アスレティックトレーナーになるには資格を取るための講習を受けて、試験に合格する必要があります。
競技者の外傷や障害の予防およびリハビリテーションやコンディションなどの健康管理をする仕事なので学ばなければならないことは多いです。
また、スポーツ振興の役割も担うことになりますので講習科目も多いです。
資格または検定試験名(正式名称と通称)
メディカル・コンディショニング資格 アスレティックトレーナー:(通称)アスレティックトレーナー(民間資格)
\(\large{\color{magenta}{\fbox{アスレティックトレーナーとは}}}\)
スポーツ活動現場において、
スポーツドクター及びコーチとの緊密な連携・協力のもとに、
競技者の健康管理、スポーツ障害・外傷の予防、救急処置、アスレティックリハビリテーション及び体力トレーニング、コンディショニングなどにあたる方のための資格です。
【認定により備えられる知識と能力】
\(\,1.\,\)機能解剖・運動学的な知識
\(\,2.\,\)スポーツ外傷・障害の救急処置に関する知識と技能
\(\,3.\,\)スポーツ外傷・障害の予防対策に関する知識と技能
\(\,4.\,\)競技者のスポーツ現場復帰への援助に関する知識と技能
\(\,5.\,\)競技者のコンディショニングに関する知識と技能
※出典:日本スポーツ協会HPより
資格を取得するには
アスレティックトレーナーの資格を取得するには、アスレティックトレーナー養成講習会を受講する、あるいはアスレティックトレーナー免除適応コース承認校に入学する方法があります。
\(\color{orange}{\fbox{養成講習会を受講}}\)
アスレティックトレーナー養成講習会を受講し終了後、検定試験(理論試験・実技試験)に合格して資格を取得する。
※講習会を受講中に、日本赤十字社「救急法救急員養成講習会」を各自で受講し、検定試験に合格する必要があります。
\(\color{orange}{\fbox{免除適応コース承認校に入学}}\)
アスレティックトレーナー免除適応コース承認の大学や専門学校へ入学し、指定のカリキュラムを修了後、日本スポーツ協会で実施する検定試験(理論試験・実技試験)に合格して資格を取得する。
※アスレティックトレーナー免除適応コース承認校は日本スポーツ協会HPで確認してください。
アスレティックトレーナー養成講習会 受講条件
受講する年の\(\,4\,\)月\(\,1\,\)日現在において満\(\,20\,\)歳以上の人で、日本スポーツ協会、協会加盟団体(都道府県体育・スポーツ協会、中央競技団体等)、および協会が特に認める国内統轄競技団体から推薦され、選考基準を満たす人。
受講申込み方法と受講者数
●受講申込み
所定の受講希望者経歴書に必要事項を記載して加盟団体等に提出 → 加盟団体等は受講者推薦書を作成し、受講希望者経歴書とともに協会へ提出
●受講者数
\(\,100\,\)名以内
受講内容
\(\color{magenta}{\fbox{共通科目}}\)
共通科目Ⅰ+共通科目Ⅱ+共通科目Ⅲ
時間:\(\,152.5\,\)時間(集合講習会・自宅学習)
・集合講習会(\(\,5\,\)日間実施)
・自宅学習(集合講習受講前の\(\,3\,\)か月間程度)
【共通科目Ⅰ \(\,35\,\)時間】
\(\,1.\,\)文化としてのスポーツ(\(\,3.75\,\)時間)
\(\,2.\,\)指導者の役割Ⅰ(\(\,5\,\)時間)
\(\,3.\,\)トレーニング論Ⅰ(\(\,3.75\,\)時間)
\(\,4.\,\)スポーツ指導者に必要な医学的知識Ⅰ(\(\,7.5\,\)時間)
\(\,5.\,\)スポーツと栄養(\(\,2.5\,\)時間)
6.指導計画と安全管理(\(\,3.75\,\)時間)
\(\,7.\,\)ジュニア期のスポーツ(\(\,5\,\)時間)
\(\,8.\,\)地域におけるスポーツ振興(\(\,3.75\,\)時間)
【共通科目Ⅱ \(\,35\,\)時間】
\(\,9.\,\)社会の中のスポーツ(\(\,5\,\)時間)
\(\,10.\,\)スポーツと法(\(\,5\,\)時間)
\(\,11.\,\)スポーツの心理Ⅰ(\(\,7.5\,\)時間)
\(\,12.\,\)スポーツ組織の運営と事業(\(\,10\,\)時間)
\(\,13.\,\)対象に合わせたスポーツ指導(\(\,7.5\,\)時間)
【共通科目Ⅲ \(\,82.5\,\)時間】
\(\,14.\,\)指導者の役割Ⅱ(\(\,7.5\,\)時間)
\(\,15.\,\)アスリートの栄養・食事(\(\,5\,\)時間)
\(\,16.\,\)スポーツの心理Ⅱ(\(\,10\,\)時間)
\(\,17.\,\)身体のしくみと働き(\(\,10\,\)時間)
\(\,18.\,\)トレーニング論Ⅱ(\(\,20\,\)時間)
\(\,19.\,\)競技者育成のための指導法(\(\,10\,\)時間)
\(\,20.\,\)スポーツ指導者に必要な医学的知識Ⅱ(\(\,20\,\)時間)
\(\color{magenta}{\fbox{専門科目}}\)
時間:\(\,600\,\)時間(集合講習会・自宅学習)
・集合講習会
\(\,1\,\)期(\(\,2\,\)日間)/\(\,2\,\)期(\(\,4\,\)日間)/\(\,3\,\)期(\(\,5\,\)日間)/\(\,4\,\)期(\(\,6\,\)日間)/\(\,5\,\)期(\(\,6\,\)日間)
※必ず1期から5期の順で受講してください。
※\(\,4\,\)期講習会受講前に、日本赤十字社「救急法救急員養成講習」を受講し、検定試験に合格の上、有効期限内の認定証を必ず提出してください。
・自宅学習(各自でテキストおよびテキストワークブックを中心に学習してください。)
【専門科目カリキュラム】
\(\,1.\,\)アスレティックトレーナーの役割(\(\,30\,\)時間)
\(\,2.\,\)スポーツ科学(\(\,120\,\)時間)
\(\,3.\,\)運動器の解剖と機能(\(\,60\,\)時間)
\(\,4.\,\)スポーツ外傷・障害の基礎知識(\(\,60\,\)時間)
\(\,5.\,\)健康管理とスポーツ医学(\(\,30\,\)時間)
\(\,6.\,\)検査・測定と評価(\(\,60\,\)時間)
\(\,7.\,\)予防とコンディショニング(\(\,90\,\)時間)
\(\,8\,\).アスレティックリハビリテーション(\(\,90\,\)時間)
\(\,9.\,\)救急処置(\(\,30\,\)時間)
\(\,10.\,\)スポーツと栄養(\(\,30\,\)時間)
\(\color{magenta}{\fbox{現場実習 }}\)
時間:\(\,180\,\)時間
\(\,(1)\,\)\(\,30\,\)時間 見学実習
\(\,(2)\,\)\(\,30\,\)時間 検査・測定と評価実習、アスレティックリハビリテーションプログラム作成実習
\(\,(3)\,\)\(\,30\,\)時間 スポーツ現場実習(ストレッチング、テーピング、応急処置等)
\(\,(4)\,\)\(\,30\,\)時間 アスレティックリハビリテーション実習(プログラム作成、実施等)
\(\,(5)\,\)\(\,60\,\)時間 総合実習
講習会・試験の日時や時期
講習会の詳しい日程は、日本スポーツ協会HPの「日本体育協会公認アスレティックトレーナー養成講習会」開催要項で確認してください。
受講会場
東京・名古屋・大阪・福岡 など
※受講会場については、日本スポーツ協会HPで確認してください。
受講料・実技試験料
受講料:\(\,91,800\,\)円(税込)
受講内定時に徴収します。
【内訳】
・共通科目:\(\,19,440\,\)円
・専門科目:\(\,72,360\,\)円
※実技試験受験料については受験\(\,1\,\)回ごとに別途\(\,32,400\,\)円
過去数年の平均合格率および難易度
受験者数や合格率は公表されず、合格者数のみ公表されています。
【\(\,2018\,\)年】
合格者数:\(\,422\,\)名
養成講習会受講者(\(\,63\,\)名)→ 受講者は\(\,100\,\)名以内と決められています。
免除適応コース(\(\,359\,\)名)
【\(\,2017\,\)年】
合格者数:\(\,447\,\)名
養成講習会受講者(\(\,61\,\)名)→ 受講者は\(\,100\,\)名以内と決められています。
免除適応コース(\(\,386\,\)名)
【\(\,2016\,\)年】
合格者数:\(\,446\,\)名
養成講習会受講者(\(\,85\,\)名)→ 受講者は\(\,100\,\)名以内と決められています。
免除適応コース(355名)
養成講習会受講者に関していえば、受講人数が100名以下は決まっているので、合格率は約60%前後となり難易度は普通と言えます。
免除適応コースも例年合格者数は大きく変動はしていないので、養成講習会受講者と同様と言えるのではなでしょうか。
主催・試験実施団体
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