国土交通省管轄の国家資格である航空整備士の資格は4種類に分けられています。

ここでは、2等,1等航空整備士の資格試験(学科,実地)の内容や日程と仕事内容についてお伝えします。

資格または検定試験名(正式名称と通称)

航空整備士(二等・一等):(国家資格

航空整備士の資格 4種類

航空整備士の資格は国土交通省管轄の国家資格です。
資格は次の\(\,4\,\)種類に分けられ、航空整備士と航空運航整備士では、整備できる範囲が違います。

航空整備士は格納庫などでの整備全般ができる資格です。
●二等航空整備士(小型機やセスナ)
●一等航空整備士(大型機)

航空運航整備士はフライト前の駐機場などでの軽微な整備に限定された航空整備士の下位資格です。
●二等航空運航整備士
●一等航空運航整備士

 ⇒ 航空運航整備士(2等,1等)資格試験(学科,実地)の内容や日程と仕事内容

航空整備士の主な仕事内容

航空整備士の主な仕事は、航空機の安全を守るための業務として「整備・点検・修理」です。
次の\(\,3\,\)つに大別されます。

【ライン整備】
ライン整備は、空港に到着した航空機を空港内の航空機駐機場にて、決められたフライトスケジュールの中、次の出発までの短時間のうちに、点検・整備します。
【ドック整備】
ドック整備は、航空機を格納庫に収容して一定のフライト時間ごとに行われる、大掛かりな定時整備または重整備と言われる作業です。
【ショップ整備】
ショップ整備は、航空機の心臓部であるエンジン周辺の電子・電気パーツを機体から取り外して、工場などで精密チェックを行います。

受験資格

●二等航空整備士
・\(\,19\,\)歳以上
・\(\,3\,\)年以上の航空機の整備実務経験を有する人

●一等航空整備士
・\(\,20\,\)歳以上
・\(\,4\,\)年以上の航空機の整備実務経験を有する人

試験内容

試験は学科試験と実地試験が行われます。

学科試験に合格しなければ実地試験は受けることは出来ません。
※ただし、合格した科目は\(\,1\,\)年以内に行われる試験を通じて免除されます。

実地試験は、学科試験合格者に対して\(\,2\,\)年以内に受験者の受験希望日等を考慮して試験が実施されます。

●二等航空整備士・一等航空整備士
■学科試験
出題形式:四肢・五肢択一式
試験科目:
・空力
・機体
・航空法規
・発動機
・電子装備品等
・航空通信
・空中法
・航空気象
・空中操作 など
合格基準:科目ごとに \(\,70\,\)点以上( \(\,100\,\)点満点中)

■実地試験
受験者の技量をみて次の試験が行われます。
・整備基本技術
・整備、検査知識
・整備技術
・点検作業
・動力装置操作

試験頻度および日時や時期

年\(\,3\,\)回実施  \(\,3\,\)月・\(\,7\,\)月・\(\,11\,\)月

試験会場

千歳・岩沼・東京・名古屋・大阪・福岡・宮崎・那覇

※試験会場は試験日によって異なります。

申込方法

技能証明申請書や受験申込書などの必要書類を揃えて、下記へ提出します。

【千歳・岩沼・東京を受験地とする人】
東京航空局保安部運用課検査乗員係
〒102-0074 東京都千代田区九段南1-1-15 九段第2合同庁舎

【名古屋・大阪・福岡・宮崎・那覇を受験地とする人】
大阪航空局保安部運用課検査乗員係
〒540-8559 大阪市中央区大手前4-1-76 大阪合同庁舎第4号館

受験料

【二等航空整備士】
■学科試験  \(\,5,600\,\)円
■実地試験  \(\,45,000\,\)円
■登録免許税 \(\,6,000\,\)円

【一等航空整備士】
■学科試験  \(\,5,600\,\)円
■実地試験  \(\,50,100\,\)円
■登録免許税 \(\,9,000\,\)円

主催・試験実施団体

名称:国土交通省 航空局 安全部運航安全課
住所:東京都千代田区霞が関2-1-3

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