会福祉士及び介護福祉士法
②社会福祉士の専門性
\(\,(3)\,\)相談援助の概念と範囲
①ソーシャルワークに係る各種の定義
②社会福祉士・精神保健福祉士が行なうソーシャルワークの形成過程
\(\,(4)\,\)相談援助の理念
①人権尊重
②社会正義
③利用者主体
④尊厳の保持
⑤権利擁護
⑥自立支援
⑦社会的包摂
⑧ノーマライゼーション
\(\,(5)\,\)精神保健福祉士が行なう相談援助活動の対象と相談援助の基本的考え方
①保健、医療、福祉等の各分野における相談援助の対象及び相談援助の基本的考え方
\(\,(6)\,\)相談援助に係わる専門職(精神科病院、精神科診療所を含む)の概念と範囲
①医療機関(精神科病院、精神科診療所を含める)における専門職
②福祉行政・関連行政機関等における専門職
③民間の施設・組織における専門職
\(\,(7)\,\)精神障害者の相談援助における権利擁護の意義と範囲
①相談援助における権利擁護の概念と範囲
②精神障害者の人権擁護と精神保健福祉士の役割
\(\,(8)\,\)精神保健福祉活動における総合的かつ包括的な援助と多職種連携(チームアプローチ含む)の意義と内容
①総合的かつ包括的な援助の意義と内容
②多職種連携(チームアプローチ)の意義と内容
\(\,4.\,\)精神保健福祉の理論と相談援助の展開
\(\,(1)\,\)精神保健医療福祉の歴史と動向
①わが国の精神保健医療福祉の歴史と動向
②諸外国の精神保健医療福祉の歴史と動向
\(\,(2)\,\)精神障害者に対する支援の基本的な考え方と必要な知識
①精神保健福祉士における活動の歴史
②精神障害者支援の理念
③精神保健医療福祉領域における支援対象者
④精神障害者の人権と尊厳
\(\,(3)\,\)精神科リハビリテーションの概念と構成
①精神科リハビリテーションの概念
②精神科リハビリテーションの理念、意義と基本原則
③精神科リハビリテーションの構成と展開
\(\,(4)\,\)精神科リハビリテーションのプロセス
①リハビリテーション計画
②アプローチの方法
\(\,(5)\,\)医療機関における精神科リハビリテーション(精神科専門療法を含む)の展開とチーム医療における精神保健福祉士の役割
①精神科専門療法
②家族教育プログラム
③精神科デイ・ケア等
④アウトリーチ
⑤チーム医療の概要
⑥多職種との協働・連携
⑦代表的な実践モデル
\(\,(6)\,\)相談援助の過程及び対象者との援助関係
①受理面接(インテーク)
②契約
③課題分析(アセスメント)
④支援の計画(プランニング)
⑤支援の実施(インターベンション)
⑥経過観察(モニタリング)
⑦効果測定と支援の評価
⑧終結とアフターケア
\(\,(7)\,\)相談援助活動のための面接技術
①面接を効果的に行なう方法
\(\,(8)\,\)相談援助活動の展開(医療施設、社会復帰施設、地域社会を含む)
①個別支援の実際と事例分析
②集団を活用した支援の実際と事例分析
③具体的事例検討
\(\,(9)\,\)家族調整・支援の実際と事例分析
①精神障害者と家族との関係
②家族支援の方法
③具体的事例検討
\(\,(10)\,\)スーパービジョンとコンサルテーション
①スーパービジョンの意義、方法、展開
②コンサルテーションの意義、方法、展開
\(\,(11)\,\)地域移行・地域定着支援の対象及び支援体制
①地域移行・地域定着支援の対象
②地域移行・地域定着の体制
③精神保健福祉士の役割と多職種との連携
④地域移行・地域定着に係る組織や機関
⑤地域移行・地域定着を推進する制度、施策
⑥具体的事例検討
\(\,(12)\,\)地域を基盤にした相談援助の主体と対象(精神障害者の生活実態とこれらを取り巻く社会情勢、医療、福祉の状況を含む)
①地域相談援助の主体
②地域相談援助の対象
③地域相談援助の体制
④具体的事例検討
\(\,(13)\,\)地域を基盤にしたリハビリテーションの基本的考え方
①地域を基盤にしたリハビリテーションの意義
②地域を基盤にしたリハビリテーションの展開
\(\,(14)\,\)精神障害者のケアマネジメント
①ケアマネジメントの原則
②ケアマネジメントの意義と方法
③ケアマネジメントのプロセス
④チームケアとチームワーク
⑤具体的事例検討
\(\,(15)\,\)地域を基盤にした支援とネットワーキング
①地域を基盤にした支援の概念と基本的性格
②地域を基盤にした支援の具体的展開
③具体的事例検討
\(\,(16)\,\)地域生活を支援する包括的な支援(地域精神保健福祉活動)の意義と展開
\(\,5.\,\)精神保健福祉に関する制度とサービス
\(\,(1)\,\)精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)の意義と内容
①精神保健福祉法
②精神保健福祉法における精神保健福祉士の役割
\(\,(2)\,\)精神障害者の福祉制度の概要と福祉サービス
①障害者基本法と精神障害者施策との関わり
②)障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)における精神障害者の福祉サービスの実際
③精神障害者を対象とした福祉施策・事業の実際
\(\,(3)\,\)精神障害者に関連する社会保障制度の概要
①医療保険制度の意義と内容
②介護保険制度の意義と内容
③経済的支援に関する制度の意義と内容
\(\,(4)\,\)相談援助に係わる組織、団体、関係機関及び専門職や地域住民との協働
①行政組織と民間組織の役割と実際
②福祉サービス提供施設・機関
③インフォーマルな社会資源の役割と実際
④専門職や地域住民の役割と実際
\(\,(5)\,\)更生保護制度の概要と精神障害者福祉との関係
①更生保護制度とその担い手
\(\,(6)\,\)更生保護制度における関係機関や団体との連携
①司法の仕組みと医療福祉との連携
②司法・医療・福祉の連携
③保護観察所の役割と実際
\(\,(7)\,\)医療観察法の概要
①医療観察法の意義と内容
②入院者・通院者に関する処遇
③鑑定入院
\(\,(8)\,\)医療観察法における精神保健福祉士の専門性と役割
①社会復帰調整官の役割と実際
②精神保健参与員の役割と実際
\(\,(9)\,\)社会資源の調整・開発に係わる社会調査の意義、目的、倫理、方法及び活用
①社会調査の意義と目的
②社会調査の対象
③社会調査における倫理
④量的調査の方法と活用
⑤質的調査の方法と活用
⑥ICTの活用方法
\(\,5.\,\)精神障害者の生活支援システム
\(\,(1)\,\)精神障害者の概念
①精神障害の特性と人としての一般性
\(\,(2)\,\)精神障害者の生活の実際
①精神障害者の生活実態
\(\,(3)\,\)精神障害者の生活と人権
①精神障害者の生活支援の理念と概要
②地域生活における精神障害者の人権
\(\,(4)\,\)精神障害者の居住支援
①居住支援制度の概要
②居住支援に係わる専門職の役割と連携
③居住支援の実際
④居住支援における動向と課題
⑤関係する組織、団体、専門職、自助組織等との連携
\(\,(5)\,\)精神障害者の就労支援
①就労支援制度の概要
②就労支援に係わる専門職の役割と連携
③就労支援の実際
④)就労支援における動向と課題
⑤関係する組織、団体、専門職、自助組織等との連携
\(\,(6)\,\)精神障害者の生活支援システムの実際
①精神障害者の自立と社会参加
②生活支援の実際
③ソーシャルサポートネットワーク
\(\,(7)\,\)市町村における相談援助
①精神保健福祉相談員
\(\,(8)\,\)その他の行政機関における相談援助
①都道府県、保健所、精神保健福祉センター等における精神保健福祉士の機能と役割
\(\,6.\,\)人体の構造と機能及び疾病
\(\,(1)\,\)人の成長・発達
①身体の成長・発達
②精神の成長・発達
③老化
\(\,(2)\,\)心身機能と身体構造の概要
①人体部位の名称
②各器官等の構造と機能
\(\,(3)\,\)国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要
①国際障害分類(ICIDH)から国際生活機能分類(ICF)への変遷
②心身機能と身体構造、活動、参加の概念
③環境因子と個人因子の概念
④健康状態と生活機能低下の概念
\(\,(4)\,\)健康の捉え方
①健康の概念
\(\,(5)\,\)疾病と障害の概要
①疾病の概要
②障害の概要
③精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)の概要
\(\,(6)\,\)リハビリテーションの概要
①リハビリテーションの概念と範囲
\(\,7.\,\)心理学理論と心理的支援
\(\,(1)\,\)人の心理学的理解
①心と脳
②情動・情緒
③欲求・動機づけと行動
④感覚・知覚・認知
⑤学習・記憶・思考
⑥知能・創造性
⑦人格・性格
⑧集団
⑨適応
⑩人と環境
\(\,(2)\,\)人の成長・発達と心理
①発達の概念
\(\,(3)\,\)日常生活と心の健康
①ストレスとストレッサー
\(\,(4)\,\)心理的支援の方法と実際
①心理検査の概要
②カウンセリングの概念と範囲
③カウンセリングとソーシャルワークとの関係
④心理療法の概要と実際(心理専門職を含む。)
\(\,8.\,\)社会理論と社会システム
\(\,(1)\,\)現代社会の理解
①社会システム
②法と社会システム
③経済と社会システム
④社会変動
⑤人口
⑥地域
⑦社会集団及び組織
\(\,(2)\,\)生活の理解
①家族
②生活の捉え方
\(\,(3)\,\)人と社会の関係
①社会関係と社会的孤立
②社会的行為
③社会的役割
④社会的ジレンマ
\(\,(4)\,\)社会問題の理解
①社会問題の捉え方
②具体的な社会問題
\(\,9.\,\)現代社会と福祉
\(\,(1)\,\)現代社会における福祉制度と福祉政策
①福祉制度の概念と理念
②福祉政策の概念と理念
③福祉制度と福祉政策の関係
④福祉政策と政治の関係
⑤福祉政策の主体と対象
\(\,(2)\,\)福祉の原理をめぐる理論と哲学
①福祉の原理をめぐる理論
②福祉の原理をめぐる哲学と倫理
\(\,(3)\,\)福祉制度の発達過程
①前近代社会と福祉
②産業社会と福祉
③現代社会と福祉
\(\,(4)\,\)福祉政策におけるニーズと資源
①需要とニーズの概念
②)資源の概念
\(\,(5)\,\)福祉政策の課題
①福祉政策と社会問題
②福祉政策の現代的課題
③福祉政策の課題と国際比較(国際動向を含む。)
\(\,(6)\,\)福祉政策の構成要素
①福祉政策の論点
②福祉政策における政府の役割
③福祉政策における市場の役割
④福祉政策における国民の役割
⑤福祉政策の手法と政策決定過程と政策評価
⑥福祉供給部門
⑦福祉供給過程
⑧福祉利用過程
\(\,(7)\,\)福祉政策と関連政策
①福祉政策と教育政策
②福祉政策と住宅政策
③福祉政策と労働政策
\(\,(8)\,\)相談援助活動と福祉政策の関係
①福祉供給の政策過程と実施過程
\(\,10.\,\)地域福祉の理論と方法
\(\,(1)\,\)地域福祉の基本的考え方
①概念と範囲
②地域福祉の理念
③地域福祉の発展過程
④地域福祉における住民参加の意義
⑤地域福祉におけるアウトリーチの意義
\(\,(2)\,\)地域福祉の主体と対象
①地域福祉の主体
②地域福祉の対象
③社会福祉法
\(\,(3)\,\)地域福祉に係る組織、団体及び専門職や地域住民
①行政組織と民間組織の役割と実際
②専門職や地域住民の役割と実際
\(\,(4)\,\)地域福祉の推進方法
①ネットワーキング
②地域における社会資源の活用・調整・開発
③地域における福祉ニーズの把握方法と実際
④地域ケアシステムの構築方法と実際
⑤地域における福祉サービスの評価方法と実際
\(\,11.\,\)福祉行財政と福祉計画
\(\,(1)\,\)福祉行政の実施体制
①国の役割
②都道府県の役割
③市町村の役割
④国と地方の関係
⑤福祉の財源
⑥福祉行政の組織及び団体の役割
⑦福祉行政における専門職の役割
\(\,(2)\,\)福祉行財政の動向
①福祉行財政の動向
\(\,(3)\,\)福祉計画の意義と目的
①福祉計画の意義と目的
②福祉計画における住民参加の意義
③福祉行財政と福祉計画の関係
\(\,(4)\,\)福祉計画の主体と方法
①福祉計画の主体
②福祉計画の種類
③福祉計画の策定過程
④福祉計画の策定方法と留意点
⑤福祉計画の評価方法
\(\,(5)\,\)福祉計画の実際
①福祉計画の実際
\(\,12.\,\)社会保障
\(\,(1)\,\)現代社会における社会保障制度の課題(少子高齢化と社会保障制度の関係を含む)
①人口動態の変化、少子高齢化②労働環境の変化
\(\,(2)\,\)社会保障の概念や対象及びその理念
①社会保障の概念と範囲
②社会保障の役割と意義
③社会保障の理念
④社会保障の対象
⑤社会保障制度の発達
\(\,(3)\,\)社会保障の財源と費用
①社会保障の財源
②社会保障給付費
③国民負担率
\(\,(4)\,\)社会保険と社会扶助の関係
①社会保険の概念と範囲
②社会扶助の概念と範囲
\(\,(5)\,\)公的保険制度と民間保険制度の関係
①公的施策と民間保険の現状
\(\,(6)\,\)社会保障制度の体系
①年金保険制度の概要
②医療保険制度の概要
③介護保険制度の概要
④労災保険制度の概要
⑤雇用保険制度の概要
⑥社会福祉制度の概要
⑦生活保護制度の概要
⑧家族手当制度の概要
\(\,(7)\,\)年金保険制度の具体的内容
①国民年金
②厚生年金
③各種共済組合の年金
\(\,(8)\,\)医療保険制度の具体的内容
①国民健康保険
②健康保険
③各種共済組合の医療保険
\(\,(9)\,\)諸外国における社会保障制度の概要
①先進諸国における社会保障制度の概要
\(\,13.\,\)障害者に対する支援と障害者自立支援制度
\(\,(1)\,\)障害者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉・介護需要
①障害者の生活実態とこれを取り巻く社会情勢
②障害者の福祉・介護需要(地域移行や就労の実態を含む)
\(\,(2)\,\)障害者福祉制度の発展過程
①障害者福祉制度の発展過程
\(\,(3)\,\)障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)
①障害者総合支援法の概要
\(\,(4)\,\)障害者総合支援法における組織及び団体の役割と実際
①国の役割
②市町村の役割
③都道府県の役割
④指定サービス事業者の役割
⑤国民健康保険団体連合会の役割
⑥労働関係機関の役割
⑦教育機関の役割
⑧公私の役割関係
\(\,(5)\,\)障害者総合支援法における専門職の役割と実際
①相談支援専門員の役割
②サービス管理責任者の役割
③居宅介護従業者の役割
\(\,(6)\,\)障害者総合支援法における多職種連携、ネットワーキングと実際
①医療関係者との連携
②精神保健福祉士との連携
③障害支援区分判定時における連携
④サービス利用時における連携
⑤労働関係機関関係者との連携
⑥教育機関関係者との連携
\(\,(7)\,\)相談支援事業所の役割と実際
①相談支援事業所の組織体系
②相談支援事業所の活動の実際
\(\,(8)\,\)身体障害者福祉法
①身体障害者福祉法の概要
\(\,(9)\,\)知的障害者福祉法
①知的障害者福祉法の概要
\(\,(10)\,\)精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)
①精神保健福祉法の概要
\(\,(11)\,\)児童福祉法(障害児支援関係)
①児童福祉法(障害児支援関係)の概要
\(\,(12)\,\)発達障害者支援法
①発達障害者支援法の概要
\(\,(13)\,\)障害者基本法
①障害者基本法の概要
\(\,(14)\,\)障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律(障害者虐待防止法)
①障害者虐待防止法の概要
\(\,(15)\,\)心神喪失等の状態で重大な他害行為を行なった者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)
①医療観察法の概要
\(\,(16)\,\)高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)
①バリアフリー新法の概要
\(\,(17)\,\)障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)
①障害者雇用促進法の概要
\(\,14.\,\)低所得者に対する支援と生活保護制度
\(\,(1)\,\)低所得階層の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉需要と実際
①低所得者層の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉需要
②生活保護費と保護率の動向
\(\,(2)\,\)生活保護制度
①生活保護法の概要
\(\,(3)\,\)生活保護制度における組織及び団体の役割と実際
①国の役割
②都道府県の役割
③市町村の役割
④ハローワークの役割
\(\,(4)\,\)生活保護制度における専門職の役割と実際
①現業員の役割
②査察指導員の役割
\(\,(5)\,\)生活保護制度における多職種連携、ネットワーキングと実際
①保健医療との連携
②労働施策との連携
③その他の施策との連携
\(\,(6)\,\)福祉事務所の役割と実際
①福祉事務所の組織体系
②福祉事務所の活動の実際
\(\,(7)\,\)自立支援プログラムの意義と実際
①自立支援プログラムの目的
②自立支援プログラムの作成過程と方法
③自立支援プログラムの実際
\(\,(8)\,\)低所得者対策
①生活福祉資金の概要
②低所得者に対する自立支援の実際
③無料低額診療制度
④低所得者支援を行なう組織
\(\,(9)\,\)低所得者への住宅政策
①公営住宅
\(\,(10)\,\)ホームレス対策
①ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法の概要
\(\,15.\,\)保健医療サービス
\(\,(1)\,\)医療保険制度
①医療保険制度の概要
②医療費に関する政策動向
\(\,(2)\,\)診療報酬
①診療報酬制度の概要
\(\,(3)\,\)保健医療サービスの概要
①医療施設の概要
②保健医療対策の概要
\(\,(4)\,\)保健医療サービスにおける専門職の役割と実際
①医師の役割
②インフォームドコンセントの意義と実際
③保健師、看護師等の役割
④作業療法士、理学療法士、言語聴覚士等の役割
⑤医療ソーシャルワーカーの役割
\(\,(5)\,\)保健医療サービス関係者との連携と実際
①医師、保健師、看護師等との連携
②地域の社会資源との連携
\(\,16.\,\)権利擁護と成年後見制度
\(\,(1)\,\)相談援助活動と法(日本国憲法の基本原理、民法・行政法の理解を含む)との関わり
①相談援助活動において想定される法律問題
②日本国憲法の基本原理の理解
③民法の理解
④行政法の理解
\(\,(2)\,\)成年後見制度
①成年後見の概要
②保佐の概要
③補助の概要
④任意後見
⑤民法における親権や扶養の概要
⑥成年後見制度の最近の動向
\(\,(3)\,\)日常生活自立支援事業
①日常生活自立支援事業の概要
\(\,(4)\,\)成年後見制度利用支援事業
①成年後見制度利用支援事業の概要
\(\,(5)\,\)権利擁護に係る組織、団体の役割と実際
①家庭裁判所の役割
②法務局の役割
③市町村の役割(市町村長申立)
④弁護士の役割
⑤司法書士の役割
⑥社会福祉士の活動の実際
\(\,(6)\,\)権利擁護活動の実際
①認知症を有する者への支援の実際
②消費者被害を受けた者への対応の実際
③被虐待児・者への対応の実際
④アルコール等依存者への対応の実際
⑤非行少年への対応の実際
⑥ホームレスへの対応の実際
⑦多問題重複ケースへの対応の実際
⑧障害児・者への支援の実際
合格基準(合格点)
次の\(\,2\,\)つの条件を満たした人が合格となります。
【\(\,1\,\)】問題の総得点の\(\,60\,\)%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の人。
問題数:\(\,163\,\)問(\(\,1\,\)問\(\,1\,\)点の\(\,163\,\)点満点)
出題形式:五肢択一を基本とする多肢選択形式
試験時間:\(\,275\,\)分
【\(\,2\,\)】【1】を満たした人のうち、試験\(\,16\,\)科目すべてにおいて得点があった人。
試験頻度および日時や時期
年\(\,1\,\)回実施 \(\,1\,\)月または\(\,2\,\)月の\(\,2\,\)日間
試験会場
\(\,7\,\)都道府県
北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・広島県・福岡県 など
受験料
\(\color{magenta}{\fbox{精神保健福祉士のみ受験}}\) \(\,17,610\,\)円
\(\color{orange}{\fbox{精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験}}\) \(\,28,140\,\)円
\(\color{purple}{\fbox{精神保健福祉士の共通科目免除受験}}\) \(\,14,080\,\)円
過去数年の平均合格率および難易度
\(\color{black}{\fbox{2018年2月}}\)
受験者数:\(\,6,992\,\)人
合格者数:\(\,4,399\,\)人
合格率\(\,62.9\,\)%
\(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{4,399}{6,992}\times 100≒62.91(%)\)
\(\color{black}{\fbox{2017年1月}}\)
受験者数:\(\,7,174\,\)人
合格者数:\(\,4,446\,\)人
合格率\(\,62.0\,\)%
\(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{4,446}{7,174}\times 100≒61.97(%)\)
\(\color{black}{\fbox{2016年1月}}\)
受験者数:\(\,7,173人\,\)
合格者数:\(\,4,417\,\)人
合格率\(\,61.6\,\)%
\(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{4,417}{7,173}\times 100≒61.57(%)\)
過去数年の平均合格率は\(\,60\,\)%を超えています。
難易度はやや易しいと言えます。
主催・試験実施団体
名称:公益財団法人 社会福祉振興 試験センター
住所:東京都渋谷区渋谷1丁目5-6 センポスビル
⇒ 社会福祉士国家試験の受験資格と合格点および合格率や難易度
精神保健福祉士と社会福祉士は同時受験が可能です。
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