法人融資渉外は銀行業務検定試験の1つで、3級はおもに中小企業を、2級はおもに中堅・中小企業を対象に、企業の実態と資金ニーズを把握し、融資推進を図る知識や技術の習得度を測るのが目的です。
ここでは法人融資渉外3級と2級の試験内容や合格率や難易度および日程などの試験概要をお伝えします。


資格または検定試験名(正式名称と通称)

銀行業務検定試験 法人融資渉外3級・2級:(通称)法人融資渉外3級・2級(民間資格)

 \(\large{\color{orange}{\fbox{3級}}}\)  

銀行業務において、おもに中小企業を対象に融資推進上必要とされる実務知識や推進手法に関する知識および応用技能の習得程度を測ることを目的とした試験です。

 \(\large{\color{red}{\fbox{2級}}}\)

銀行業務において、おもに中堅・中小企業を対象に企業の実態と資金ニーズを把握し、融資推進を図るための各種実務知識と応用技能の習得程度を測ることを目的とした試験です。

受験資格

\(\color{red}{\fbox{3級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)

誰でも受験できます。

試験内容と受験対策方法

試験内容

\(\color{red}{\fbox{3級}}\)

出題形式:五答択一式・事例付五答択一式・記述式
試験科目:
■基本知識(\(70\) 点)
・五答択一式(15問)
・事例付五答択一式(\(10\) 事例 \(20\) 問)
■技能応用(\(30\) 点)
・記述式(\(3\) 題 \(6\) 問)
融資推進/情報収集と活用/企業の実態把握/資金ニーズの把握/融資プラン/融資の実行と管理・回収/コンプライアンス/保証協会の利用による融資推進/その他
合格基準:\(60\) %以上(\(100\) 点満点)
※試験委員会にて最終決定となります。
試験時間:\(180\) 分 
※試験開始後 \(60\) 分間・終了前 \(10\) 分間は退席禁止となります。
持ち物:受験票・HBの鉛筆・消しゴム・電卓(金融計算電卓・関数・メモ機能付きはNG)

\(\color{orange}{\fbox{2級}}\)

出題形式 :記述式(\(10\) 題 各 \(10\) 点)
試験科目:資金ニーズの把握/資金使途の検討/業界動向・特性の見方/財務分析・資金繰り分析/担保・保証/コンプライアンス/保証協会の利用による融資推進/その他
合格基準:\(60\) %以上(\(100\) 点満点)
※試験委員会にて最終決定となります。
試験時間:\(180\) 分 
※試験開始後 \(60\) 分間・終了前 \(10\) 分間は退席禁止となります。
持ち物:受験票・HBの鉛筆・消しゴム・電卓(金融計算電卓・関数・メモ機能付きはNG)

対策方法

テキスト・参考書での独学
通信講座

銀行業務検定協会より、試験に関連した書籍や通信講座が紹介されています。

\(\color{red}{\fbox{3級}}\)  

【関連する書籍】
●法人融資渉外3級 問題解説集
過去問題を各年度ごとに「問題編」と「解説編」が設けられています。
●法人融資渉外の実務
「基本知識」「財務分析」「資金ニーズへの対応」「与信管理」を体系的にまとめた実務書です。

【関連する通信講座】
●法人融資渉外基本コース
実効ある融資渉外の推進手法をわかりやすく学ぶ内容
・企業ニーズの的確な把握と分析、そして企業育成という視点からの融資推進・渉外の基本知識とノウハウ
・企業の成長をサポートするという観点から、コンサルティング・セールスを重視

\(\color{orange}{\fbox{2級}}\)

【関連する書籍】
●法人融資渉外2級 問題解説集
過去問題を各年度ごとに「問題編」と「解説編」が設けられています。
●法人融資渉外の実務
「基本知識」「財務分析」「資金ニーズへの対応」「与信管理」を体系的にまとめた実務書です。

【関連する通信講座】
●法人融資渉外実践コース
取引先へのソリューション渉外力を総合的に高める内容 
・各項目について「ポイント想定術」「速眼術」「プランニング力」「評価力」「実践力」「応用力」を身に付ける

通信講座や関連書籍で基礎知識を身につけ、過去問題を解き、出題傾向の把握し試験に備えることで合格を目指してください。

※試験に関連した書籍や通信講座の詳細は銀行業務検定協会HPで確認してください。

試験頻度および日時や時期

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)  

年 \(1\) 回実施  \(6\) 月

試験会場

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)  \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)

 銀行業務検定協会が全国約 \(215\) 地区に設置する約 \(220\) 会場

 ※各試験会場の詳細については受験票で確認してください。

受験料

 \(\color{red}{\fbox{3級}}\) \(4,320\) 円 (税込)

 \(\color{orange}{\fbox{2級}}\) \(6,480\) 円 (税込)

過去数年の平均合格率および難易度

 
 \(\color{red}{\fbox{3級}}\)

【\(2018\) 年】
 受験者数:\(1,575\) 名
 合格者数:\(502\) 名 
 合格率:\(31.87\) %

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{502}{1,575}\times 100≒31.9(%)\)

【\(2017\)年】
 受験者数:\(1,528\) 名
 合格者数:\(580\) 名
 合格率:\(37.96\) %

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{580}{1,528}\times 100≒38.0(%)\)

【\(2016\) 年】
 受験者数:\(2,094\) 名
 合格者数:\(826\) 名 
 合格率:\(39.45\) %

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{826}{2,094}\times 100≒39.5(%)\)

 \(\color{orange}{\fbox{2級}}\)

【\(2018\) 年】
 受験者数:\(998\) 名
 合格者数:\(221\) 名
 合格率:\(22.14\) %

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{221}{998}\times 100≒22.1(%)\)

【\(2017\) 年】
 受験者数:\(992\) 名
 合格者数:\(357\) 名
 合格率:\(35.99\) %

 \(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{357}{992}\times 100≒36.0(%)\)

【\(2016\) 年】
 受験者数:\(1,074\) 名
 合格者数:\(385\) 名
 合格率:\(35.85\) %

\(\displaystyle 合格率=\frac{合格者数}{受験者数}=\frac{385}{1,074}\times 100≒35.9(%)\)

\(3\) 級といっても、財務、融資などの知識を前提とした上で応用的な知識、判断を問う問題になっており、さらに\(2\) 級では全てが事例記述式になることから、難易度は高い検定試験と言えます。

主催・試験実施団体

名称:銀行業務検定協会/検定試験運営センター
住所: 東京都新宿区市谷本村町3-21

 ⇒ 銀行業務検定試験とは?難易度や合格率と系統と種目などの検定概要

銀行業務検定試験(23系統・36種類)の全てのリストはこちらにまとめてあります。

 ⇒ 財務・金融に関する資格一覧 キャリアアップを目指しスキルを活用!

財務・金融に関する資格一覧です。