最近では天然素材の麻は季節に関係なく使われています。
一年を通して麻素材の洋服を着る方も多く、キッチンやシーツやベットカバーなどの寝具や小物等にも人気が集まっています。

お店の人は麻素材だと言っていた商品のタグ見ると、麻、リネン、ラミー、ヘンプなどと品質表示が記載されています。

リネンと麻は何が違うのでしょう。
また、リネンとラミーとヘンプの違いもわかりません。

そこで、麻繊維の特徴や種類、リネンとラミーとヘンプの特徴やその違いについて紹介します。

参考に慣れれば幸いです。

では本題に入りましょう。

麻繊維の特徴や種類

麻繊維の特徴

吸水性が良い
吸湿性が良い
発散性が良い
防虫性がある
防カビ性がある
天然繊維の中で一番丈夫

洋服の場合、特に夏場など、たくさん汗をかきます。
その汗を麻繊維が吸っても発散性があるので、雑菌の繁殖を抑えさらに汗に臭いも抑えてくれます。

また丈夫な麻繊維は何度も洗濯することで、年々風合いが良くなるので、湿度が高く汗が出やすい日本の夏の気候にピッタリな繊維です。

このように優れた特徴を持つ麻繊維はひんやりと冷たい感触です。

麻繊維の種類

麻にはなんと約20もの種類があり、その総称を「麻」と呼んでいるのです。

リネン = 麻

 

私は「リネン」が総称だと思っていました。
私のように総称が「リネン」だと思っているという人も多いかもしれませんね。
しかしリネンは約20もの種類がある麻の中の一つ(亜麻)なのです。

 

麻の約20ものすべての種類が自生する植物の表皮の内側や葉茎から繊維が取れるので、古くから「麻繊維」として利用されています。

しかし、日本で麻繊維として使われるのは良質の繊維「リネン」と「ラミー」の2つだけです。

この良質の繊維、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)は原料や原産地がまったく違います。

リネン アマ科の亜麻(あま)
リネン原料の亜麻は、北ヨーロッパの涼しい地方で栽培される1年草の植物です。

ラミー イラクサ科の苧麻(ちょま)
ラミー原料の苧麻は、高温多湿な東南アジアなどで栽培される多年草の植物です。

 

日本で麻繊維は、経済産業省の「家庭用品品質表示法」によってリネンとラミーが使われ、この2つ以外を使う場合は「指定外繊維」と品質表示します。
この指定外繊維の中に「ヘンプ」があります。

洋服などに付いている品質表示には、リネンの場合はリネンと表示されていることがほとんどで、麻100%と表示されている時はラミーの場合が多いようです。

 

ちなみに以前、指定外繊維という文字を洋服のタグで初めて見た時、「なんだこれは! 悪い商品を買ってしまった。」と後悔したことがありましたが、粗悪な素材ではないとわかった時ホッとしたことを覚えています。

 

「指定外繊維」なんだか妖しい繊維に思ってしまいそうな呼び名ですが大丈夫、ヘンプは麻の種類の中の一つです。

リネンと麻の違い

日本で「麻繊維」として使われているリネンとラミーの違いを紹介します。

リネン

主にリネンは4000年以上も前からヨーロッパで使われていた麻繊維です。

ヨーロッパからロシアに伝わり中国でも栽培されて、日本でリネンを麻繊維として扱うようになるのは明治時代です。
リネンは寒い地域でも育てやすいことから、北海道で栽培されるようになります。

ヨーロッパでは、綿や毛の繊維が出来るまでは、繊維と言えば「麻繊維」の事を指していました。
綿や毛が作られるようになってからも、上流階級を中心に高級繊維としてリネンが寝具やタオル類、インナー製品に使われました。

インナー製品はランジェリーとも言われます。
このランジェリーはリネンと関係があるのです。

リネンが高級下着に使われていたフランスで、リネン(Linen)、製品のラーンジュ(linge)からランジェリー(lingerie)と言われるようになったのです。

麻は「チクチクする」というイメージを持たれる人がいるようですが、リネンは細くやわらかく優しく、サラッとしていてしなやかです。

 

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リネンの繊維は光沢が少なくマットな感じで、生地の表面にはネップとフシと呼ばれるおうとつが見られ、見た目はカジュアルな感じです。

ラミー

ラミーは6000年程前から、主にアジアで栽培されていた麻繊維です。

日本やアジア諸国で昔から、伝統的な織物で作る衣類や漁で使う網、紙等に使われていた麻です。

ラミーで作られている小千谷縮(おぢやちぢみ)や近江上布、宮古上布、八重山上布は伝統工芸品として指定されています。

栽培されたラミーは長く、太く、丈夫です。
麻らしいシャリ感を持つ固めな生地です。

ラミーは太い繊維なので、チクチクしやすいです。

ラミーの繊維は毛羽感があり、自然な光沢感も持ち表情が繊細なので、見た目はリネン比べると高級感があります。

ヘンプとは

ヘンプは、もともとアサ科の大麻から作られる繊維で、「麻繊維」呼ばれていました。

大麻といっても、薬物の大麻と麻繊維の大麻は別の品種なので心配しないでくださいね。

海外でもリネンやラミーの次の麻繊維として「ヘンプ」と呼ばれ使われていました。

日本にヨーロッパや中国からリネンやラミーが伝わるようになり、薬物の大麻と区別するために、「ヘンプ」と英語読みになります。

ヘンプは、吸水、吸湿性、発散性、抗菌性がリネンやラミーよりも優れていて、なんと紫外線防止指数もSPF50あります。

丈夫な植物なので、農薬や化学肥料もほとんど必要ありません。
ヘンプは環境に優しい、機能面でも優れた麻繊維です。

ただ、ヘンプの繊維はラミーより長く太くなる事から用途としては主にロープや袋なのです。

しかし最近では、綿や他の素材と組み合わせる事で天然の抗菌性を打ち出して、衣類として登場することもあるようです。

これからもっと、環境に優しく機能面でも優れたヘンプを生活の中で利用できるようになるといいですね。

まとめ

麻の生地を購入する場合、使いやすいのはリネンです。

ラミーが入るとちょっとチクチクしやすくなるようです。

用途で考えると、衣類など肌に触れる部分にはリネンを使用し、ジャケットやコート、カバン、小袋などにはラミーがいいでしょう。

リビングやキッチン小物等にはリネン、ラミーどちらでもOKです。

麻繊維は、吸水・吸湿性、発散性、防虫性・防カビがあり、臭いもこもりにくく、他の天然繊維の中で一番丈夫です。

こんな日本にビッタリな麻をもっと活用しましょう。