メンタルヘルスマネジメント検定試験は、働く人たちの心の病を未然に防ぎ、活力ある職場づくりを目指して必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得する試験です。
職場内での役割に応じてⅠ,Ⅱ,Ⅲ種に分かれています。
ここでは、Ⅰ種の試験概要と勉強法や気になる合格率、難易度についてお伝えします。
資格または検定試験名
メンタルヘルス・マネジメント®検定試験(公的資格)
メンタルヘルス・マネジメント®検定試験 3つのコース
メンタルヘルス・マネジメント®検定試験は、職場内での対象や目的に応じてにコース(Ⅲ種・Ⅱ種・Ⅰ種)が分かれています。
●Ⅲ種(セルフケアコース)
対象:一般社員
目的:組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進
●Ⅱ種(ラインケアコース)
対象:管理監督者(管理職)
目的:部門内・上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進
⇒ メンタルヘルスマネジメント検定試験2種,3種の概要と勉強法および合格率
●Ⅰ種(マスターコース)
対象:人事労務管理スタッフ経営幹部
目的:社内のメンタルヘルス対策の推進
Ⅰ種の受験資格
誰でも希望のコースを受験できます。
※Ⅱ種とⅠ種を同日に受験することも可能です。
Ⅰ種の試験内容と受験対策方法
試験内容
試験内容は、厚生労働省策定の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を参考に構築され、
問題は、公式テキストの内容とそれを理解したうえでの応用力が問われます。
尚、公式テキストに記載されている統計調査の最新の結果(公表済みのもの)などについて出題されることがあります。
●Ⅰ種
■達成目標
自社の人事戦略・方針を踏まえたうえで、メンタルヘルスケア計画、産業保健スタッフや他の専門機関との連携、従業員への教育・研修等に関する企画・立案・実施ができる。
出題形式:選択問題・論述問題
試験時間:\(\,3\,\)時間
・選択問題(\(\,2\,\)時間)
・論述問題(\(\,1\,\)時間)
配点:
・選択問題 \(\,100\,\)点
・論述問題 \(\,50\,\)点
※論述問題では、実務を遂行するうえで必要な知識とその応用力、総合的判断力などが問われます。
合格基準:選択問題と論述問題の得点の合計が\(\,105\,\)点以上(\(\,150\,\)点満点中)
※ただし、論述問題の得点が\(\,25\,\)点以上必要です。
出題範囲:
①企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性
②メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割
③ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
④人事労務管理スタッフに求められる能力
⑤メンタルヘルスケアに関する方針と計画
⑥産業保健スタッフ等の活用による心の健康管理の推進
⑦相談体制の確立
⑧教育研修
⑨職場環境等の改善
対策方法
試験では公式テキストの内容を理解した上で、さらに応用力が問われることになりますので、先ずは公式テキストを熟読し、過去問題集を繰り返し解いていきましょう。
さらに必要に応じて、受験対策講座や通信講座、関係書籍などで補強して合格を目指しましょう。
■公式テキスト
【Ⅰ種】メンタルヘルス・マネジメント(マスターコース)
※全国の主要書店(中央経済社刊)、大阪商工会議所内の売店で購入できます。
宅急便で取り寄せを希望の場合は、TEL:06-6944-6566へ問い合わせてください。
■受験対策講座
会場や開催日、受講料などの詳細はメンタルヘルス・マネジメント試験の公式HPで確認してください。
Ⅰ種の試験頻度および日時や時期
年\(\,1\,\)回実施 \(\,11\,\)月
Ⅰ種の試験会場
札幌・仙台・新潟・さいたま・千葉・東京・横浜・浜松
名古屋・京都・大阪・神戸・広島・高松・福岡
※試験会場は受験票で確認してください。
Ⅰ種の受験料
\(\,11,000\,\)円(2019年10月以降より)
Ⅰ種の過去数年の平均合格率および難易度
●Ⅰ種(マスターコース)
【2018年11月】
受験者数:\(\,1,642\,\)人 合格者数:\(\,332\,\)人 合格率:\(\,20.2\,\)%
【2017年11月】
受験者数:\(\,1,634\,\)人 合格者数:\(\,306\,\)人 合格率:\(\,18.7\,\)%
【2016年11月】
受験者数:\(\,1,610\,\)人 合格者数:\(\,296\,\)人 合格率:\(\,18.4\,\)%
Ⅰ種の過去数年の平均合格率は\(\,20\,\)%前後で難易度は高い資格試験と言えます。
主催・試験実施団体
名称:大阪商工会議所 メンタルヘルス・マネジメント検定担当
住所:大阪市中央区本町橋2-8
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