アクチュアリーとは、ビジネスにおける「将来の出来事」の発生確率を評価しリスクの発生確率を減らすよう知恵を絞り、起こってしまった出来事の影響を軽減することを考える専門家です。

ここでは、第2次試験の概要と独学用の過去問やテキストや気になる難易度についてお伝えします。

資格または検定試験名

アクチュアリー(民間資格

アクチュアリーとは

アクチュアリーとは、ビジネスにおける「将来の出来事」の発生確率を評価しリスクの発生確率を減らすよう知恵を絞り、起こってしまった出来事の影響を軽減することを考える専門家です。
国際的にも認められ価値のある資格です。

アクチュアリーは現在、保険や年金、金融などの多彩なフィールドで注目され、「数理業務のプロフェッショナル」として活躍しています。

資格取得の流れ

試験は第\(\,1\,\)次試験と第\(\,2\,\)次試験に分かれています。

●第\(\,1\,\)次試験
\(\,5\,\)科目(①数学 ②生保数理 ③損保数理 ④年金数理 ⑤会計・経済・投資理論)の全てに合格することで「準会員」になることができます。
※\(\,1\,\)科目合格すると「研究会員」になれます。

 ⇒ アクチュアリーとは?第1次試験の概要と独学用の教科書や過去問および難易度

●第\(\,2\,\)次試験
\(\,3\,\)コース(①生保コース ②損保コース ③年金コース)のいずれかの専門科目\(\,2\,\)科目に合格し、プロフェッショナリズム(初期教育)研修を受講することで「正会員」になることができます。

第2次試験の受験資格

第\(\,1\,\)次試験の全科目(\(\,5\,\)科目)に合格している人

第2次試験の試験内容と受験対策方法

第2次試験の試験内容

≪第\(\,2\,\)次試験は、アクチュアリーとしての実務を行う上で必要な専門的知識および問題解決能力を有するかどうかを判定することを目的としています。≫

試験問題:第Ⅰ部と第Ⅱ部で構成されています。
■第Ⅰ部  実務を行う上で専門的知識を有するかどうかを判定する問題(全体の5割)
出題範囲:専門的知識の部分は教科書・参考書を中心
■第Ⅱ部  実務を行う上で必要な専門的知識に加え問題解決能力を有するかどうかを判定する問題(全体の5割) 

出題範囲:アクチュアリーの役割および時事問題(論述式)
試験科目:「生保コース」「損保コース」「年金コース」(いずれか\(\,1\,\)つのコースを受験者が選択)
①生保コース
・生保\(\,1\,\):生保商品の実務 
・生保\(\,2\,\):生保会計・決算
②損保コース
・損保\(\,1\,\):損保商品の実務
・損保\(\,2\,\):損保会計・決算・資産運用
③年金コース
・年金\(\,1\,\):適格退職年金制度、確定給付企業年金制度および確定拠出年金制度ならびに年金関係税務・会計
・年金\(\,2\,\):公的年金制度および厚生年金基金制度

合格基準:各科目\(\,60\,\)%以上(満点中)
※ただし、第Ⅰ部・第Ⅱ部のいずれかでも最低ライン(第Ⅰ部は満点の\(\,60\,\)%、第Ⅱ部は満点の\(\,40\,\)%を基準として日本アクチュアリー会が相当と認めた得点)に達していない場合は不合格となります。

■重要
第2次試験に合格し、理事会の承認を得た人が日本アクチュアリー会の正会員となります。
※理事会の承認を得るにあたって、プロフェッショナリズム研修 1日研修(初期教育 前身の正会員研修を含む)を受講済みであることが必要です。

対策方法

教科書・過去問などでの独学
●第2次試験
第Ⅰ部は全体の\(\,5\,\)割を占め、出題範囲は専門的知識の部分は教科書・参考書が中心となります。
①生保コース
【生保1】
・『保険1(生命保険)』 (日本アクチュアリー会)
【生保2】
・『保険2(生命保険)』 (日本アクチュアリー会)
・『保険1(生命保険)』 (日本アクチュアリー会)
・『アクチュアリージャーナル第98号』 (日本アクチュアリー会)
・『標準生命表2018の作成過程』 (日本アクチュアリー会)
・参考書『アクチュアリージャーナル第65号』 (日本アクチュアリー会)

②損保コース
【損保1】
・『損保』 (日本アクチュアリー会)
・参考書『保険ERM経営の理論と実践』  (公益財団法人 損害保険事業総合研究所編ERM経営研究会(きんざい))
【損保2】
・『損保』 (日本アクチュアリー会)
・参考書『保険ERM経営の理論と実践』  (公益財団法人 損害保険事業総合研究所編ERM経営研究会(きんざい))

③年金コース
【年金1】
・『年金』 (日本アクチュアリー会)
・参考書『年金制度改正の解説』 (社会保険研究所)
【年金2】
・『年金』 (日本アクチュアリー会)
・参考書『年金制度改正の解説』 (社会保険研究所)
・参考書『公的年金財政状況報告-平成28年度-』  (社会保障審議会年金数理部会編)
・参考書『厚生年金・国民年金の財政 平成26年財政検証レポート』 (厚生労働省年金局数理課)

受験期間は長期間となります。
平均的な受験年数は、準会員が資格取得まで入会時より約\(\,5\,\)年、正会員が約\(\,8\,\)年

先ずは独学や企業内の講座などを利用して基本科目\(\,5\,\)科目の合格を目指しましょう。
次に専門科目の\(\,2\,\)科目すべてに合格してプロフェッショナリズム研修を受講して、アクチュアリー会の正会員を目指しましょう。

※購入方法や購入場所は日本アクチュアリー会HPで確認してください。

申込期間

\(\,7\,\)月~\(\,8\,\)月

※詳しい日時については日本アクチュアリー会HPで確認してください。

試験頻度および日時や時期

年\(\,1\,\)回実施  \(\,12\,\)月

※詳しい日時については日本アクチュアリー会HPで確認してください。

試験会場

東京・大阪

※会場は受験票で確認してください。

受験料

\(\,1\,\)科目につき
【会員】\(\,7,000\,\)円 
【非会員】\(\,10,000\,\)円

■年会費   
正会員(第\(\,2\,\)次試験合格者):\(\,30,000\,\)円
準会員(第\(\,1\,\)次試験5科目合格者):\(\,15,000\,\)円
研究会員(第\(\,1\,\)次試験1科目以上合格者):\(\,15,000\,\)円

難易度

平均的な受験年数は、準会員で資格取得まで入会時より約\(\,5\,\)年正会員が約\(\,8\,\)年と言われている大変難易度の高い資格と言えます。

強い意志と努力を重ねて資格取得を目指しましょう。

主催・試験実施団体

名称:公益社団法人 日本アクチュアリー会
住所:東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーX2階

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