秘書検定は3級から準1級、1級までの4段階の資格レベルがあります。
各級の問題難易度と合格率および試験日程や面接について会場などの試験概要をお伝えします。

秘書検定の内容は、社会に出て必要になる常識や、就職活動における面接試験でも再就職する際にも、自分を表現することに活かせる内容となっています。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

秘書技能検定試験:(通称)秘書検定・秘書検民間資格

 \(\large{\color{green}{\fbox{3級}}}\)  \(\large{\color{magenta}{\fbox{2級}}}\)  \(\large{\color{orange}{\fbox{準1級}}}\)  \(\large{\color{red}{\fbox{1級}}}\)

各級の難易度

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) 

基本的な職場常識を問われるレベルです。
主に高校生が多く受験しています。

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)

複雑な場面設定の職場常識を問われるレベルです。
就職を意識した大学生や社会人の受験が目立ちます。

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)

物事の判断力や対応力が求められるレベルです。
就職面接対策として有効なことから、大学生と社会人の受験者がほぼ同数を占めています。

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

上司が常に動きやすいように先を読んでサポートする上級の秘書の能力を求められるレベルです。
現役秘書や社会人が日ごろの仕事の仕方を振り返るために受験している人が多いです。

受験資格

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)  \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

誰でも受験できます。

試験内容と受験対策方法

試験内容

出題範囲:
全級とも【筆記】は下記の通りです。
■理論
1.必要とされる資質
・秘書的な仕事を行うについて備えるべき要件
・要求される人柄
2.職務知識
・秘書的な仕事の機能
3.一般知識
・社会常識
・経営に関する知識
■実技
4.マナー・接遇
・人間関係
・マナー
・話し方、接遇
・交際の業務
5.技能
・会議
・文書の作成
・文書の取り扱い
・ファイリング
・資料管理
・スケジュール管理
・環境、事務用品の整備

準1級と1級の【面接(二次試験)】は次の通りです。
■ロールプレイング
秘書的業務担当者としての態度、振る舞い、話の仕方,言葉づかい、物腰、身なりなどの適正

≪準1級≫
・一般的なあいさつ(自己紹介)ができる。
・上司への報告ができる。
・上司への来客に対応できる。
≪1級≫
・上司への報告ができる。
・上司への来客に対応できる。

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)

【筆記】
試験時間:\(\,120\,分\)
※受験上の注意(\(\,10\,分間\))を含みます。
出題形式:選択問題(マークシート方式)と記述問題
合格基準:「理論」と「実技」\(\color{red}{それぞれの試験が\,60\,%以上}\)

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)

【筆記】
試験時間:\(\,130\,分\)
※受験上の注意(\(\,10\,分間\))を含みます。
出題形式:選択問題(マークシート方式)と記述問題
合格基準:「理論」と「実技」\(\color{red}{それぞれの試験が\,60\,%以上}\)

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)

【筆記】
試験時間:\(\,140\,分\)
※受験上の注意(\(\,10\,分間\))を含みます。
出題形式:選択問題(マークシート方式)と記述問題
合格基準:「理論」と「実技」\(\color{red}{それぞれの試験が\,60\,%以上}\)で二次試験(面接)となります。

【面接】
試験時間:\(約\,10\,分\)(3人一組)
課題内容:控室の「課題を読む席」に移動し報告の\\color{red}{(課題を\,2\,分間}\)で覚えます。
・「あいさつ」は面接番号・名前を言う簡単な自己紹介です。
・「報告」の課題は\(\,50\,\)字程度の文章です。
・「応対」は課題をパネルで示します。
合格基準:審査のポイントの事項をきちんとしているか、丁寧であるか、明るく生き生きしているかの観点で通観しそれが上級秘書のレベルであると判断された場合。

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

【筆記】
試験時間:\(\,150\,分\)
※受験上の注意(\(\,10\,分間\))を含みます。
出題形式:記述問題
合格基準:「理論」と「実技」\(\color{red}{それぞれの試験が\,60\,%以上}\)で二次試験(面接)となります。

【面接】
試験時間:\(約\,11\,分\)(2人一組)
課題内容:面接室に入る前の\(\color{red}{\,5\,分間で課題}\)を覚えます。
・「報告」の課題の指示に従って\(\color{red}{\,1\,~\,2\,分の時間内}\)で上司役に報告します。
・「応対」の課題の指示に従って\(\color{red}{\,1\,~\,2\,分の時間内}\)で来客役に応対します。
合格基準:審査のポイントの事項をきちんとしているか、丁寧であるか、明るく生き生きしているかの観点で通観しそれが上級秘書のレベルであると判断された場合。

対策方法

テキスト・参考書での独学
専門講座
通信講座

テキスト・参考書での独学の場合、実務技能検定協会では早稲田教育出版の公式テキストを推奨しています。
実務技能検定協会の公式サイトからや全国有名書店、Amazonや楽天ブックスなどのweb書店から購入できます。

■秘書検定 受験ガイド(3級)
■秘書検定 実問題集(3級・2級・準1級・1級)
■秘書検定 パーフェクトマスター (3級・2級)
■秘書検定 集中講義(3級・2級・準1級・1級)
■秘書検定 クイックマスター(3級・2級・準1級)
■秘書検定 新クリアテスト( 3級・2級・準1級・1級)
■秘書検定1級 面接合格マニュアル〈DVD〉(準1級・1級)

全級に共通している学習法のポイントは、公式テキストを反復したら過去問題を何回も解いて、自信をつけて最後に模擬試験で確認することです。
たくさんのテキストが販売されているので、自分に合ったテキストを決めましょう。

・過去問題をたくさん解いていきたい場合
秘書検定 パーフェクトマスター + 秘書検定 実問題集

・時間を掛けてじっくり勉強したい場合
秘書検定 集中講義 + 秘書検定 実問題集

・学習時間が限られている場合
秘書検定 クイックマスター + 秘書検定 実問題集

・秘書検定 新クリアテストは、一冊に200問の模擬問題か収録されている「もっと問題を解きたい」という場合にぴったりのテキストです。

・秘書検定 受験ガイド
「審査基準」を一つ一つ細かく解説している基本の参考書です。

準1級・1級は難易度も高く面接試験も行われるので、専門講座や自宅のパソコンで秘書検定が学習できる通信講座を利用するのも良いでしょう。

かかる費用や通うための時間や日数、パソコンの前で学習する時間などを考え、自分の置かれている環境に合った対策方法を選んでください。

試験頻度および日時や時期

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)  \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\) 

 \(年\,3\,回\hspace{10pt}6\,月・\,11\,月・翌年\,2\,月\)

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

【筆記】 \(年\,2\,回\hspace{10pt}6\,月・\,11\,月\)
【面接】 \(年\,2\,回\hspace{10pt}5\,月~\,8\,月・\,10\,月~翌年\,1\,月\)

試験会場

【筆記試験会場】
 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)  \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

全国各地
筆記試験会場は各地区ごとにブロック化されています。
実務技能検定協会公式サイトより確認してください。
※詳細は受験票で確認してください。

【面接試験会場】
 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\)  \(\color{red}{\fbox{1級}}\)

全国各地
実務技能検定協会公式サイトより確認してください。
※詳細は受験票で確認してください。

受験料

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) \(2,800\,円\)(税込)

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\) \(4,100\,円\)(税込)

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\) \(5,300\,円\)(税込)

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\) \(6,500\,円\)(税込)

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) 合格率:\(\,55\,\)%前後

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\) 合格率:\(\,55\,\)%前後

 \(\color{orange}{\fbox{準1級}}\) 合格率:\(\,40\,\)%前後

 \(\color{red}{\fbox{1級}}\) 合格率:\(\,25\,\)%前後

3級から難易度が低いとはいえません。
上位級は数分という短い時間制限のある課題もありますので、かなりの難易度といえます。

主催・試験実施団体

名称:公益財団法人 実務技能検定協会
住所:東京都新宿区高田馬場1-4-15

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