指導グレード試験の課題の内容や程度と、筆記試験や実技試験の科目や配点・合格基準および指導グレード用の問題集をお伝えします。
ヤマハグレードの「指導グレード」は音楽の総合力や指導力をはかるヤマハ音楽振興会が行う検定試験です。
5級から3級まであり、試験科目や内容が変わりますのでご確認ください。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

音楽能力検定制度(ヤマハグレード)指導グレード:(通称)指導グレード(民間資格)

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{5級}}}\)  \(\large{\color{orange}{\fbox{4級}}}\)  \(\large{\color{red}{\fbox{3級}}}\)

指導グレードは、実際に音楽を指導するうえに必要な音楽の諸能力や技術、知識等を審査するものです。
主な対象者としては、音楽の指導者を目指す人となっています。

受験資格

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

誰でも受験できます。

申し込み方法

ヤマハ音楽振興会HPの「グレード \(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級試験申込」から申し込みします。

科目と配点

実技試験と筆記試験から試験が行われますが、実技科目で使用する楽器はピアノです。
実技試験+筆記試験 合計で\(\,500\,\)点満点です。

【実技試験 \(\,200\,\)点】
 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

●ソルフェージュ  \(\,100\,\)点
(a)メロディー視唱(\(\,50\,\)点)
(b)ひきうたい(\(\,50\,\)点)
●鍵盤実技 \(\,100\,\)点
(a)伴奏づけ(\(\,50\,\)点)
(b)移調奏(\(\,50\,\)点)

【筆記試験 \(\,300\,\)点】
 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  

●聴音   \(\,100\,\)点
●楽典  \(\,100\,\)点
●コード進行法  \(\,100\,\)点

 \(\color{orange}{\fbox{4級}}\) 

・聴音  \(\,100\,\)点 
・楽典、和声法  \(\,100\,\)点
・コード進行法  \(\,100\,\)点

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)
 
・聴音  \(\,100\,\)点
・混声合唱編作  \(\,100\,\)点
・コード進行法  \(\,100\,\)点

合格基準

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

\(\,375\,\)点以上(\(\,500\,\)点満点)で、なおかつ各科目の得点が\(\,60\,\)点以上あれば合格です。
たとえ合計\(\,375\,\)点以上を取っても\(\,60\,\)点未満の科目があると失格となり不合格となります。

※ただし、指導グレードでは不合格の場合に得点にかかわらず、追試を受けることができます。(受験日より\(\,1\,\)年間)
詳しくはヤマハ音楽振興会HPよりヤマハ音楽能力検定(グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級)要項で確認してください。

試験内容と受験対策方法

試験内容

【実技試験】
 \(\large{\color{black}{\fbox{ソルフェージュ}}}\)

(a)メロディー視唱  無伴奏の旋律を初見視唱します。
ドレミ唱(固定ド・移動ド)、ラララ唱など歌い方は自由で、立って歌ってもピアノの前に座って歌ってもOKです。
(b)ひきうたい  コードネームに従ってピアノ伴奏(両手)しながら初見視唱します。
ドレミ唱(固定ド・移動ド)、ラララ唱など歌い方は自由です。
課題に指定されているコードネームに従って旋律にふさわしい伴奏形を用いてピアノ伴奏しながら歌いますが、旋律を弾いてはいけません。

※詳しい実施方法や使用されるコードネームについては、ヤマハ音楽振興会HPよりヤマハ音楽能力検定(グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級)要項で確認してください。

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\) 

(a)\(\,8\,\)小節程度の旋律(臨時記号を含むこともある。)
(b)\(\,12~16\,\)小節程度のコードネーム付き旋律

 \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  

(a)\(\,8~16\,\)小節程度の旋律(簡単な一時的転調を含むこともある。)
(b)\(\,12~16\,\)小節程度のコードネーム付き旋律

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

(a)\(\,12~24\,\)小節程度の旋律(一時的転調を含む。)
(b)\(\,12~24\,\)小節程度のコードネーム付き旋律。

 \(\large{\color{black}{\fbox{鍵盤実技}}}\)

(a)伴奏づけ  単旋律にピアノで伴奏をつけます。
最初にメロディーだけで演奏し、次にメロディーに適切な伴奏をつけて演奏します。
予見時間は与えられません。
(b)移調奏  課題は大譜表で提示されて、定められた音程に従って移調して演奏します。
最初に課題の大譜表を楽譜通りに演奏し、次に指定されている音程に従って移調し演奏します。
予見時間は与えられません。

※移調の範囲については、ヤマハ音楽振興会HPよりヤマハ音楽能力検定(グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級)要項で確認してください。

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\) 
 
(a)\(\,8\,\)小節のごく簡単な旋律/主要\(\,3\,\)和音・属\(\,7\,\)/正しい低音による終止形
(b)\(\,8\,\)小節程度で、低音または和音伴奏を伴う旋律

 \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  

(a)非和声音を含む\(\,8\,\)小節程度の旋律/より適切な低音の選択/Ⅱ・Ⅵなど副\(\,3\,\)和音を含むこともある
(b)\(\,8\,\)小節程度で、低音または和音伴奏を伴う旋律

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

(a)一時的転調を含む1\(\,2〜16\,\)小節程度の旋律/副\(\,3\,\)和音・副属\(\,7\,\)の和音を含む/一時的転調を含むこともある
(b)オーケストラ・室内楽・歌曲など、古今の名曲の一部をピアノ編曲したもの

【筆記試験】
 \(\large{\color{black}{\fbox{聴音}}}\)

エレクトーンによる伴奏付きメロディーの聴音書き取りは、各級とも演奏データをエレクトーンで再生して行います。

※和声(範囲)や演奏回数、課題の提示方法については、ヤマハ音楽振興会HPよりヤマハ音楽能力検定(グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級)要項で確認してください。

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  

長さ:\(\,4\,\)小節程度(ただし、アウフタクトを含むことがある)
主音調名:調名とその調の主音はあらかじめ与えられますが、拍子名は与えられないので、何拍子かは課題から各自判断してください。

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

長さ:\(\,8\,\)小節程度(ただし、アウフタクトを含むことがある)
主音調名:調名とその調の主音はあらかじめ与えられますが、拍子名は与えられないので、何拍子かは課題から各自判断してください。

 \(\large{\color{black}{\fbox{楽典}}}\)

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  

■音階・和音・リズム・音程・比較的よく使われる記号・楽語などの全般的知識
■楽譜・記号等の正しい書き方
■抽出された楽譜の一部による調性判別

 \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  

■\(\,5\,\)級の範囲に加えて、移調楽器・ハ音記号等を含むスコアの読み取りと理解
■終止形・簡単な転回形を含む4声体和声の実施

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

比較的よく知られた民謡・唱歌・ポピュラー曲等のメロディーを用いて無伴奏混声4部合唱曲に編曲します。
曲の長さやスタイル、その他書法は自由です。
\(\,4\,\)声体和声様式が基本ですが、自由な編曲の手法を用いることも可能です。

 \(\large{\color{black}{\fbox{コード進行法}}}\)
 
コード進行についての理解度を審査されます。

※使われる和音の種類など詳しくは、ヤマハ音楽振興会HPよりヤマハ音楽能力検定(グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級)要項で確認してください。

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  

(a)コード付け  
旋律にふさわしいコードネームと低音を記入します。
(b)カウンターライン 
コードネーム付き旋律にカウンターライン(対旋律の素)を記入します。

 \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  

(a)コード付け  
旋律にふさわしいコードネームを記入します。
(b)低音の選択
コードネーム付き旋律にふさわしい低音を記入します。
伴奏形として出題されることがあります。
(c)カウンターライン
コードネーム付き旋律にカウンターラインを記入します。

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

(a)コード付け
旋律にふさわしいコードネームと低音を記入します。
(b)メロディー作曲
モチーフに続いて、指定されたコード進行と小節数に従ってメロディーを作曲します。
(c)オブリガート・低音
コードネーム付き旋律に対して、実際の編曲に即した第2パート(オブリガート)と低音を記入します。

対策方法

テキスト・参考書

受験対策に活用できる過去に実施された試験問題を載した問題集が発売されています。
ヤマハミュージックWeb ShopやAmazon、楽天ブックスなどでも購入できます。

■指導グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級 実技・筆記試験問題一覧 解答実施例
■指導グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級 実技試験問題一覧
■指導グレード\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級 筆記試験問題一覧

試験頻度および日時や時期

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

試験会場やヤマハ音楽教室にて配布している「\(\,5\,\)・\(\,4\,\)・\(\,3\,\)級グレード試験実施予定表」または、ヤマハ音楽振興会HPで確認してください。

試験会場

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{4級}}\)  \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

全国各地
※試験会場は、ヤマハ音楽振興会HPで確認してください。

受験料

 \(\color{magenta}{\fbox{5級}}\) \(\,8,500\,\)円(税抜) 

 \(\color{orange}{\fbox{4級}}\) \(\,9,500\,\)円(税抜)

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\) \(\,12,500\,\)円(税抜)

主催・試験実施団体

名称:一般財団法人 ヤマハ音楽振興会
住所:東京都目黒区下目黒3-24-22

 ⇒ 音楽能力検定制度(ヤマハグレード)のレベルと試験概要

音楽能力検定制度(ヤマハグレード)の全てのリストはこちらにまとめてあります。