年末に年賀状を書き出す前に届く喪中はがきですが、
喪中はがきを受け取った時、いつまでに返信すれば良いのか?
なんといって返信知ればいいのか、書き方で悩んでいませんか?
ここでは喪中はがきを受け取ったときの返事のマナー、返事の書き方のポイント、メッセージとなる文例を紹介します。

喪中はがきを受け取った時の返信は?年賀状は絶対ダメなのか?

喪中はがきとは、
「身内に不幸があったため、新年のごあいさつとなる年賀状をお送りしません。」
ということを前もって相手に伝えておくために送るものです。
もちろん、身内の不幸を伝えきれなかった相手に知らせるものでもあります。
つまり、
「私は年賀状を書きません。」
と意思表示をするものなので、受け取る相手に何かを求めているものではないのです。
だから、返事をしなくても失礼にはなりません。

「新年を祝う気持ちにはなれないと思われるので、こちらからも年賀状を送ることは控えます。」

という考えから、喪中はがきが届いたら年賀状を送らないのが、一般的なマナーとして定着してきました。

とはいえ、喪中はがきを送ってきた知人に対し、
「お悔やみの言葉を一言だけでも伝えたい」と思うことはありますね。

こんな時に、
例年通りに年賀状を出すことも、絶対ダメという訳ではありません。

実際の例としては、
送られてきた喪中はがきに、
「みなさまからの年賀状をお待ちしています。」
という一文が含まれていたときもありました。

そこで最近では、
身内に不幸があった友人や知人を励ます意味を込めて、
喪中はがきの返信に、
「喪中見舞い」

「年始状」で
「あけましておめでとう」や「謹賀新年」という言葉は使わずに、お悔やみの言葉や友人を気づかう言葉、近況などを届ける場合が多くなってきているのです。

このようなことから、
喪中はがきが届き、
それによってはじめて友人の身内に不幸があったことを知った場合の対応は、
大まかに分けると次のようになりますね。
もちろん相手によってケースバイケース(場合によりけり)です。
■なにもしない(もしくは通常通り年賀状を出す。)
■年内に届くように「喪中見舞い」として返事を書く。
■年始に「年始状」として返事を書く。
■1月7日以降に「寒中見舞い」として返事を書く。
これらのどの方法をとっても、間違いではありません。
ただし、
四つ目の「寒中見舞い」は単なる季節の挨拶状で、
出す時期も1月7日以降(年賀状よりも後になる)になるので、
喪中はがきが届いてから約1ヶ月以上経ってしまうことになります。
ちょっと期間が開きすぎかな?とも思えます。

やはり、
お悔やみ言葉を伝えたいときや友人を励まそうというのであれば、
「喪中見舞い」や「年始状」の形式で送るのが良いのではないでしょうか。

喪中はがき返事の書き方とおさえておくべきポイント

喪中はがきの返事の書き方のポイントとメッセージの例を紹介します。
■喪中はがきを頂いた御礼を述べる。
(わざわざ知らせてくれたことへのお礼です。)
■不幸を知らずにいたことをお詫びする。
(知らなかったこととはいえ、こちらの非礼を述べるということです。)
■家族が寂しい新年を迎えることへの慰めと励ましを述べる。
(単ある辞令ではなく勇気づけてあげたい気持ちを伝える。)
■こちらからも年賀状を遠慮させていただくことを伝える。
(年賀状は喜びを表すものなのので控える。)

これらの内容を織り込んだ内容で返信しましょう。

年内に届くように「喪中見舞い」として送る場合は、
こちらからも年賀状を送らないことを伝えましょう。

1月7日以降に「寒中見舞い」として送る場合は、
喪中はがきをいただいたので年賀状を控えたことを伝えましょう。

喪中はがきの返事の文例は?

それでは、文例を紹介します。
ありきたりで申し訳ないですが、自分で文章をかけない場合は参考にして下さい。

郵便局では例文なども参考資料として持っているので聞いてみると良いですね。

年内に返事を書く場合(喪中お見舞い)

例文その1.

喪中お見舞い申し上げます。
年賀欠礼のお知らせをいただき、〇〇様のご他界を知って驚いております。
存じ上げず、お悔やみの言葉も申し上げられませんでしたことをお許しくださいませ。
改めて、お悔やみを申し上げますとともに、〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
服喪中でいらっしゃいますので、お年賀状を遠慮させていただきますが、
どうぞお身体を大切に、新しい年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。
平成〇年〇月〇日

例文その2.

喪中お見舞い申し上げます。
皆様さぞお寂しい思いにて、ご越年のこととお察し申し上げます。
平素ご無沙汰をしておりますばかりに、◯◯様のご逝去の報に接し誠に驚いております。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
服喪中と存じ、年頭のご挨拶を控えさせていただきます。
寒さ厳しき折から、ご一同様ご自愛あそばされますよう心よりお祈り申しあげます。
平成〇年〇月〇日

例文その3
(不幸があったことを知っている場合)

ご丁寧な挨拶状いただきありがとうございます。
◯◯さまがお亡くなりになられて△△ヶ月になり慌ただしさも一段落つかれたころかと存じます。
とわいえまだまだお寂しい毎日を過ごされているのではないでしょうか。
服喪中でいらっしゃいますのでお年賀状をご遠慮させていただきますが、
ご家族様には、どうか穏やかな新年を迎えられますよう心からお祈り申し上げます。
平成〇年〇月〇日

1月7日以降に返事を書く場合(寒中お見舞い)

寒中お見舞い申し上げます。
服喪中でいらっしゃいますので、年始のご挨拶は遠慮させていただきます。
この度の〇〇様のご他界を知って驚いております。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
お気を落とされていることと存じますが、 寒さ厳しき折から、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
平成〇年〇月〇日

お供えの品物を一緒に贈る場合

年賀欠礼のお知らせをいただき、大変驚いております。
遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
心ばかりですが、
お線香を贈らせていただきますので、お供えいただければ幸いに存じます。
ご落胆の程はお察しいたしますが、お悲しみのあまりお体を壊されませんようご自愛ください。
平成〇年〇月〇日

お手紙だけでもあなたの気持ちは十分伝わりますので、お香典は友人に余計な気遣いをさせてしまうかもしれませんね。

「お供えもの」をしたい場合は、『線香』などあまり値の張らないものを贈るのがおすすめです。

これらは例文ですのでお堅い表現ですが、
友人との間柄などでは、もっとくだけた文章にしても良いでしょう。

しかしここで気をつけたいのが、
故人との思い出を書く場合、受け取った側が「思い出して辛かった」という可能性もありますので、
故人を思い出す内容ではなく、
自身のちょっとした近況報告や、友人を気遣う内容にするのもおすすめです。

ただですね、これは個人的な考えになってしまうのかもしれませんが、
1番の供養というのはその故人を忘れないことです。

お世話になったこともあるでしょう。
楽しかった会話をしたこともあるでしょう。

落ち着いたらまた故人のことで話が盛り上げると良いですね。
お友達ならそういう言葉を添えても良いのではないでしょうか。

 

まとめ

喪中はがきの返事は、
身内に不幸があって気落ちしているであろう相手を気づかうものです。
弔問を済ませていれば特に返信する必要はありません。
ですがご不幸があった親族の方は寂しく新年を迎えることになるので、
慰めや励ましを一言伝えるのであれば、
その時は書き方のポイントはおさえ、心を込めた文章を書くようにしたいものです。

故人とあまりお付き合いもなく、喪中はがきの差出人ともあまり進行の無い場合、
辞令的なものになるなら、出さなくて良いですよ。