ビジネス文書検定は「書き表す能力の育成」を目指し、一定の審査基準によって1級・2級・3級に区分されています。
ここでは、ビジネス文書検定1級の日程などの試験概要や審査基準および独学用の公式テキストや過去問と合格率、難易度についてお伝えします。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

ビジネス文書検定 1級(民間資格)

 \(\color{black}{\fbox{1級のレベル}}\)

文書作成の知識と技能を十分に身につけているとともに、必要に応じてこれらを適切に指導することができる。

ビジネス文書検定とは

パソコンの操作はできる、得意、という人でも、ビジネス文書作成は苦手な社会人は多い中、ビジネス文書検定は「書き表す能力の育成」を目指しています。

ビジネス文書検定は、社内や取引先との間で交わされる報告書や通知書、案内文、礼状などから、電子メールなどのビジネス文書作成時に必要となる知識や技能(用字用語・書式・敬語など)などが問われ、
そのビジネス文書を使いこなせているかどうかということを一定の審査基準によって判断する検定です。

1級の審査基準

試験は、「表記技能」「表現技能」「実務技能」に領域区分されています。

【表記技能】総合・用字・用語・書式
【表現技能】正確な文章・分かりやすい文章・礼儀正しい文章
【実務技能】社内文書・社外文書・文書の取り扱い・添削指導

 \(\large{\color{purple}{\fbox{表記技能}}}\)

\(\,1.\,\)総合
(1)文字を丁寧に、正しく、読みやすく、整えて書くことができる。
\(\,2.\,\)用字
(1)かなり難しい実用文に使われる常用漢字とビジネス用語に使われる漢字を書くことができる。
(2)常用漢字表にはあるが、「仮名書きすべき語句」をよく知っている。
(3)「現代仮名遣い」についてよく知っている。
(4)「送り仮名のつけ方」を一定の基準に従って正しく使える。
(5)数字が正しく書け、漢数字と算用数字との使い分けが完全にできる。
(6)句読点のほか、各種の区切り符号が正しく使える。
\(\,3.\,\)用語
(1)一般の用語についてよく知っている。
(2)難しい同音異義語や異字同訓語を使い分けることができる。
(3)慣用の手紙用語についてよく知っている。
\(\,4.\,\)書式
(1)縦書き通信文の構成とレイアウトについて知っている。
(2)公印の押し方について知っている。

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{表現技能}}}\)

\(\,1.\,\)正確な文章
(1)長い文を文法的によじれなく書ける。
(2)非常に意味の近い類義語を使い分けることができる。
(3)あいまいな用語や二通りに解釈できるような語句についてよく知っている。
\(\,2.\,\)分かりやすい文章
(1)内容を的確に表した表題(件名)がつけられる。
(2)箇条書きなどを使って文章を分かりやすくすることができる。
(3)分かりやすくするための図表が十分書ける。
\(\,3.\,\)礼儀正しい文章
(1)人を指す言葉・敬称などをよく知っている。
(2)「お・ご(御)」を正しくつけられる。
(3)動作の言葉につける尊敬語と謙譲語を、複雑な場合にも正しく使うことができる。
(4)丁寧な言葉づかいや丁寧な言い回しが十分できる。
(5)現在用いられている手紙上のエチケットやしきたりをよく知っている。

 \(\large{\color{orange}{\fbox{実務技能}}}\)

\(\,1.\,\)社内文書
(1)一般の社内文書(稟議・規定・議事録など)が書ける。
\(\,2.\,\)社外文書
(1)例外的な場合の業務用社外文書が文例を見て書ける。
(2)複雑な社交文書が文例を見て書ける。
\(\,3.\,\)文書の取り扱い
(1)受発信事務について説明や指導ができる。
(2)「秘」扱い文書の取り扱いについてよく知っている。
(3)適切な郵便方法を選ぶことができる。
(4)用紙の大きさや紙質についてよく知っている。
(5)印刷物の校正ができる。
\(\,4.\,\)添削指導
(1)部下や後輩が書いたものについて適切な助言や添削指導ができる。

受験資格

誰でも受験できます。

試験内容と受験対策方法

試験内容

出題領域:
【表記技能】
・正しい用字や用語が使える。
・ビジネス文書の書式等について知っている。
【表現技能】
・正確で分かりやすい文章や礼儀正しい文章が書ける。
【実務技能】
・社内文書や社外文書が書ける。
・文書の取り扱い等についての知識がある。

合格基準:
各領域(表記技能・表現技能・実務技能)それぞれの得点が、\(\,60\,\)%以上

試験時間:\(\,150\,\)分(受験上の注意\(\,10\,\)分間を含む)

対策方法

テキスト・参考書での独学

過去に実際に出題された問題(一部)と解答解説が出題領域(表記技能・表現技能・実務技能)別に、実務技能検定協会HPにて掲載されているので確認しましょう。

また、実務技能検定協会より公式テキスト過去問題集が発行されています。
テキストを熟読し過去問題を何回も繰りかえし解き、合格を目指してください。

●ビジネス文書検定 受験ガイド\(\,1・2\,\)級
「表記技能」「表現技能」「実務技能」の各領域を\(\,1\,\)級・\(\,2\,\)級の審査基準に沿って解説しています。
また、文書作成の事典としても適しています。

●ビジネス文書検定 実問題集\(\,1・2\,\)級
過去問を\(\,5\,\)回分を掲載されています。
\(\,1\,\)級・\(\,2\,\)級の出題形式や傾向の把握に欠かせません。
また、実務に役立つビジネス文書を単独で作成できる知識と技術が身につきます。

試験頻度および日時や時期

年\(\,2\,\)回実施  \(\,6\,\)月または\(\,7\,\)月・\(\,12\,\)月

試験会場

全国主要都市

札幌・仙台・東京・横浜・金沢・松本
名古屋・京都・大阪・神戸・広島
高松・福岡・熊本・鹿児島・那覇 ほか

※試験会場は実務技能検定協会HPより確認してください。

受験料

\(\,5,800\,\)円

【併願受験】
\(\,2\,\)級・\(\,1\,\)級  \(\,9,900\,\)円 

過去数年の平均合格率および難易度

【\(\,2018\,\)年\(\,12\,\)月】
受験者数:\(\,311\,\)人
合格者数:\(\,97\,\)人
合格率:\(\,31.2\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{97}{311}\times 100≒31.18(%)\)

【\(\,2018\,\)年\(\,7\,\)月】
受験者数:\(\,286\,\)人
合格者数:\(\,82\,\)人
合格率:\(\,28.7\,\)%

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{82}{286}\times 100≒28.67(%)\)

\(\,1\,\)級の平均合格率は\(\,30\,\)%前後と低く、難易度は高いです。

主催・試験実施団体

名称:公益財団法人 実務技能検定協会
住所:東京都新宿区高田馬場1-4-15

 ⇒ ビジネス実務マナー検定とは?試験の概要や審査内容および公式テキストと過去問

ビジネス実務のマナーも身につけてさらなるスキルアップを目指しましょう。