ビジネス文書検定の日程や審査レベルなどの試験概要と合格率、および独学に活用したい過去問やテキストについてお伝えします。
ビジネス文書を使いこなすことは、社会人のたしなみとさえ言われています。
「書き表す能力の育成」を目指すビジネス文書検定は、社会人として必須な資格と言えます。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

ビジネス文書検定(民間資格)

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{3級}}}\)  \(\large{\color{orange}{\fbox{2級}}}\)  \(\large{\color{red}{\fbox{1級}}}\)

ビジネス文書検定とは

ビジネス文書検定とは、社内や取引先との間で交わされる報告書や通知書、ご案内文、礼状などから、電子メールなどのビジネス文書作成時に必要となる知識や技能(用字用語・書式・敬語など)を認定する試験です。

受験資格

 \(\color{magenta}{\fbox{3級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

誰でも受験できます。
 

試験内容と受験対策方法

試験内容

出題領域:各級とも同様
【表記技能】
・正しい用字や用語が使える。
・ビジネス文書の書式等について知っている。
【表現技能】
・正確で分かりやすい文章や礼儀正しい文章が書ける。
【実務技能】
・社内文書や社外文書が書ける。
・文書の取り扱い等についての知識がある。

合格基準:各級とも同様
各領域(表記技能・表現技能・実務技能)それぞれの得点が、\(\,60\,\)%以上

 \(\color{magenta}{\fbox{3級}}\) 

審査レベル:文書作成の知識と技能の基本を身につけていることにより、上司の指示に従って普通の文書を正しく理解し作成できる。
試験時間:\(\,130\,\)分(受験上の注意\(\,10\,\)分間を含む)

 ⇒ ビジネス文書検定3級の日程と審査基準や過去問および合格率と難易度

 \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)

審査レベル:文書作成の知識と技能の全般を身につけていることにより、単独で普通の文書を正しく理解し作成することができる。
試験時間:\(\,140\,\)分(受験上の注意\(\,10\,\)分間を含む)

⇒ ビジネス文書検定2級の日程と審査基準や過去問および合格率と難易度

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

審査レベル:文書作成の知識と技能を十分に身につけているとともに、必要に応じてこれらを適切に指導することができる。
試験時間:\(\,150\,\)分(受験上の注意\(\,10\,\)分間を含む)

⇒ ビジネス文書検定1級の日程と審査基準や過去問および合格率と難易度

対策方法

テキスト・参考書での独学

各級ともに、過去に実際に出題された問題(一部)と解答解説が出題領域(表記技能・表現技能・実務技能)別に、実務技能検定協会HPにて掲載されているので確認しましょう。

実務技能検定協会より公式テキスト過去問題集が発行されています。
テキストを熟読し過去問題を何回も繰りかえし解き、合格を目指してください。

 \(\color{magenta}{\fbox{3級}}\)

●ビジネス文書検定 受験ガイド\(\,3\,\)級
「表記技能」「表現技能」「実務技能」の各領域を審査基準に沿って解説しています。
また、文書作成の事典としても適しています。

●ビジネス文書検定 実問題集\(\,3\,\)級
過去問を\(\,5\,\)回分を掲載されています。
\(\,3\,\)級の出題形式や傾向の把握に欠かせません。
また、文書作成の基礎力を身につけるにも適しています。

 \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

●ビジネス文書検定 受験ガイド\(\,1・2\,\)級
「表記技能」「表現技能」「実務技能」の各領域を\(\,1\,\)級・\(\,2\,\)級の審査基準に沿って解説しています。
また、文書作成の事典としても適しています。

●ビジネス文書検定 実問題集\(\,1・2\,\)級
過去問を\(\,5\,\)回分を掲載されています。
\(\,1\,\)級・\(\,2\,\)級の出題形式や傾向の把握に欠かせません。
また、実務に役立つビジネス文書を単独で作成できる知識と技術が身につきます。

試験頻度および日時や時期

 \(\color{magenta}{\fbox{3級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

年\(\,2\,\)回実施  \(\,6\,\)月または\(\,7\,\)月・\(\,12\,\)月

試験会場

 \(\color{magenta}{\fbox{3級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

全国主要都市

札幌・仙台・東京・横浜・金沢・松本
名古屋・京都・大阪・神戸・広島
高松・福岡・熊本・鹿児島・那覇 ほか

※試験会場は実務技能検定協会HPより確認してください。

受験料

 \(\color{magenta}{\fbox{3級}}\) \(\,2,800\,\)円

 \(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(\,4,100\,\)円

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\) \(\,5,800\,\)円

【併願受験】
\(\,3\,\)級・\(\,2\,\)級  \(\,6,900\,\)円
\(\,2\,\)級・\(\,1\,\)級  \(\,9,900\,\)円 

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{magenta}{\fbox{3級}}\)

【\(\,2018\,\)年\(\,12\,\)月】
受験者数:\(\,2,821\,\)人
合格者数:\(\,2,481\,\)人
合格率:\(\,87.9\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{2,481}{2,821}\times 100≒87.94(%)\)

【\(\,2018\,\)年\(\,7\,\)月】
受験者数:\(\,2,884\,\)人
合格者数:\(\,2,464\,\)人
合格率:\(\,85.4\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{2,464}{2,884}\times 100≒85.43(%)\)

 \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)

【\(\,2018\,\)年\(\,12\,\)月】
受験者数:\(\,1,651\,\)人
合格者数:\(\,1,084\,\)人
合格率:\(\,65.7%\,\)

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{1,084}{1,651}\times 100≒65.65(%)\)

【\(\,2018\,\)年\(\,7\,\)月】
受験者数:\(\,1,281\,\)人
合格者数:\(\,754\,\)人
合格率:\(\,58.9\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{754}{1,281}\times 100≒58.86(%)\)

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

【\(\,2018\,\)年\(\,12\,\)月】
受験者数:\(\,311\,\)人
合格者数:\(\,97\,\)人
合格率:\(\,31.2\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{97}{311}\times 100≒31.18(%)\)

【\(\,2018\,\)年\(\,7\,\)月】
受験者数:\(\,286\,\)人
合格者数:\(\,82\,\)人
合格率:\(\,28.7\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{82}{286}\times 100≒28.67(%)\)

\(\,3\,\)級の平均合格率は\(\,90\,\)%近くあることから、難易度は易しいです。
\(\,2\,\)級の平均合格率は\(\,65\,\)%前後あり、難易度は普通と言えます。
\(\,1\,\)級の平均合格率は\(\,30\,\)%前後と低く、難易度は高いです。

主催・試験実施団体

名称:公益財団法人 実務技能検定協会
住所:東京都新宿区高田馬場1-4-15

 ⇒ ビジネス実務マナー検定とは?試験の概要や審査内容および公式テキストと過去問

ビジネス実務のマナーも身につけてさらなるスキルアップを目指しましょう。