歯科衛生士になるには国家試験に合格しなければなれません。
ここでは受験資格や試験内容および合格率をお伝えします。
国家試験を受験するためには専門の教育課程を修めるる必要性があります。
似たものに歯科助手がありますが、資格の種類や業務範囲や待遇は全く違いますので確認しておいた方が良いです。


資格または検定試験名(正式名称と通称)

歯科衛生士:(国家資格)

国家試験に合格した人は、厚生労働大臣から「歯科衛生士」という国家資格をもらう事が出来ます。
保健所で免許の申請を行い免許証を受け取ることになります。

歯科衛生士と歯科助手との違い

\(\color{orange}{\fbox{歯科衛生士}}\)

歯科衛生士は、患者さんに対して歯科医療業務を行う専門職です。
歯科衛生士法に基づいた国家資格で医療人としての業務、地位が保障されています。
仕事内容は大きく分けると次の3つで、三大業務と言われます。
●歯科予防処置
●歯科保健指導
●歯科診療補助

\(\color{green}{\fbox{歯科助手}}\)

歯科助手(歯科アシスタント)は、受付事務や診療のための雑務を担当する仕事で医療行為は行えまえん。
何ら法的な基準はなく、国に認められた資格はありません

受験資格

\(1.\) 文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した人(卒業見込みの人も含みます。)
\(2.\) 都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所を卒業した人(卒業見込みの人も含みます。)
\(3.\) 外国の歯科衛生士学校を卒業、または外国において歯科衛生士免許を得た人で、厚生労働大臣が上記の \(1.2.\) に掲げる人と同等以上の知識及び技能を有すると認めた人

試験内容と受験対策方法

試験内容

■人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
■歯・口腔の構造と機能
■疾病の成り立ちおよび回復過程の促進
■歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
■歯科衛生士概論
■臨床歯科医学
■歯科予防処置論
■歯科保健指導論
■歯科診療補助論

対策方法

大学・専門学校・専門養成所

大学や文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校、都道府県知事の指定した歯科衛生士養成所に入学し、きちんと授業を受けて技術と知識をしっかりと学べば、ほぼ合格できるといえるでしょう。
歯科衛生士の専門学校では、この国家試験対策を重視して毎年「合格率 \(100\) %」を達成している学校も少なくありません。

試験頻度および日時や時期

年 \(1\) 回実施  \(3\) 月

試験会場

北海道・宮城県・千葉県・新潟県・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県

※試験会場の詳細は歯科医療振興財団HPで確認してください。

受験料

\(14,300\) 円

過去数年の平均合格率および難易度

【平成 \(29\) 年度】
受験者数:\(7,374\) 名
合格者数:\(7,087\) 名
合格率:\(96.1\) %

\(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{7,087}{7,374}\times 100≒96.1(%)\)

【平成 \(28\) 年度】
受験者数:\(7,218\) 名
合格者数:\(6,737\) 名
合格率:\(93.3\) %

\(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{6,737}{7,218}\times 100≒93.3(%)\)

【平成 \(27\) 年度】
受験者数:\(7,233\) 名
合格者数:\(6,944\) 名
合格率:\(96.0\) %

\(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{6,944}{7,233}\times 100≒96.0(%)\)

例年 \(95\) %前後のとても高い合格率を維持しています。
試験科目は複数ありますが試験形式はマークシート方式のみで、面接や論文また実技試験は行われないので、学校できちんと授業を受けていればあまり心配する必要はなく、難易度は低いと言えます。

ただしこの試験を受けるためには、高等学校を卒業後、受験資格となっている歯科衛生士養成機関(専門学校、短期大学、大学)において、歯科衛生士として求められる知識や技術を習得し、卒業する必要があるので誰でも簡単に受験し合格できるというわけではありません。

主催・試験実施団体

名称:一般財団法人 歯科医療振興財団
住所:東京都千代田区九段北4丁目1番20号 歯科医師会館内

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