ウェブデザイン技能検定1級の実技試験と学科試験の内容や日程と、HPで公表されている過去問や合格率や難易度についてお伝えします。

ウェブデザイン技能士はWeb業界唯一の国家資格で、3級から1級の3つのレベルに分かれています。

資格または検定試験名

ウェブデザイン技能検定:(国家資格

ウェブデザイン技能検定とは

ウェブデザイン技能検定とは、Webサイト制作に必要となる知識と技能を認定するWeb業界唯一の国家資格です。
合格すれば「ウェブデザイン技能士」と履歴書に記載できることから、注目度が高い試験と言えます。

ウェブデザイン技能士は、国際標準規格に基づく目的にあったWebサイトをデザインすることが主な仕事ですが、システムの構築だけでなくセキュリティ対策や運用・管理に携わる場合もあります。

試験は3級2級・\(\,1\,\)級の\(\,3\,\)つのレベルに分かれています。

1級の受験資格

次のいずれか一つに該当していることとなります。

【学科試験】
■\(\,2\,\)級の技能検定合格者で、その後ウェブの作成や運営に関する業務に\(\,2\,\)年以上携わった経験がある人
■ウェブの作成や運営に関する業務に\(\,7\,\)年以上携わった経験がある人
■職業高校・短大・高専・高校専攻科・専修学校・各種学校を卒業、または普通職業訓練を修了後、ウェブの作成や運営に関する業務に\(\,5\,\)年以上携わった経験がある人
■大学卒業後、ウェブの作成や運営に関する業務に\(\,3\,\)年以上携わった経験がある人
■高度職業訓練修了後、ウェブの作成や運営に関する業務に\(\,1\,\)年以上携わった経験がある人
※ただし学校卒業と訓練修了については、卒業あるいは修了した該当科にインターネットスキル認定普及協会が定めた、ウェブの作成や運営に関する科目等が含まれると認めたものに限ります。

【実技試験】
■\(\,1\,\)級の技能検定で学科試験に合格した人
※ただし実技試験が行われる日が、学科試験の合格日より\(\,2\,\)年以内である場合に限られます。

1級の試験内容と受験対策方法

試験内容

ウェブデザイン技能検定1級は、学科試験とペーパー実技試験・作業実技試験が行われます。
ただし、ペーパー実技試験・作業実技試験は学科試験の合格者に対し行われます。

【学科試験】
試験形式:多肢選択法・真偽法(マーク方式)
試験時間:\(\,90\,\)分
出題科目と範囲:
1. インターネット概論
1-1. インターネット
1-2. ネットワーク技術
1-3. インターネットにおける標準規格・関連規格と動向
1-4. ウェブブラウジング
1-5. ワールドワイドウェブ(WWW)セキュリティ技術
1-6.インターネット最新動向と事例
2. ワールドワイドウェブ(WWW)法務
2-1. 知的財産権とインターネット
2-2. インターネットに関わる法令等
3. ウェブデザイン技術
3-1. ハイパテキストマーク付け言語および拡張可能なハイパテキストマーク付け言語(HTML・XHTML)とそのコーディング技術
3-2. スタイルシート(CSS)とそのコーディング技術
3-3. スクリプト
3-4. サーバサイドアプリケーション
4. ウェブ標準
5. ウェブビジュアルデザイン
5-1. ページデザインおよびレイアウト
5-2. マルチメディアと動的表現
6. ウェブインフォメーションデザイン
6-1. インフォメーションデザイン
6-2. インタフェースデザイン
6-3. ユーザビリティ
6-4. 各種データベースとの連携によるダイナミックなサイトデザイン
7. アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン
8. ウェブサイト設計・構築技術
9. ウェブサイト運用・管理技術
10. 安全衛生・作業環境構築

合格基準:
【学科試験】\(\,70\,\)点以上(\(\,100\,\) 点満点)

【実技試験】
仕様に基づいたウェブサイトの構築課題
●ペーパー実技試験
試験時間:\(\,60\,\)分
課題数:\(\,5\,\)課題
出題科目と範囲:
次の5課題について仕様に基づきウェブサイト作成に関わる作業を行う。
※素材や仕様の詳細については試験実施時に配布される。

1. ウェブサイト設計・計画およびウェブサイトデザイン作業
ウェブサイト設計に関わるデザインモックアップ(ページのレイアウト設計を視覚的に記述したもの)の作成。
2. ウェブサイト設計・計画およびウェブサイトデザイン作業
ウェブサイト設計に関わるサイトマップの作成。
3. ウェブサイト設計・計画
ウェブサイト設計に関わる遷移図の作成。
4. ウェブサイト設計・計画およびウェブサイトデザイン作業
DB の設計(正規化)、およびテーブルの作成。
5. ウェブサイトデザインおよびウェブサイト運用管理作業
ウェブページのキャプチャ、ソースコードなどの情報を元にした修正作業。

●作業実技試験
試験時間:\(\,180\,\)分
課題数:\(\,4\,\)課題
出題科目と範囲:
次の4課題について仕様に基づきウェブサイト作成に関わる作業を行う
※素材や仕様の詳細については試験実施時に配布される。

1. ウェブグラフィックデザイン作業
各種グラフィック素材の加工および利用。
2. マルチメディアデータの作成作業
GIF/JS/SVG いずれかの形式によるアニメーション作成。
3. ウェブサイト構築
仕様に基づいたトップページを含む全3ページのウェブサイト作成。(全3ページにはphpによるページも含まれる)
(X))TML および CSS のコーディング作業。
ウェブ標準に準拠したサイト作成。
アクセシビリティに配慮したサイト作成。
4. サーバサイドアプリケーションの作成
データベースおよびサーバサイドアプリケーションを利用した、ダイナミックなウェブページの作成
(作成にあたっては XSS(クロスサイトスクリプティング)、SQL インジェクションなどのセキュリティ対策に留意すること)

合格基準:
【実技試験】\(\,70\,\)点以上(\(\,100\,\)点満点 ただし、各作業分類において配点の\(\,60\,\)%以上の得点を得ること)

対策方法

テキスト・参考書での独学
インターネットスキル認定普及協会HPで、学科試験とペーパー実技試験と作業実技試験の過去3回分の問題を公開していますので活用しましょう。

1級の試験頻度および日時や時期

年\(\,1\,\)回実施
【学科試験】\(\,12\,\)月
【実技試験】\(\,2\,\)月

※詳しい日程は、インターネットスキル認定普及協会HPで確認してください。

1級の試験会場

【学科試験】東京・大阪・福岡
【実技試験】東京・大阪

※試験会場は受験票で確認してください。

1級受験料

【学科試験】
\(\,7,000\,\)円(非課税)

【実技試験】
\(\,25,000\,\)円(非課税)
※実技はペーパー実技を含みます。

1級の合格率および難易度

インターネットスキル認定普及協会より\(\,1\,\)級の合格率は約\(\,10\,\)%前後と公表されています。
難易度は非常に高いと言えます。

主催・試験実施団体

名称:厚生労働大臣指定試験機関 特定非営利活動法人
インターネットスキル認定普及協会 検定事務局
住所:東京都新宿区西新宿7-16-1 第3歯朶ビル2階

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