フォークリフトを運転するにはフォークリフト運転技能者の資格(免許のようなもの)が必要です。
技能講習や特別教育を受けることによって取得できますが、運転できるフォークリフトの大きさが変わります。
受講するには年齢制限もありますので、学科と実技の科目や合格率を確認しておきましょう。
多くの方は31時間コースを受講されるので35時間コースとの違いと、満点合格の筆者が気をつけた点も書いておきます。
資格または検定試験名(正式名称と通称)
フォークリフト運転技能講習:(通称)フォークリフト運転技能者(国家資格)
受講資格
18歳以上の方が受講できます。
コース区分と受講要件
取得している資格および業務経験によって、受講コース(受講時間)が変わってきます。
都道府県労働局長登録教習機関で受講内容を確認してください。
●\(\,35\,時間(講習日数 \,5\,日間)\)
取得している資格および業務経験無しの18歳以上の方
●\(\,31\,時間(講習日数 \,4\,日間)\)
大型、中型又は普通自動車免許のいずれかを保有している方
※
普通免許だけを持っておられる多くの方はこのコースになります。
\(\,35\,\)時間コースとの違いは、学科における「走行に関する装置の構造」関係の\(\,4\,\)時間分が免除されます。
(学科試験もこの分野は免除となります。)
●\(\,15\,時間(講習日数 \,3\,日間)\)
最大荷重\(\,1t\,未満\)のフォークリフトの特別教育修了後、フォークリフトの\(\color{red}{業務経験が\,6\,ヶ月以上}\)ある方。
●\(\,11\,時間(講習日数 \,2\,日間)\)
大型特殊自動車免許(カタピラ限定を除く)を保有している方
自動車免許(普通以上)を保有し、かつ最大荷重\(\,1t\,未満\)のフォークリフトの特別教育修了後、フォークリフトの\(\color{red}{業務経験が\,3\,ヶ月以上}\)ある方。
試験内容と受験対策方法
\(\large{\color{green}{\fbox{フォークリフト運転特別教育}}}\)
●最大荷重\(\,\color{red}{1t\,未満}\)のフォークリフト
ストラドルキャリア・コンテナキャリア・トップリフター・クランプリフトが操作できます。
※ただし、フォークリフト運転特別教育受講の資格は荷役作業を行うのに必要な資格で公道での走行は出来ません。
\(\large{\color{orange}{\fbox{フォークリフト運転技能講習}}}\)
●最大荷重\(\color{red}{\,1t\,以上}\)を含め全てのフォークリフト
ストラドルキャリア・コンテナキャリア・トップリフター・クランプリフトが操作できます。
※最大荷重\(\,1t\,以上\)のフォークリフト運転の業務に従事するには、修了証など資格証の携帯が必要になります。
試験内容
\(\large{\color{green}{\fbox{フォークリフト運転特別教育}}}\)
安全衛生特別教育規程で規定された履修時間は\(\,12\,時間\)(以上)となっていますが、自動車免許所持の場合の履修時間は\(\,10\,時間\)(以上)となります。
※修了試験はありません。
■学科(\(\,6\,時間\))
・フォークリフトの走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(\(\,2\,時間\))
・フォークリフトの荷役に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(\(\,2\,時間\))
・フォークリフトの運転に必要な力学に関する知識(\(\,1\,時間\))
・関係法令(1時間)
■実技(\(\,6\,時間\))
・フォークリフトの走行操作(\(\,4\,時間\))
・フォークリフトの荷役操作(\(\,2\,時間\))
\(\large{\color{orange}{\fbox{フォークリフト運転技能講習}}}\)
フォークリフト運転技能講習の受講後に、学科・実技ともに修了試験が行われます。
■学科(\(\,11\,時間\))
・走行に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(\(\,4\,時間\))
・荷役に関する装置の構造及び取扱いの方法に関する知識(\(\,4\,時間\))
・運転に必要な力学に関する知識(\(\,2\,時間\))
・関係法令(\(\,1\,時間\))
■実技(\(\,24\,時間\))
・フォークリフトの走行の操作(\(\,20\,時間\))
・フォークリフトの荷役の操作(\(\,4\,時間\))
対策方法
フォークリフト運転技能講習を受講
講習を真剣に受けていれば、学科は合格できる試験内容です。
朝から夕方まで講習は長時間に渡り受けることになるので、体調管理に気を付けて受講に望みましょう。
受けることが出来なくなっては話になりません。
実技で即失格になるミスをあげておきますので下記のポイントは慎重に行いましょう。
・シートベルト未着用
・パレットへのフォーク差し込み不足
・フォークの先で荷物をつく
・フォークで荷物を高く持ち上げたまま移動
・駐車位置不良
・タイムオーバー
学科と実技の両方が合格しないとフォークリフト運転技能者の資格は発行されません。
ただ、実技試験のほうが重視されているので、即失格になるミスに気をつけてください。
講習頻度および日時や時期
随時行われています。
ただし、予定されている日時があってもある程度の人数がそろわないと講習自体が行われないところもあるので、
受講する予定の技能会場に確認しておく必要はあります。
講習会場
\(\large{\color{green}{\fbox{フォークリフト運転特別教育}}}\)
各事業所(企業等)または都道府県労働局長登録教習機関で行われます。
\(\large{\color{orange}{\fbox{フォークリフト運転技能講習}}}\)
都道府県労働局長登録教習機関で行われます。
各地域の労働局に問い合わせ確認してください。
受講料
\(20,000\,円~45,000\,円\)程度((テキスト代が含まれます)
保有している資格や実務経験、受講先により受講料は変わります。
また、地域によって受講料が違いますので確認しておくと良いですよ。
地方に行くほど安い傾向があります。
過去数年の平均合格率および難易度
フォークリフト運転技能者の資格は講習受講後に修了試験が行われますが、ほぼ全員合格となるので、難易度は低いです。
ただし、即失格になるミスに気をつけてください。
合格率:\(\,98\,%\)以上
※注意
講習中に指導員から言われたことをやれば合格率は高いですが、学科、実技ともに定められた時間を受講していないとダメです。
学科、実技合わせて数日間ですが遅刻しないように早めの会場入りをおすすめします。
筆者は学科、実技ともに満点で合格できました。
焦らず落ち着いてやれば大丈夫ですので、自分だけでなく他の受講者が指導員に注意されたことはよく見て聞いて確認しておくと良いです。
学科試験は学科講習のその日に試験があって十分な復習などはできませんが、
講習で指導員が強調しているポイントをおさえれば合格点は十分に取れます。
主催・試験実施団体
名称:各都道府県労働局労働基準協会
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