菓子検定は料理検定とは別の試験で2級と3級があります。
材料や製菓法や道具、文化を学び、よりお菓子を楽しむための検定試験です。

検定試験では身近なものから専門性の高いものまで洋菓子と和菓子の両方の知識が問われます。
公式問題集とその解説が主な試験範囲となるので目安となる合格点をご紹介しておきます。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

菓子検定試験:(通称)菓子検定民間資格

 \(\large{\color{green}{\fbox{3級}}}\)

お菓子に興味を持つ人を広く対象です。

 \(\large{\color{magenta}{\fbox{2級}}}\)

お菓子に深い関心を持つ人、家庭でお菓子をつくっている人を対象です。

菓子検定とは

いつの時代にも、私たちの傍らにはいつの時代にも甘いものがありました。

古代の壁画に、人がハチミツを採取する姿が描かれています。
人間の歴史が始まるより前から甘味を求めていました。

現代はおやつに、食後のデザートに、お菓子は私たちの幸せな生活に欠かせない存在です。

人を笑顔にするお菓子の美しさは、人が生み出した芸術作品のひとつとです。
口に入れば消えてしまう儚(はかな)いものですが、音楽や絵画と同じく人に感動を与え記憶に刻まれます。

このようなお菓子の可能性を感じて、甘い魔法のような世界をもッとのぞいて、材料や製菓法、道具、菓子文化についての知識を広げることを目的とした検定試験です。

受験資格

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)  \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\) 

誰でも受験できます。
※併願受検も可能です。
ただ、出題範囲には下級の内容も含まれるので、順を追っての受験を推奨しています。

試験内容と受験対策方法

試験内容

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) 

出題範囲:公式ブック「菓子検定公式問題集&解説評論社刊」の内容を中心に出題されます。(解説も出題範囲)
受検時間:\(\,45\,分\)
問題方式:択一マークシート方式
問題数:\(\,50\,問\)
合格点:公表されていません。(7割の正解率が目安)

出題内容:身近なお菓子について基本的な知識。
(洋菓子に関する問題 \(\color{red}{80~90\,%}\)・和菓子に関する問題\(\,\color{red}{10\,~\,20\,%}\))
■洋菓子部門
日本で親しまれている洋菓子と、西ヨーロッパと北アメリカの代表的なお菓子について出題されます。
・定番のお菓子(プリンやショートケーキ、クッキーなど)がどのようなものか、成り立ちや名前の由来、使われている生地・クリームは何かなどを問う問題
・お菓子のつくり方に関する初歩的な知識と、小麦粉、砂糖、卵、乳製品、果物など一般的な洋菓子の材料、よく使う器具の基礎知識についての問題 他
■和菓子部門
和菓子の中で、特になじみの深いお菓子のつくり方や材料について出題されます。
・柏餅、おはぎ、ようかん、カステラなどのお菓子のつくり方、材料・由来などについての問題
・どのような行事や節句に関係するものか、周辺知識に関わる問題
・米粉、葛粉、きな粉などの基本的な材料についての原料や種類に関する問題
・基本的な器具についての使い方に関する問題

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)

出題範囲:公式ブック「菓子検定公式問題集&解説評論社刊」の内容を中心に出題されます。(解説も出題範囲)
受検時間:\(\,60\,分\)
問題方式:択一マークシート方式
問題数:\(\,80\,問\)
合格点:公表されていません。(7割の正解率が目安)

出題内容:一般的なものから専門性の高いものまで、幅広いお菓子について出題されます。
(洋菓子に関する問題 \(\color{red}{約\,80\,%}\)・和菓子に関する問題 \(\color{red}{約\,20\,%}\)・栄養衛生についての初歩的な問題 \(\color{red}{数%}\))
■洋菓子部門
ヨーロッパの一般的なお菓子(フランス菓子を中心)について出題されます。
・お菓子の構成、語源や由来などの問題
・洋菓子づくりの基礎になっているフランス菓子の基本生地とクリームについて、実際のレシピにそって材料、分量、つくり方の手順を答える問題
・基本的な製菓材料の歴史的背景とそれがお菓子をつくる過程でどのような働きをするのか問う問題
・一般的な材料、器具に関しての問題
■和菓子部門
和菓子の中で専門性のあるお菓子について出題されます。
・饅頭、上生菓子、餅菓子、団子などの作り方、材料・由来などについての問題
・和菓子の起源や変化の過程、歴史などについての問題
・和菓子に使われる白玉粉、餅粉、上用粉、上新粉などさまざまな粉の性質や特徴についての問題
・ぜんざい、かるかんなど地域性のある和菓子や、日本茶についての問題

対策方法

公式ブックでの独学

菓子検定問題は公式ブック「菓子検定 公式問題集&解説」の内容を中心に出題されます。
2級の出題範囲には、3級の問題集からの問題が含まれます。

試験問題には公式問題集の問題だけでなく、解説も出題範囲となるのでしっかりとチェックしておきましょう。

公式ブックは、全国主要書店やAmazonや楽天ブックスなどのweb書店、菓子検定HPから購入できます。

菓子検定公式問題集&解説3級
菓子検定公式問題集&解説2級
大阪あべの辻製菓専門学校 菓子検定委員会[編](評論社刊)
定価 各\(\,1,200\,円\)(税別)

試験頻度および日時や時期

 \(年\,1\,回\hspace{10pt}6\,月\)

試験会場

本会場
・東京会場
・大阪会場
・名古屋会場
※会場の詳細は受検票を確認してください。

受験料

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\) \(3,200\,円\)

 \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\) \(4,200\,円\)

過去数年の平均合格率および難易度

 \(\color{green}{\fbox{3級}}\)  \(\color{magenta}{\fbox{2級}}\)

合格率は公表されていません。

主催・試験実施団体

名称:大阪あべの辻製菓専門学校 菓子検定委員会
住所:大阪府大阪市阿倍野区松崎町3丁目9−23

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