食品衛生管理者とは、食品衛生法により食品のなかでも衛生上の考慮が必要な乳製品・食肉製品・添加物等を製造・加工する施設で配置が義務付けられている国家資格です。
ここでは、資格取得に必要な資格要件や講習内容をお伝えします。
資格または検定試験名
食品衛生管理者:(国家資格・必置)
※「食品衛生管理者」は「食品衛生責任者」とは異なります。
食品衛生管理者とは
食品衛生管理者とは、食品衛生法に基づき、食品のなかでも衛生上の考慮が必要な乳製品・食肉製品・添加物等を製造・加工する施設で配置が義務付けられている国家資格です。
衛生管理や衛生教育、従事者の健康管理を職務としています。
食品衛生管理者を置かなければならない業種
■全粉乳(その容量が1,400g以下である缶に収められるものに限る)
■加糖粉乳
■調整粉乳
■食肉製品
■魚肉ハム
■魚肉ソーセージ
■放射線照射食品
■食用油脂(脱色または脱臭の過程を経て製造されるものに限る)
■マーガリン
■ショートニング
■添加物(食品衛生法第11条第1項の規定により規格が定められたものに限る)
受講資格
学校教育法に基づく高等学校もしくは中等教育学校もしくは旧中等学校令(昭和18年勅令第36号)に基づく中等学校を卒業した人、
または、厚生労働省令で定めるところによりこれらの人と同等以上の学力があると認められる人で、
食肉製品、または添加物の製造、または加工の衛生管理の業務に\(\,3\,\)年以上従事した者
※ただし、衛生管理の業務に\(\,3\,\)年以上従事した製造業または加工業と同種の業種の施設においてのみ食品衛生管理者となることができます。
講習を受講することなく食品衛生管理者となることができる資格取得要件
● 医師・歯科医師・薬剤師・獣医師
●大学で医学・歯学・薬学・獣医学・畜産学・水産学・農芸化学の課程を修めて卒業した人
●都道府県知事の登録を受けた食品衛生管理者の養成施設において所定の課程を修了した人
食品衛生管理者登録講習会の内容
講習は、一般共通科目と専門科目(食肉製品関係科目または添加物関係科目のどちらか)を受講します。
一般共通科目
【一般共通科目】
\(\,9\,\)科目 \(\,132\,\)時間
・公衆衛生概論
・食品衛生法及び関係法令
・食品、添加物等の基準規格
・化学概説
・細菌学序論
・毒物学
・食中毒学
・食品学(栄養学を含む。)
・施設における衛生管理
専門科目
【食肉製品関係科目】
\(\,5\,\)科目 \(\,69\,\)時間
・細菌学実習
・食肉製品検査法
・食肉製品検査実習
・施設見学及び臨地訓練
【添加物関係科目】
\(\,5\,\)科目 \(\,69\,\)時間
・分析法概論
・添加物鑑定法
・添加物鑑定実習
・施設見学及び臨地訓練
食品衛生管理者登録講習会の頻度および日時や時期
講習会を実施しようとする開催者からの申請により、都道府県知事が決定します。
※講習会についての詳細は、日本食品衛生協会 公益事業部食品衛生推進課(TEL:03-3403-2112)に確認してください。
食品衛生管理者登録講習会会場
【一般共通科目】東京・大阪
【専門科目(食肉製品・添加物)】東京
講習料
\(\,298,000\,\)円(税込、教材・テキスト代を含む)
※開催者により異なることがあります。
主催・試験実施団体
名称:厚生労働省医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全企画課指導係
住所:東京都千代田区霞が関1-2-2
名称:公益社団法人 日本食品衛生協会 公益事業部食品衛生推進課
住所:東京都渋谷区神宮前2-6-1
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